人生とは美しく刺激的なリッチ。

へんてこでも自分らしい生活。
美に感動、優に感謝、心に感性。

劇団四季『オペラ座の怪人』

2006-01-11 23:25:52 | ミュージカル・コンサート
     オペラ座の怪人
         The PHANTOM of the OPERA


銀座でショッピングし、日テレをウロついた後、
汐留の劇団四季劇場「」へ、18時半の公演。
1階4列目…、前過ぎた…汗。「オペラ座の怪人」は後席が意外に良いかも?!


 醜さゆえ誰にも愛されず、人知れずオペラ座の地下に棲みついた、
  たぐいまれな音楽家の才能を持つ怪人。彼は歌姫クリスティーヌに思いを寄せる―。

オペラ座の怪人』を鑑賞し、幕が下りた後、席でしばし身体が硬直してしまう。
あまりのせつなさに―

物語の設定上では、怪人ラウルであろう。
しかし、本気で恋をしたことがある人なら怪人が如何に人間らしい心を持っているかに気付き、彼に少しずつ惹きこまれていくはずである。多面への才能に長け、秀才で、行動力があり、やや強引ではあるが女性を引っ張っていける包容力あるダンディーで、しかも優しい…。愛するクリスティーヌのために歌を教え、なんとしても彼女をプリマドンナにさせようとする。愛する人に一生懸命の行動をとる怪人、不器用ながら・・・

彼は人に愛されたことがない、ゆえに人の愛し方を知らない
そのため、クリスティーヌに自分の愛を受け入れて貰おうと一生懸命尽くすのだが、逆に彼女はどんどん離れていってしまう。そして、怪人はどんどん屈折し歪んだものになっていくのだ。

ただ…、ただ…、ただ、
ただ彼女に愛されたいだけなのに…。

ここまですれば彼女も愛を受け入れてくれるかもしれない…必死に手段を尽くす怪人
だが、クリスティーヌは最後まで怪人の気持ちに応えることはなかった…。

物語的にはハッピーエンドなのかもしれない。
しかし、この強烈なせつなさ…。

ずっとずっと一緒にいたかっただろうに―、
もっともっと肌の温もりを感じながら抱きしめたかっただろうに―、
自分がどれだけ愛しているかをしっかり伝えたかっただろうに―。

が、ラストシーン、
クリスティーヌの軽いキス怪人の心にとどめをさす…涙。
しかも、彼女に捨てられズタズタになった怪人の前に再び姿を現す彼女…
クリスティーヌ!もうやめて(;~;)!!
ボクの目から涙がこぼれ・・・幕は閉じた。