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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

訪米首相の直談判を大きく取り上げた「朝日新聞」

2021年06月02日 | 平和憲法
 ◆ ほめ殺し (東京新聞【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)

 五月三十日「朝日新聞」一面トップ。「ワクチン出遅れ首相直談判」「『とにかく確保』CEOと会談」。二面全面にも記事は続く。人を驚かせるには十分だった。
 日米首脳会談でワシントンに出かけて行った菅首相、バイデン大統領と一対一の会談は二十分だった。
 このとき、米製薬会社ファイザー社のブーラCEO(最高経営責任者)に、電話でワクチンを分けてほしいと依頼した、との報道だが、これはすでに周知の事実で、一面トップを張るようなものではない。
 「首相直談判」の舞台裏を側近や前駐米大使の証言でまとめた記事だが、米国まで出かけて行きながら、製薬会社のCEOに五分だけの制限つき電話が許され、ようやく分けてもらった成功譚(たん)。
 恥ずかしながら日本の首相も軽く見られていた。

 安倍前首相も菅首相も今年前半までには全ての国民に行き渡るようにワクチンを確保する、と公言していた。
 ところが日本での二回接種者の割合は2・4%(五月二十七日現在)と世界の主要国でも十七番目
 高齢者が接種の予約を望んでも電話もインターネットも通じない。全対象者に供給できるのは、、東京五輪後の九月と言われて不満が高まっている。
 安倍政権は驕慢(きょうまん)に倒れ、菅政権は混迷を深める。直談判の「下交渉」を進めた河野太郎ワクチン担当相の大活躍が隠し味か。(ルポライター)
『東京新聞』(2021年6月1日【本音のコラム】)

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