大月東中学校 美登里の日々

われら励みて人たらむ
われら学びて知るを得む
知るは即ち愛深き
行いをもて証とす
東中学 いや栄えあれ

人権教室が開かれました。

2015年01月28日 19時35分10秒 | 学校生活


28日(水),3・4校時,1年生を対象に多目室で「人権教室」が開かれた。
講師は人権擁護委員の田辺久美子さん。
人権とは「誰もが生まれながらに持っている,人間が人間らしく生きる権利」。
その人権を踏みにじる最悪な行為は,人の命を奪うこと。
今からちょうど70年前,第2次世界大戦が終了した。
第1次世界大戦と同様,この戦争は兵士ばかりでなく,女性や子供,お年寄りなどの一般の民間人も犠牲になったこと。その死者数は,3,500万人とも6,000万人ともいわれている。
さらに,大きな問題となったのは,戦死者数の多さばかりでなく,ある特定の人種への迫害,大量虐殺があったこと。
特定の人種への大量虐殺。そう,ナチスドイツによる150万にものぼると言われるユダヤ人の虐殺だ。
悲惨な戦争を再び繰り返さないために国際連合が設立され,第3回総会では「世界人権宣言」が採択された。
ここから世界的な規模で,人権を守る動きが広がり,現在に至る。
田辺さんは,噛んで含めるように,人権の歴史を教えてくれた。
そして,しかし,と続ける。
しかし,今でも世界のどこかで戦争が起きていて,たくさんの人の命が奪われている。
そして,日本のどこかで「いじめ」によって自殺を考えている中学生がいる。
人権を踏みにじる最悪な行為は,人の命を奪うこと。
「いじめ」も「戦争」も,同じ人権を侵害する行為だ。
田辺さんは,熱い口調で君たちに訴える。
命の尊さを知り,人の心の痛みを感じ,思いやりの心を持って欲しいと。
それが,人権侵害と闘う実践力となり,一人ひとりが大切にされる社会を創るのだと。

※おまけ
人権感覚(命の尊さを知り,人の心の痛みを感じ,思いやりの心を持つ)を磨くためには,学ぶ,知る,読む,見る,聞くことが大事。
“過去に眼を閉ざす者は,未来に対してもやはり盲目となる”
再び同じ過ちを繰り返さないためにも,また現在目に触れ耳に聞く問題の原因を探るためにも,歴史を学ぼう。
奇しくも,昨日27日(火)は,100万人の犠牲者を出したアウシュビッツ収容所が解放された日だった。
アウシュビッツの歴史をまずは調べてみてはいかがかな?