はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

ジーン・ウェブスター「おちゃめなパッティ、大学へ行く」

2012-09-14 | 小説



ジーン・ウェブスター著 遠藤嘉子訳「おちゃめなパッティ」 ブッキング 
2004年3月20日初版 定価1575円

ジーン・ウェブスター著 内田庶訳「おちゃめなパッティ 大学へ行く」 ブッキング
2004年5月20日初版 定価1575円

「あしながおじさん」「続あしながおじさん」のウェブスターの著作は大変少なく、
日本語訳されているものって本当に上記2冊だけで、ほぼ著者のカレッジ生活を描いたと言われる
このパッティシリーズ読んでみたいなぁと思ってたんですよ、ええ。
でもアマ○ン見ても絶版になっていてどうすべーと思っていたら復刊ドットコムで復刊していたみたいで
それならばと注文してみました、が…。

新潮文庫版の上品で機知に富んで楽しい(松本恵子訳)文章を期待したのが間違いだったのか、
品のない、いや砕けすぎの遠藤嘉子訳…それも1954年当時に訳されててこの文章かよ、と
言いたくなるくらいにざっくばらんでがっかりがっかりがっかり…。
でも、えらい絶賛されてるんですよね、この訳がッ!納得いかないわー。
表紙、挿絵ともに子供ぽくって字体を大きくして頁数を稼いでるし…文庫にして絵をなくしたら1冊で済むのに!

大学に行くまでの「おちゃめなパッティ」と入学してからの「大学へ行く」の主人公パッティは
作者のウェブスター(がバッサー大学を卒業したのが25歳の時で「年をとりだしたのよ。もうすぐ30になる」は
ウェブスターの本音かなーなんて)の等身大のようです。
で、解説にあった
既婚弁護士との、七年におよぶ波乱万丈の恋を実らせて、結婚した。」って!
完全に不倫(…)

新潮文庫での作者の略歴では「法律家と結婚、1年後女児出産、翌日死亡」しか記載されてありませんが、
というかこれ以外にウェブスターの年譜?って知られてないですよね。
39歳で結婚して40で妊娠出産ってえらい晩婚だなぁ…とは思ってましたが、
ネットで検索をかけたら、不倫相手の弁護士の奥さんが精神病を患っていて、
離婚させて結婚…略奪していたなんて!
その不倫相手の弁護士はお金持ちだったというのも…えええええっていう。
同じく女流作家の「赤毛のアン」のL.M.モンゴメリも大概遅かったけど、
後々、お孫さんが、モンゴメリは旦那が嫉妬して暴力をふるっていたこと、
モンゴメリーは病死ではなく、最後はうつ病を患い自殺したと明らかにされました。
小説のアンのあの明るい幸せで前向きなイメージからはかけ離れた甘くない現実、
女にやさしくない20世紀初頭だったんですよね。まぁ今もやさしくはないですけれども。

で、ずっと気になっているのが、ウェブスターのお子さん(1916年生まれ)や子孫はいらっしゃるのか、
モンゴメリの顔は写真で何度が見た事があるけど、ウェブスターの顔って見た事がない…。
写真ないのかしら…。見てみたい。



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