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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

石川県の2つの市で「日本教科書」版道徳教科書を採択した

2019年02月17日 | こども危機
 ◆ 中学校道徳教科書「日本教科書」を採択
   ~小松市・加賀市で~
(教科書ネット)
板坂洋介(いたさかようすけ・子どもと教科書石川ネット)

 4月14日(土)学習会から始まる。
 6月15日(金)~28日(木)県下各地での教科書展示会場に行き意見を書く取り組み実施。
 7月27日(金)石川憲法会議、新日本婦人の会、いしかわ県民教育文化センターなど7団体で県教委へ「中学校道徳教科書採択について」の要望書と「日本教科書」の道徳教科書採択に反対の文書を提出。
 8月1日(水)~3日(金)にかけて川北町、金沢市、野々市市、白山市、能美市、小松市、加賀市教委へ同様の要請を実施。その他の市・町教委宛てに郵送。その後に県下9採択地区の全教育委員宛てに同様の文書を郵送
 その結果は加賀市と小松市で日本教科書の採択が9月当初に公表される。(昨年の小学校道徳で加賀市は教育出版・小松市は東京書籍)
 9月20日(木)子どもと教科書石川ネットなど7団体連名で加賀市と小松市教委へ不当な採択に抗議し採択のやり直しを求める要望書を提出。
 その後、情報公開の手続きで加賀市・小松市・白山市・金沢市の審議経過の資料と議事録を入手し分析。
 各地でこの間の経過と結果をもとに各種学習会に出向く。
 11月17日(土)午後に金沢市内で子どもと教育を考えるつどいを開催。内容は中学校道徳・教科書採択の議事録を読んでと教育委員会の傍聴行動からみえてくるものをテーマに学習会(28名参加)を開催し、次年度に向けて活動の課題や方向性が明らかにされました。
 ◆ 議事録からみえてきたこと
   加賀市の場合


 ○採択委員会(7月27日第二回)第1推薦日本教科書 第2推薦東京書籍
 採択委員6名(山下教育長他男5名、女1名) 今回は採択委員会の段階で日本教科書が多数。
 ・ふるさと教育の大切さで日本教科書を押す意見が目立つ。石川の教材が沢山出ていて、うれしく思った。安倍演説は平和のメッセージなので問題はないなど肯定的意見多い。
 ○教育委員会会議(8月27日)全員一致で日本教科書を採択
 委員5名(山下教育長と神社の宮司ほか男性1名、女性2名)
 ・日本教科書をみると、これだけ沢山のふるさとの教材を取り上げていることに敬服。これこそが石川県民として、加賀市民として是非この教科書を使わせたい。最後のページの振り返り(自己評価)は、今一度、自分のレベルを見直すことが出来て良い。日本教科書はドラマ仕立てになっている。
 ◆ 小松市の場合

 ○採択委員会(8月17日第二回)光村日本教科書4:2光村が多数
 採択委員7名(石黒教育長と教育委員2名、PTA連合会長、同母親委員長、小・中校長会長)
 ・石川の事例が多く採用されていて実感が持てる。何よりも石川出身の編集者が5名も入っている。
 ・日本教科書は子どもたちに議論させていくような、どっちが答えかわからないような内容のものが少ない。小松には市が作った教材もある。地域教材が多いと討論にならないのではない。先に結論がみえてくる教材は良くない。その辺、光村はバランスが良い。
 ○教育委員会会議(8月27日)石黒教育長は採決に加わらず、教育委員(男2名女2名)の全員一致で日本教科書を採択
 石川の執筆者と地域教材・人物が登場ということで日本教科書が良いが多数。
 中には光村は安全運転すぎる。日本教科書はある程度リスクがあるかもしれないがリターンも大きいと発言し(教育長がリスキーは排除したいとただすも)長々と3ぺージ分も発言する委員も。
 閉会のあいさつで教育長は残念ながら私は、平易な言葉で子どもたちと対応しうる光村を推薦していた。日本教科書は扱いが難しいと思っていた。でも決定には従わなくてはならないと締めくくった。
 結論は両市とも、採択委員や教育委員は日本会議派市長が任命日本会議派が多数派となる構成で学校現場や市民の声が届くことはありませんでした。
 しかし、全国的には栃木の大田原市と3採択地区のみで生徒需要数では6000~7000冊(0.2%)程度でしかありません。全国的には彼等の思惑が外れたと言えます。
『子どもと教科書全国ネット21ニュース 123号』(2018.12)

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