はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

図書館本 マティルデ・アセンシ「聖十字架の守り人 上下」

2015-06-30 | 小説

マティルデ・アセンシ 「聖十字架の守り人 上下」 マグノリアブックス文庫(オークラ出版) 20141125

38歳の修道女(まっさら)でバチカンの秘密文書館のイタリア人研究者がヒロイン、
バチカンで数人の高位聖職者から直々内密の任務を命じられます。
外界と遮断された完全なアナログ世界(電話のみ、インターネットもない)、
世界各地で起きた事件事故などについてほぼ知りません。
何故、調べる必要があるのか詳細は知らされず、
飛行機事故で死んだエチオピア人の全身にある傷跡について調査することに。
調べていくうちに、スカリフィケーションと呼ばれる古代文化の儀式で傷をつけたものと分かります。

が、分かった途端に、この件はこれで終了、他言無用と締め出され、
尚且つ田舎の修道院へと左遷されることに!
憤懣やるかたないヒロインですが、救いの手(聖職とはいえ諸々権力闘争)が
彼女を冷たく締め出したバチカンのスイス衛兵ロイスト大尉と
そして、年下のパレスチナ人?考古学者のファラグとともに、ダンテの「神曲」を元に
聖遺物のある寺院を訪ね、謎を解いていき…。

その中で、ヒロインは自分の実家がシチリアマフィアだということを知ります。
大家族をまとめる母、大好きだけれども、実は大学に行きたかったし結婚もしたかった…。
兄や姉、自分たちは、血なまぐさいマフィアの贖罪から神職へ進ませ、
他の兄弟たちは、マフィアとして血を流しつつも現世を楽しむ方へ、
自分は母にだまされてたんだわツ(゜゜) 
怒りと初めての恋と、そして何かいきなりの『コンスタンティヌス1世の墓』発見、
とんでも無い展開になっていき……。

えーまあ、この本の良い所は、39歳処女、子供(双子)は妊娠出産しない。
という所でしょうか。
ヒロインが兎に角、クッソまじめというか16歳?で出家(であってる?)してから
ある部分は子供のまま成長していないので頭でっかち融通の利かない中年女の典型です。
共感する所がないんですが、まぁ、(小説家に)なろうとかの小説に慣れてると
普通に読めます(`・ω・´)

キリスト教圏の人には面白いんだろうけど、ダンテとかさー、
私、仏教徒なので全く…説明文の羅列を読んでるようでつらかった…_:(´ཀ`」 ∠):_ …
これ、それこそドラマ化して映像にしてくれたほうが分かりやすいです。



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