豆本三昧我褸芥(がるぁくた)ノート & 美人画あれこれ

日本の名作文芸と東西の名画の自作豆本の内容紹介のほか、その資料として集めている東西の美人画をいろいろ紹介しています。 

運命の女神 4 Moirai 

2016年01月14日 | 今日の美女
 ◎ ギリシャ神話には前述のティケ・ネメシスのほかに、モイライという別の運命の女神がいる。
  モイライは、運命の糸を紡ぐ末娘のクロト、糸の長さを測る中のラケシス、糸を切断する姉のアトロポスの三姉妹とされている。アトロポスによって運命は最終的に決定づけられるわけだから、彼女の役割の説明には、最近よく目にする「不可逆的」という単語が用いられることが多い。
 作者名は省略するが二段目最後はルーベンスの部分図である。
 また「三姉妹」といっても若い娘とは限らないから、昔美女の「三老婆」もたくさんある。


  


    

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◎ 黒い★マークをつけた四点の絵で何か気づいたろうか。モイライは姉妹ということでほぼ年齢の近い三女性として描かれるが、これらの画では一人、アトロポスが老婆として描かれていて、この三人が姉妹というのは不自然ではないか。ギリシャの神様たちは性関係がかなり乱雑だから腹違いの歳の離れた姉妹と考えられないこともないが、寓意的な三人一組を描くのにそこまで必要だろうか。それにモイライというのはモイラという一人の神の持つ力を三分したとされるので、わざわざ一人だけ切り離すことは無意味なのである。
 どなたか理由がお解りならご教示願いたいものである。

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