◎ 雅楽の楽器を描いた浮世絵というのは極めて少ないのだが、鳥文斎榮之の二作品と弟子の鳥高斎榮昌の作品である。
上の絵では 左から「鞨鼓かっこ」「笙」「龍笛」「筝」「火焔太鼓」「篳篥ひちりき」である。
栄昌の絵では弦楽器が「琵琶」になっている。
◎ これは今回の楽器とは無関係だが、やはり宮中の美女官を描いた月岡芳年の「美人七陽華」と「美立七曜星」と「音楽美人揃」という著名な作品があって、以下の四名は三作品に共通して扱われているので当時は評判の宮中四美人だったようである。
三作品を縦に並べたので、横三枚は同一人物となる。
絵師は直接写生しているわけではなくおそらく想像でそれらしく描いているようだから、どれもこれもなんとなく似ていて区別がつかない。
「美人七陽華」 「美立七曜星」 「音楽美人揃」
柳原愛子
四辻清子 四辻・後
植松務子 植松・前
万里小路幸子
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