▼ 原発推進のためのDVD『偉人たちとの授業~放射線を知る~』を中学校に送付!
大阪の松田です。
「批難覚悟で…」というタイトルでブログに書かれた14歳の子役タレント藤波心さんの3月23日の記事を読みました。(これに関しては、3月31日の毎日新聞夕刊にも取り上げられていました。)以下で見れます。
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html
覚悟を決めて発言している中学2年生の言葉を読みながら、福島原発事故という事態に自分達一人一人がどう臨むかが問われているのだと強く感じました。
私は理科の教員ですが、勤務している中学校に「偉人たちとの授業~放射線を知る~」というDVDが事故の前に送られてきました。原発推進のためのDVDです。
これを問題にする必要性を感じています。以下報告します。
DVDパッケージ表面には、「新学習指導要領対応 中学校理科第1分野『科学技術と人間』」とあり、
裏面の説明では、「本DVDは放射線についての基礎知識を学習するとともに、放射線の性質や利用の正しい理解を促す導入教材として作成されました。」…「また、本DVDには先生方にご使用いただくための『学習指導案』も含まれています。是非、本DVDを授業でご活用いただければ幸いです。」とあります。
このDVDは、企画:財団法人経済広報センター、監修:日本理科教育支援センター・理科教育コンサルタント小森栄治、協力:電気事業連合会・エネルギー教育全国協議会です。
「財団法人経済広報センター」は、「第1次石油危機直後から企業批判が高まる中、経済界が企業の存在意義や考え、そして行動を積極的に発信していく」ために、1978年に設立された経団連の宣伝組織です。
経団連会長が経済広報センター会長を兼ね、現在の会長は、「1000年の津波に耐えて素晴らしい。原子力行政は胸を張るべき」と発言した米倉弘昌。
理科教育支援センターは、最先端の情報を授業に盛り込むことなどを目的として(独)科学技術振興機構がつくった組織で、2007年9月に発足。アドバイザーに橋下知事が大阪府教育委員に任命した陰山英男や日立製作所相談役、国立教育政策研究所長等が名を連ね、才能教育分科会などで理科教育のあり方を研究しているといいます。
エネルギー教育全国協議会は、ホームページによると、新たな「エネルギー教育」を生み出すことを目標として1997年に発足した団体で、教育技術法則化運動・TOSS代表向山・屋旭人の小・中学校の現職教員が参加。北海道から九州までの8ブロックに支部を置いているといいます。
DVDの内容は、レントゲンやキュリー夫人が出てきて放射線の説明をし>、みんなで周囲の放射線の量を測定して放射能は怖いものではないことを感じさせる、さらに、放射線利用は、レントゲンやキュリー夫人などの努力を引き継ぐものと受け止めさせ、その努力は原発へと受け継がれているとして、生徒を原発推進に誘導するものです。
当然、事故の危険や原発が生み出す放射性廃棄物の処理などの問題点については一切ふれていません。
このDVDからわかることは、新指導要領対応として、財界が教育の現場で原発宣伝に力を入れようとしていて、それに手を貸す教員が組織的に養成されているということだと思います。
このDVDを*教育のあり方をふりかえる教材として「活用」し、原発宣伝に手を貸してきた人たちにこのDVDの評価を迫り、責任追及をしていく必要があると考えます。中学2年生に負けず、私も、福島原発事故を自分達の生き方にひきつけて考え、行動していきたいと思います。
追伸:
DVD「偉人たちとの授業~放射線を知る~」は以下のURLで観ることができます。
http://youtu.be/Csw2xCBM5Ak
電気事業連合会のホームページに、エネルギー・環境教育教材として「偉人たちとの授業~放射線を知る~」などの指導案や板書例なども紹介。(以下)
偉人たちとの授業~放射線を知る~
レントゲン、マリー・キュリー、チャールズ・ウィルソンなど歴史上の偉人たちが「放射線の出前授業」を行うというドラマ形式で展開します。
http://www.fepc.or.jp/learn/kyouiku/energy/index.html
それらをみて、「偉人たちとの授業~放射線を知る~」のDVDは2009年3月に作成され、「平成20年度に学習指導要領が改定され、中学校理科第一分野に『放射線の性質と利用について触れること』という事項が加わった」ことを宣伝材料として、このDVDを使った授業実践が広げられていることがわかりました。
それにしても、電気事業連合会が、直接、授業指導案を紹介し、DVDを販売しているとは…。
放射線が体(細胞)にどんな影響をあたえるのか、なぜ危険といわれているのか、体を守るための、生徒のための知識を一切与えず、遺伝的影響は立証されていないというような嘘っぱちの宣伝をして、電気会社のために洗脳教育をすることは犯罪といってもいいと思います。
このDVDを実際に観て論議し、このDVDでの教育を進めてきた人たちに見解を求める行動を起こしていく必要を感じました。
『今 言論・表現の自由があぶない!』(2011/4/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/19642063.html
大阪の松田です。
「批難覚悟で…」というタイトルでブログに書かれた14歳の子役タレント藤波心さんの3月23日の記事を読みました。(これに関しては、3月31日の毎日新聞夕刊にも取り上げられていました。)以下で見れます。
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html
覚悟を決めて発言している中学2年生の言葉を読みながら、福島原発事故という事態に自分達一人一人がどう臨むかが問われているのだと強く感じました。
私は理科の教員ですが、勤務している中学校に「偉人たちとの授業~放射線を知る~」というDVDが事故の前に送られてきました。原発推進のためのDVDです。
これを問題にする必要性を感じています。以下報告します。
DVDパッケージ表面には、「新学習指導要領対応 中学校理科第1分野『科学技術と人間』」とあり、
裏面の説明では、「本DVDは放射線についての基礎知識を学習するとともに、放射線の性質や利用の正しい理解を促す導入教材として作成されました。」…「また、本DVDには先生方にご使用いただくための『学習指導案』も含まれています。是非、本DVDを授業でご活用いただければ幸いです。」とあります。
このDVDは、企画:財団法人経済広報センター、監修:日本理科教育支援センター・理科教育コンサルタント小森栄治、協力:電気事業連合会・エネルギー教育全国協議会です。
「財団法人経済広報センター」は、「第1次石油危機直後から企業批判が高まる中、経済界が企業の存在意義や考え、そして行動を積極的に発信していく」ために、1978年に設立された経団連の宣伝組織です。
経団連会長が経済広報センター会長を兼ね、現在の会長は、「1000年の津波に耐えて素晴らしい。原子力行政は胸を張るべき」と発言した米倉弘昌。
理科教育支援センターは、最先端の情報を授業に盛り込むことなどを目的として(独)科学技術振興機構がつくった組織で、2007年9月に発足。アドバイザーに橋下知事が大阪府教育委員に任命した陰山英男や日立製作所相談役、国立教育政策研究所長等が名を連ね、才能教育分科会などで理科教育のあり方を研究しているといいます。
エネルギー教育全国協議会は、ホームページによると、新たな「エネルギー教育」を生み出すことを目標として1997年に発足した団体で、教育技術法則化運動・TOSS代表向山・屋旭人の小・中学校の現職教員が参加。北海道から九州までの8ブロックに支部を置いているといいます。
DVDの内容は、レントゲンやキュリー夫人が出てきて放射線の説明をし>、みんなで周囲の放射線の量を測定して放射能は怖いものではないことを感じさせる、さらに、放射線利用は、レントゲンやキュリー夫人などの努力を引き継ぐものと受け止めさせ、その努力は原発へと受け継がれているとして、生徒を原発推進に誘導するものです。
当然、事故の危険や原発が生み出す放射性廃棄物の処理などの問題点については一切ふれていません。
このDVDからわかることは、新指導要領対応として、財界が教育の現場で原発宣伝に力を入れようとしていて、それに手を貸す教員が組織的に養成されているということだと思います。
このDVDを*教育のあり方をふりかえる教材として「活用」し、原発宣伝に手を貸してきた人たちにこのDVDの評価を迫り、責任追及をしていく必要があると考えます。中学2年生に負けず、私も、福島原発事故を自分達の生き方にひきつけて考え、行動していきたいと思います。
追伸:
DVD「偉人たちとの授業~放射線を知る~」は以下のURLで観ることができます。
http://youtu.be/Csw2xCBM5Ak
電気事業連合会のホームページに、エネルギー・環境教育教材として「偉人たちとの授業~放射線を知る~」などの指導案や板書例なども紹介。(以下)
偉人たちとの授業~放射線を知る~
レントゲン、マリー・キュリー、チャールズ・ウィルソンなど歴史上の偉人たちが「放射線の出前授業」を行うというドラマ形式で展開します。
http://www.fepc.or.jp/learn/kyouiku/energy/index.html
それらをみて、「偉人たちとの授業~放射線を知る~」のDVDは2009年3月に作成され、「平成20年度に学習指導要領が改定され、中学校理科第一分野に『放射線の性質と利用について触れること』という事項が加わった」ことを宣伝材料として、このDVDを使った授業実践が広げられていることがわかりました。
それにしても、電気事業連合会が、直接、授業指導案を紹介し、DVDを販売しているとは…。
放射線が体(細胞)にどんな影響をあたえるのか、なぜ危険といわれているのか、体を守るための、生徒のための知識を一切与えず、遺伝的影響は立証されていないというような嘘っぱちの宣伝をして、電気会社のために洗脳教育をすることは犯罪といってもいいと思います。
このDVDを実際に観て論議し、このDVDでの教育を進めてきた人たちに見解を求める行動を起こしていく必要を感じました。
『今 言論・表現の自由があぶない!』(2011/4/3)
http://blogs.yahoo.co.jp/jrfs20040729/19642063.html
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