豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

Shakespeare's Tragedy 9  Romeo and Juliet  10

2016年12月05日 | 今日の美女
 さてバルコニーの出会いと別れの場面についての考察である。
 まず最初の四点はこれまでのなかからの再出で上が出会い、下は乳母がロメオと連絡をとって逢わせるところと別れ場面である。
 
  

◎ 乳母の足元にはロープまたは縄梯子置かれていて、ロメオはこれにより脱出できた訳で別れ場面には縄梯子が描かれていて不思議はない。

  

◎ 問題なのは出会いの方に縄梯子が描かれいることである。一昨日の作品再掲。
  縄梯子は上から下に垂らして上から下に降りるのが基本であり、木や金属の硬い普通の梯子は下から上に掛けて使うのが普通だろう。
  昇りに縄梯子を使うには、上に別な人がいて垂らしてくれるか、下から投げ上げたとしても手すりなどに絵のように引っかけてくれる協力者が必要である。そうなるとこの縄梯子はジュリエットが垂らしたことになる。この時彼女は14歳足らず、中学二年生程度の少女の行為としてはあまりにも不自然である。となれば、梯子のあるものは別れの場面ということになろう。
 では一段目の右の絵の下からの梯子はというと、これはロメオが持ってきたことになりますます不自然である。  
    

  さらに下の絵はについて変なのは、縄梯子なら下で固定されなければこういう風に斜めにはならず垂直になるはず。


◎ いろいろ屁理屈を言ってきたが、要は画家がそこまで詮索して描いたかどうかであろう。
 
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