ユーロシティのコンパートメントから

欧州旅行がメインですが、最近は日本の旅行が多いです。そして”鉄分”濃くなってきてます・・(笑)

伝説の夜行列車・オリエントエクスプレス Part3! ~いよいよウィーン、そしてブダペストへ!~

2010年08月01日 23時28分38秒 | ⑧海外旅行の予復習!
1996年7月下旬


目覚めたらもう朝でした。


カーテンを開けてみると、、、



朝日がまぶしい!
窓を開けると、風が気持ちよかった!




そして、この駅に着きました。





Amstetten。
すでにリンツを過ぎ、時も午前7時ころ。
このあたりで確か、朝ごはんが部屋に運ばれてきました。



コンチネンタル式の簡単な食事でしたが、暖かい紅茶とジャムをつけたパンを食べて、、、



あぁ~、なんか「プチ優雅」ですね・・・(笑)




窓を開けるのも朝ごはんを運んでくれるのも、日本の夜行列車では不可能ですから、すっごく「ヨーロッパの汽車旅してる~」って感じしてましたよ、ホントに!





そして、午前9時少し前、、、



数十分程度遅れて、ウィーン西駅に到着。




ここで、残念ながらパリから15時間乗ってきた寝台車とはお別れ!
寝台車の編成はブダペストまで行かず、ここウィーンまで・・・




で、もちろん車両を替えなければならないのですが、、、



進行方向変更&機関車交換のため長時間停車だったので、あわてずに、、、(笑)




パリからの2等車に乗ろうかとも思ったけど、、、





これから向かうハンガリーに敬意を示して、ハンガリー国鉄の車両に乗り込みました!
てか、この青い車体は、我が”京浜東北線”を思い出させてくれて、なんか親近感ありますね・・・^^




でも、何気に撮ったこの画像、、、



拡大すると、、、






サボに「Orient Express」の名が!!!



そして駅名は「Salzburg」から順に「Budapest」まで載ってます。
seppさん、このハンガリー客車のオリエントエクスプレス、見たことありますか???(笑)





つまりこのハンガリー国鉄編成(確か1等、2等&食堂車の5両で編成されてたはず)は、ザルツブルクから連結されてたんです。
だから、今のレイルジェットの先輩みたいな感じですね~




さて、そのハンガリーの客車に乗り込んで、、、



午前9時過ぎ、ウィーン西駅を出発。




1時間半後、国境駅、「Hegyeshalom」駅に到着。


構内には貨物列車がいっぱい・・・
そして機関車いっぱい・・・




今なら撮影したい気持ちですが、、、




当時はそんなことしたら捕まったでしょう。。。




だって、その時はここで国境審査があったから。。。




停車して数分すると、国境審査官が乗り込んできて、一人ひとりパスポートチェック。




そしてウチの番になって、、、


まずオーストリアの出国審査。
次にハンガリーの入国審査。
(ちなみに寝台車で移動してたときは係員にパスポートを預けてて、寝てる間にすべて国境で代行してくれてました。)



いやぁ~、ドキドキもんでしたよ。。。




だって、当時は「ヴィザ」が必要だったんですから、ハンガリーに行くのには。




まさに東欧への入国への大事な儀式。
それはそれは厳かで、緊張する瞬間でしたよ。。。
確か何か質問されてたと思うけど、緊張してて覚えてない。。。

しかも、パスポートをなめるように見られてたし。。。





でも、無事に入国スタンプをもらえて!





あぁ~~~っ、これでやっと、ついに憧れのハンガリーに入れる!!!




そのときのうれしさ、今でも覚えてます!!



10分か15分くらいだったと思うけど、それ以上に長く感じたその国境駅での停車時間、、、



ようやく列車はHegyeshalom駅を出発。




窓から見える文字は、もうドイツ語で無く、見慣れない文字ばかり・・・




そう、それこそハンガリーに入った証し!




そして、、、





一面黄色のひまわり畑がお出迎え!!!




あと家とかは西欧ほどは洗練されてなかったかな。


ひと昔風の建物は古きヨーロッパを感じさせ、、、

そして、いかにも”社会主義時代の建物”も多かったのは、ここは西欧ではない、ということを見せつけてくれたし、、、




フランスともドイツとも、そしてオーストリアとも違う風景を、パリから一本の列車でず~っと乗り通して見れたなんて、すごい体験してたんですねぇ・・・
何気ない風景でもすごく新鮮に映りましたよ!




そしてお昼過ぎ、、、



いよいよドナウ川を渡り、、、




ゆっくりと大きな構内へと入り、、、




終点、ブダペスト東駅に到着。
18時間、パリから乗ってきたオリエントエクスプレス号の旅も、これでお開き。


行き止まりの、ドーム型の駅は、やっぱりヨーロッパの汽車旅によく似合いますよね・・・




この駅の駅舎もすごく芸術的で貫禄ありますねっ!
この列車の旅のフィナーレを飾ってくれてたと思います!





こうして、この列車、さらにはこのあともこれまでいろんな列車に乗ってきたけど、、、




この列車がうちにとって「一番印象に残ってる列車」と言っても過言じゃないかな、、と思ってます。
この体験ができた事がすごくうれしいし、それに”もうできない”から。。。


こうして乗車体験と画像、そして時刻表をご紹介でき、皆さんにも楽しんでいただけたことも、ウチとしてすごくうれしいです!
そして、よかったらまた見て欲しいと思います!


機会があれば、ちょっと前の旅行記、乗車体験なんか、載せてみたいですね!
もう少しで「2月の大糸線&More」が終わるので、次のネタを仕込んでおかないと!(笑)


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2 コメント

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東ヨーロッパの香り (マイエンフェルト)
2010-08-03 19:58:27
そうですね昔は東ヨーロッパの壁を越えるためには
簡単ではありませんでした。
僕もモスクワで
一晩のトランジットを体験しましたが
トランジットホテルはすごいところでした。
当時は怖いもの見たさで
たまにホームにたたずむ「DR」の客車を
覗いたりしました。
今は無きDRの客車やDDRやCZナンバーのトラバントやシュコダの車
に東ヨーロッパの香りを感じました。
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>マイエンフェルトさんへ (suzukky)
2010-08-04 00:26:38
この当時、同じ東欧の中でもハンガリーは比較的旅行しやすい、と聞いてたので、まだ海外旅行の体験が浅かったにもかかわらず思い切って行ってみました。

まだベルリンの壁が崩壊して10年も経って無かったですから、「東の色」をまだまだ残していましたね。
パリからののんびりとしてた車内が、この国境駅に着くと急に張り詰めた空気に変わりましたから。

「やはり違う世界に入るんだな、、、」と、不安と期待が混じった何ともいえない思いが、、、
今のシェンゲン協定でパスポートチェックさえも無くなるなんて、当時は思ってもいませんでしたからね。。。

そう考えると、欧州の時代の流れ、って日本よりも大きいもしれませんね・・・
旅行しやすくなったのは歓迎ですが、当時のちょっと緊張感を感じながら未知の国に入る、という感激も捨てがたいですね!

マイエンフェルトさんのその旅行、一度でもよかったんで、ウチ、リアルタイムで旅行したかったです!
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