◆ 「防災」ロ実の戦闘訓練
自衛隊が東京23区役所に展開
陸上自衛隊練馬第一師団は7月16日、首都直下地震を想定して東京都の23区役所に対する「情報収集・通信訓練」と称して自衛官300人を練馬駐屯地から徒歩で都内に展開する訓練を行った。
自衛隊がこうした訓練を行うことを知った坂本史子・目黒区議と市民らは6日、練馬駐屯地内で交渉を持ち、訓練の中止を要請したが、自衛隊側は予定通り行う姿勢を変えなかった。
この中で、訓練が陸・海・空自衛隊と米軍による図上演習の一環として第一師団が独自に行うものであることが明らかになった。
自衛隊側の訓練強行に対して市民らは16日、東京・代々木公園で行われた「さようなら原発10万人集会」後、駐屯地南門前で抗議行動を行った。
訓練は、抗議のシュプレヒコールの中を第一陣が午後7時にヘルメットに迷彩服姿で通信機、背嚢を背負った隊員が6~10名の隊列で「警務MP」の腕章をした隊員らに守られながら徒歩で出発した。
第二陣は、午後8時に出発、総勢300名が東京都内に展開した。市民らの抗議行動は午後9時頃まで続いたが、途中からハンドマイクの使用を制限するなど警察が介入した。
各区に展開した部隊員は、板橋、又京、練馬、葛飾、荒川、足立、台東の7区役所にそれぞれ2名が宿泊した。板橋区役所では、隊員が午後8時50分に夜間入り口から庁内に入った。7区以外の区は休日ということで宿泊を拒否したため引き返し、翌朝、通信訓練として再度来庁した。
この訓練は、自治体の要請なしに行われたもので、「防災」という名目を借りた「国民保護法に基づく戦闘訓練の一環」とみられる。
また、宿泊を認めた7区の中で板橋区で2人、荒川区2人、足立区1人の3区で防災関係部局に自衛官が再就職しており、都庁も4名が就職している。こうした自衛隊と行政の関係が、宿泊許可につながったとみられる。
市民らは、17日早朝から区役所前で区役所の職員や道行く人々に自衛隊員による「区役所宿営地化反対」の情宣活動を行った。板橋区役所では10時30分頃、宿泊した自衛官は抗議の声を避けるように裏口から横付けした車に飛び乗り、帰って行った。(東京発)
『週刊新社会』(2012/8/7)
自衛隊が東京23区役所に展開
陸上自衛隊練馬第一師団は7月16日、首都直下地震を想定して東京都の23区役所に対する「情報収集・通信訓練」と称して自衛官300人を練馬駐屯地から徒歩で都内に展開する訓練を行った。
自衛隊がこうした訓練を行うことを知った坂本史子・目黒区議と市民らは6日、練馬駐屯地内で交渉を持ち、訓練の中止を要請したが、自衛隊側は予定通り行う姿勢を変えなかった。
この中で、訓練が陸・海・空自衛隊と米軍による図上演習の一環として第一師団が独自に行うものであることが明らかになった。
自衛隊側の訓練強行に対して市民らは16日、東京・代々木公園で行われた「さようなら原発10万人集会」後、駐屯地南門前で抗議行動を行った。
訓練は、抗議のシュプレヒコールの中を第一陣が午後7時にヘルメットに迷彩服姿で通信機、背嚢を背負った隊員が6~10名の隊列で「警務MP」の腕章をした隊員らに守られながら徒歩で出発した。
第二陣は、午後8時に出発、総勢300名が東京都内に展開した。市民らの抗議行動は午後9時頃まで続いたが、途中からハンドマイクの使用を制限するなど警察が介入した。
各区に展開した部隊員は、板橋、又京、練馬、葛飾、荒川、足立、台東の7区役所にそれぞれ2名が宿泊した。板橋区役所では、隊員が午後8時50分に夜間入り口から庁内に入った。7区以外の区は休日ということで宿泊を拒否したため引き返し、翌朝、通信訓練として再度来庁した。
この訓練は、自治体の要請なしに行われたもので、「防災」という名目を借りた「国民保護法に基づく戦闘訓練の一環」とみられる。
また、宿泊を認めた7区の中で板橋区で2人、荒川区2人、足立区1人の3区で防災関係部局に自衛官が再就職しており、都庁も4名が就職している。こうした自衛隊と行政の関係が、宿泊許可につながったとみられる。
市民らは、17日早朝から区役所前で区役所の職員や道行く人々に自衛隊員による「区役所宿営地化反対」の情宣活動を行った。板橋区役所では10時30分頃、宿泊した自衛官は抗議の声を避けるように裏口から横付けした車に飛び乗り、帰って行った。(東京発)
『週刊新社会』(2012/8/7)
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