あしながおじさん ジーン・ウエブスター 訳:松木恵子
続あしながおじさん 訳:松木恵子
小学生低学年の頃、学校の図書室で読んだ足ながおじさん。
借成社から出ていたもので、全面手紙なのを半分ぐらいにして、普通の小説にしていました。
高学年になって、角川か中公文庫?で足ながおじさんを読んだのが最後で、
その後はもう、あの昼メロ風味の世界名作劇場の「わたしの足ながおじさん」を見たぐらいです。
津田雅美の「ちょっと江戸まで」の3巻の巻末でお薦め、として紹介されてあったのを見て、
あと映画「あしながおじさん」を見ているし、久々に原作が読んでみるのもいいかな、と
続編と一緒に注文ボタンを押したのでした。
で。
私が小学生の時に読んだのは、この新潮文庫のじゃないです!!
村岡花子でもなかったと思うんですが良く覚えてません。
でも。
…おじさまは、
・女の子がお嫌い 女嫌いさん
・お金を持ってらっしゃる お金持ちさん
・お背が高くていらしゃる せいたかさん
とかで、足ながおじさん というようなくだりがあったんですね。今回の松木恵子の訳では
「丈が長い」としてあるので、この本じゃあないようです。
でも、松木恵子の日本語の訳がすごくかわいくておしゃまで綺麗でとても上品で面白いのです。
勢いがあるんですよね。村岡花子の訳(赤毛のアンとか)が一番とかなり思い込んでいた私には
こちらの人の方が面白みがあるかも…(`・ω・´)
ジーン・ウェブスターが描いた挿絵もかわいいし、文章も素敵で何度も読み返してます。
続足ながおじさんは、少女小説というよりは完全なるハーレクィン小説ですね。
というか、足ながおじさんもあれ、ハーレクィンですよね。子供の頃は気付かなかったけれど、
30越したおっさんが年若い女の子にメロメロになって振りまわされて…というラブラブ話です。
玉の輿に乗るシンデレラストーリーではあるけれど、かなりジャーヴィスが子供っぽいというか
ダメな人で、足ながおじさんという立場を利用しながら、ジュディに他の男が付かないように一生懸命
画策しているのが何とも(笑)(*´v`*)