トランプではスペードのエースはスペキュレーションと呼ばれ、最強・最高の切り札として特別な札である。
もともとトランプという語は「切り札」と言う意味なのだから最高のトランプということになる。
ゲームの際にエースは「1」ではなく、「13・キング」より上位に扱われるのが普通である。「七並べ」では単なる「1」にすぎないが。
またスートは、「スペード」が最強で、以下「ハート、ダイヤ、クラブ」とアルファベットの逆順に弱くなる。 最上位に扱われる所以である。
通常のトランプでは、スペードのエースは他のエースと違って特別に大きく、派手に装飾された形で描かれている。
上下に製造会社名などの記されているものも多い。
これはもともとは「税金」に絡んだ話があるようで、なんでも、古くは一番上に置かれるスペードのエースに納税済の検印を押していたが偽造印による脱税が起こるようになったので、複雑なデザインと製造業者などを銘記するようになったとか。いわば書籍の『奥付』のようなものだったらしい。
「死」を意味する札故に不気味な女や骸骨が用いられたものも多いのは当然だと思われる。