豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

喜多川式麿 「今容女歌仙」 3

2019年10月02日 | 今日の美女

 浮世絵のタイトルで「何々かせん」という場合、「和歌」の関係の「歌仙」ではなく、「佳撰」 とか各店のスターという「家撰」とかに変えられたりするが、ここでは「歌仙」がそのまま用いられていろのは、画中の短冊か色紙に和歌が書かれているからだろう。

 残念ながら私には読めないのだが、多分古歌や当時の文人の賛ではなく花魁たちの自作らしい。だから「歌仙」の語が意味を持つことになるということである。当時のこういうスタークラスは四芸、六芸に通じた相当な教養人だったということである。

 現代の芸能界でも、美人だが頭はパーではスターにはなれないのではないか。

      

 

 

      

 

 

       

 

※昨日言及した帯のあたりの模様を拡大したもの

絵師のデザイン力もさることながら、無名の彫り師、刷り師の見事さ。

    

 

 

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