参議院教育基本法に関する特別委員会で1日7時間の強行日程で審議が始まり、共謀罪も来週の法務委員会の日程は未定という先行き不透明ななか、「やめろ!教育基本法改悪 つぶせ!共謀罪 11.23ジョイント行動」(京橋プラザ区民館 参加者250人)が開催されました。
前半が共謀罪、後半が教育基本法改悪というプログラムでした。
1
まず宮本弘典・関東学院大学教授は
「法案では『その共同の目的が犯罪を実行することにある団体』とあるが、これでは労組も市民団体も宗教団体にも適用でき限定のしようがないこと、
謀議の証明について、日時・役割分担といった具体性がなくても立件できるという、あいまいさ」を指摘されました。
山下幸夫弁護士は
「アメリカですら20種以下の犯罪への適用という留保をしたうえで、2005年に批准した事実があるのに、日本政府はウソをついていたこと。
思想は処罰せず、行動で処罰するという1907年制定の近代刑法を根本から覆す悪法である」ことを説明されました。
林克明さんは
「共謀罪に反対する表現者たちの会」の共謀罪ブログや映画制作、取材活動について紹介されました。
http://wave.ap.teacup.com/kyobozai/
その他、滝口誠さん(動労千葉)、星山京子さん(靖国・天皇制問題情報センター)のアピールがありました。
2
歩行者天国で無届けデモを敢行したZAKIさんの「共謀罪の歌」「教育基本法改悪の歌」のパフォーマンスをはさみ、後半のテーマは教育基本法改悪です。
まず新宿教組の深沢裕さんから、採用直後の教員の自殺について報告がありました。
今年4月採用され新宿の小学校(単学級、すなわち全校で6クラス)の2年生担任だった女性教諭が、5月の連休明けに保護者からクレームを受け、授業観察となり5月25日の遠足で校長から強く叱責されて27日に自殺未遂、30日に校長の見舞を受けた後、31日に自殺という痛ましい事件があったそうです。
直接の原因は保護者のクレームだが、校長のパワハラが響いたのではないか(この校長は副校長を毎日のように怒鳴りつけ、昨年の新採用者も休職したとのこと)、
背景には教師が分断されていることがある、
また自殺した教諭の超過勤務は月100時間超だったとのこと。
(10月に両親(ある日本人学校の校長)が公務災害を申請したとのこと)
この件の詳細は新宿区議会の9月議会のHP
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/gikai/
で見られるそうです。
世間では子どもや校長の自殺が話題になっていますが、教師も年に70-80人自殺しているそうです。
品川教組の曽根玲さんは「シナ流し」「シナ回し」の実態を、「女性副校長が深夜0時過ぎまで勤務している状況」を例にあげて話されました。
予防訴訟原告団長・永井栄俊さんは、「処分を恐れず果敢に戦った成果が難波判決であったこと。しかし都教委はこの判決を認めず、校長会で来春も同様の職務命令を出すと宣言し、ヒアリングと称して校長の個人面接で強制の押しつけをしていること」を報告されました。
伏見さんから「難波判決後、初の処分が周年行事でピアノ伴奏を拒否した音楽教諭に対して発令されそう」との報告もありました。
杉並教組の長谷川和男さんは、「校長の監視のなかで、扶桑社教科書を最低限しか使わない努力をしている教師の苦心や悩み」を話されました。
アイム89の渡辺厚子さん、都教委赳包囲首都圏ネットの見城赳樹さん、難波広さんは国会前リレーハンストについて、「当初は1週間の予定だったが、地方からの参加者も増え1ヵ月ぶち抜けたこと。実質23日間で1日平均ハンスト者が4.7人、支援が40人に上ったこと、政治はまさに国会の「外」にあり、10月末衆議院通過の予定を11月16日まで引き延ばしたこと」をアピールされました。
3
本日の集会の総括は、教育基本法改悪も共謀罪も戦後民主主義を根底から否定しようとする政治運動であること、象徴的なのは「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである」を、「教育は、不当な支配に服することなく、この法律および他の法律の定めるところにより行なわれるべきもの(以下略)」と180度逆の体制を確立し、愛国心教育のみならず何でも強制できるようにするものであり、
共謀罪は警察国家を出現させる「現代版治安維持法」であること、ともに廃案まで闘おう。
そのために国会に行き、民主党議員にメールやファックスを集中的に出し、集会に参加し、運動を国会前から地方へ、所属労組に広げよう、というものでした。
☆「かつて右翼は街宣車の上で演説していた。
いまではネクタイを締め、国会で演説している」
という永井さんの言葉が印象的でした。
安倍晋三、中川昭一、山谷えり子、稲田朋美など
実例は枚挙にいとまがありません。
光が丘YF
前半が共謀罪、後半が教育基本法改悪というプログラムでした。
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まず宮本弘典・関東学院大学教授は
「法案では『その共同の目的が犯罪を実行することにある団体』とあるが、これでは労組も市民団体も宗教団体にも適用でき限定のしようがないこと、
謀議の証明について、日時・役割分担といった具体性がなくても立件できるという、あいまいさ」を指摘されました。
山下幸夫弁護士は
「アメリカですら20種以下の犯罪への適用という留保をしたうえで、2005年に批准した事実があるのに、日本政府はウソをついていたこと。
思想は処罰せず、行動で処罰するという1907年制定の近代刑法を根本から覆す悪法である」ことを説明されました。
林克明さんは
「共謀罪に反対する表現者たちの会」の共謀罪ブログや映画制作、取材活動について紹介されました。
http://wave.ap.teacup.com/kyobozai/
その他、滝口誠さん(動労千葉)、星山京子さん(靖国・天皇制問題情報センター)のアピールがありました。
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歩行者天国で無届けデモを敢行したZAKIさんの「共謀罪の歌」「教育基本法改悪の歌」のパフォーマンスをはさみ、後半のテーマは教育基本法改悪です。
まず新宿教組の深沢裕さんから、採用直後の教員の自殺について報告がありました。
今年4月採用され新宿の小学校(単学級、すなわち全校で6クラス)の2年生担任だった女性教諭が、5月の連休明けに保護者からクレームを受け、授業観察となり5月25日の遠足で校長から強く叱責されて27日に自殺未遂、30日に校長の見舞を受けた後、31日に自殺という痛ましい事件があったそうです。
直接の原因は保護者のクレームだが、校長のパワハラが響いたのではないか(この校長は副校長を毎日のように怒鳴りつけ、昨年の新採用者も休職したとのこと)、
背景には教師が分断されていることがある、
また自殺した教諭の超過勤務は月100時間超だったとのこと。
(10月に両親(ある日本人学校の校長)が公務災害を申請したとのこと)
この件の詳細は新宿区議会の9月議会のHP
http://www.city.shinjuku.tokyo.jp/gikai/
で見られるそうです。
世間では子どもや校長の自殺が話題になっていますが、教師も年に70-80人自殺しているそうです。
品川教組の曽根玲さんは「シナ流し」「シナ回し」の実態を、「女性副校長が深夜0時過ぎまで勤務している状況」を例にあげて話されました。
予防訴訟原告団長・永井栄俊さんは、「処分を恐れず果敢に戦った成果が難波判決であったこと。しかし都教委はこの判決を認めず、校長会で来春も同様の職務命令を出すと宣言し、ヒアリングと称して校長の個人面接で強制の押しつけをしていること」を報告されました。
伏見さんから「難波判決後、初の処分が周年行事でピアノ伴奏を拒否した音楽教諭に対して発令されそう」との報告もありました。
杉並教組の長谷川和男さんは、「校長の監視のなかで、扶桑社教科書を最低限しか使わない努力をしている教師の苦心や悩み」を話されました。
アイム89の渡辺厚子さん、都教委赳包囲首都圏ネットの見城赳樹さん、難波広さんは国会前リレーハンストについて、「当初は1週間の予定だったが、地方からの参加者も増え1ヵ月ぶち抜けたこと。実質23日間で1日平均ハンスト者が4.7人、支援が40人に上ったこと、政治はまさに国会の「外」にあり、10月末衆議院通過の予定を11月16日まで引き延ばしたこと」をアピールされました。
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本日の集会の総括は、教育基本法改悪も共謀罪も戦後民主主義を根底から否定しようとする政治運動であること、象徴的なのは「教育は、不当な支配に服することなく、国民全体に対し直接に責任を負つて行われるべきものである」を、「教育は、不当な支配に服することなく、この法律および他の法律の定めるところにより行なわれるべきもの(以下略)」と180度逆の体制を確立し、愛国心教育のみならず何でも強制できるようにするものであり、
共謀罪は警察国家を出現させる「現代版治安維持法」であること、ともに廃案まで闘おう。
そのために国会に行き、民主党議員にメールやファックスを集中的に出し、集会に参加し、運動を国会前から地方へ、所属労組に広げよう、というものでした。
☆「かつて右翼は街宣車の上で演説していた。
いまではネクタイを締め、国会で演説している」
という永井さんの言葉が印象的でした。
安倍晋三、中川昭一、山谷えり子、稲田朋美など
実例は枚挙にいとまがありません。
光が丘YF
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