豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Psyche 8 補遺 2

2013年09月11日 | 今日の美女
 世界の人気画家ウイリアム・ブグローのプシケとクピド。
 タイトルにはなくとも、そのイメージで描かれた作品。たとえば最後の蝶と戯れるクピドなど。
      

      


 下の三作品は、プシケとクピドのようだが、後二枚はタイトルはプシケを運ぶ西風のゼフィロスとなっている。クピドとの違いはその羽が蝶の羽になっているからである。
 ただし一枚目は「ゼフィロスと花の神フローラ」と「プシケ・クピド」の二通りあるが、前者が正しいと思われる。ゼフィロスと花神は恋人同士なのだから。
 William Bouguereau                      Egisto Ferroni                       Pierre-Paul Prud'hon
    

 下の三作品は、プシケ物語中の具体的な一場面を描いているようなのだが何の場面なのかが判らない。
 もちろん画家は物語から離れたイメージとして描くことも多い様だが、そういう場合はなんとなく思いに耽るようなポーズなどとあまり具体的な仕種ではないだろう。
 左はクピドが矢を射てプシケが盾のようなもので防いでいるらしい。足元にも矢が落ちている。二人は戦っているのか。
 中は右側がプシケのようなのだが左側の花を持った女が判らない。それに男はクピドではなく蝶の羽のゼフィロスらしい。すると女はフローラで、二人でプシケを慰めているところだろうか。
 右のクールベの絵は「ヴィーナスとプシケ」と題されていて、眠っているプシケの顔に女神が薔薇の花を乗せようとしているらしいのだが、物語から離れた内容としても、プシケを憎んでいたヴーナスはいったい何をしているのだろうか。
 
 Giovanni Bellini                   Louis De Boullogne             Gustave Courbet
      


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