はばかりさま

日常生活など諸々の自己満足日記、
マイブームは「スウィンギンロンドン60'&昭和40年代」です。

ティフ・ファッセル「ドッティ・エンジェル 手芸と雑貨とおばあちゃんチックな日々」

2013-04-27 | 



グラフィック社 定価1680円 2012年12月29日初版

ガーリィスタイルの基本はおばあちゃんスタイル(服装)である、と特集していた「テイブルと」を
思い出すこのタイトル、そして中身のかわいいことといったら!

いやーでも日本でいう「ガーリィスタイル」を肯定し、外国でも実践してらっしゃる方が
いらっしゃるという事が分かって万国共通なのねーと安心?しました。
アメリカ在住のイギリス人というのが、さもありなんというか、物を捨てないイギリス人、
確か、なんでも鑑定団の素となったアンティーク鑑定の番組でも古っるい指環だのガラクタだの
出してる人多かったっけ…おぼろげの10年前の記憶ですけれども。


図書館本 生田誠「モダンガール大図鑑 大正・昭和のおしゃれ女子」

2013-04-26 | 

生田誠「モダンガール大図鑑 大正・昭和のおしゃれ女子」 河出書房新社 20121130初版

モボ・モガといったら大正昭和初期の最先端の流行をさす言葉、もとい、
高等遊民とかややお金持ちの子弟とかが率先して行っていたイメージがあるのですが。
エノケンの「おれはむらじゅうでいちばんもぼといわれーたおとこー」の歌が
頭の中で流れつつ、「或る夜の出来事」が頭をよぎりながら読んでました。

断髪ゆーたら元ヅカファンとしては、芦原邦子とかの男役の断髪を速攻連想しますが、
そうだよー、まずは禿頭(はげならぬ、かむろ)のおかっぱも成人女性なら
かなり珍しいというか、異様な髪型ですよね。失念してました。
この定義からいうと、岡本かのこは当然モダンガール(中年)だけど、ワカメちゃんも
モガ、じゃん!あの後ろ剃りあげの髪型で肌もあらわな(常時パンツ半見せ)格好、
昭和を超え平成の時代でも体現してるってすげえツ!
…熱で頭がどうもぼうっとしてるせいか、そんなことを考えてしまいました。

全頁カラーだったらなぁと無名有名無記名の絵師による葉書やポスター画像を見ております。
斬新な構図で、ほんっと、大正末期から昭和初期は、文化的にも超繁栄していて
洗練されていた時代だったのがよく分かります。
軍靴の足音~とかのたもうた朝日や毎日、沖縄、中部日本新聞とか歴史をちゃんと見ろよ?
嘘や捏造ばっかり報道してんじゃねえよ!スポーツ新聞以下だよ。
7度5分も熱があるとどうも日頃胸におさめていることをつらつらと書いてしまいますね…。


図書館本 中野翠「みずいろメガネ」

2013-04-22 | 

中野翠「みずいろメガネ」 2011年11月~2012年10月 20121225発行 毎日新聞社
人気本?なのか、買うまでもない本だからなのか予約してから5ヶ月近く経って
ようやく順番が回ってきました。

警戒心の強い方だ、人には騙されない、はずがあっさりと不用品買い取りの訪問詐欺にあったという話。
猜疑心の強い人の方があっさり騙されやすいそうで、なんかその典型という感じで
身につまされるというか、昨年、NTTの委託業者だといってアサヒネットの光回線に
強制的に契約させられそうになった我が家の実体験があるので…肝に銘じてます。

あと、年齢に対しての自己認識が毎度ずれているというか若く見積もっているのが
切ないなぁと思った自分よりも年下の友達が座席を譲られたことについてのくだり、
いやもういくらマスコミやらが持ち上げても還暦過ぎていたら「老人」のくくりで
「お婆さん」でしょう…。ほぼ毎冊、若いころと体型が変わってないから云々を仰るあたり
すごくスタイルに自信がおありのようですが体型と老けは別物ですから…ね。

…で、やっぱり震災について書かれているのですが、余震とか諸々
関西(阪神淡路大震災で被害を受けた地域限定ね)ではその恐怖を
16年前、17年前に味わっていた訳で、原発や津波はなかったけれども、
電気ガス水道全て止まり家は全壊し道路はボコボコで隆起したり陥没したり酷いものでした。
何というか、自分が体験してみないと分からないっていうのと
自分だけが被災して不安でしょうがないみたいな感じがたまーにですが、
中野翠の文章に出てくるんですよねぇ。
それは当時神戸東灘区にいた人間としてはちょっと待って?と思ったりすることもあります。

大津中学の自殺事件について述べてあったけれど、
意味や意義があっていじめる、もとい誰かを罵倒したり暴行を加えるとは思えないので
その場の空気や流れ、衝動に駆られて行われることが多いような気がするから
理由を求めてもしょうがないんじゃないかと思うのですよね…。
深層心理だとか心理的な要因をか付きとめて行けば何某かの原因、「せい」に
できるかもしれないですが、多分それは、分からないと思います。

やっぱりつられているのが、反日中国のテロ行為への日本のデモへの文章。
在特会のデモか、仕込みの特定日本人によるデモか、いずれにしても、
金持ちケンカせずは、日本でしか通用しないというのが哀しい現実です。
行動すること、これが大事。声を上げないとダメなんですよ。
黙っていたら無かったことがあったこととされてしまうそのいい例が売春婦の集団が
強制連行された慰安婦、あと南京大虐殺でしょう。
ど厚かましいshinaとkoreaのロビー活動やら喧伝でかなり諸外国に誤解が生じてます。
今まで静観するという「大人の対応」やって失敗してきています。
日本政府の弱腰だのなんだの言う前に、その土台、今の日本を作ったのは、
あんたら60代やん、と中野翠(の著作を1冊読むごと)に突っ込んでしまう…。

表紙のパンダの刺繍、目つきが悪くて全然かわいいと思えません。
かわいいと思えないつながりで追記ですが、
以前、「酒井法子が美人だとは思えない」という趣旨のことを述べていた中野翠、
やっぱり(笑)「強押彩芽」をショートカットですごくかわいいとかのたまってらっしゃっる…。
絶対に、褒めるだろうなぁと思っていたので、何か想像通りですごくおかしかったです。
中野翠は個性的=美、だと勘違い、いや思いこんでいる?
女は自分よりも容姿が綺麗(可愛い)女は選ばない、というのを中野翠からは強く、強ーく、
感じるんですよね。女(のいや)らしさを拒否している人ほど、実は女(のいや)らしいという例でしょうかね。


田村セツコ「すてきなおばあさんのスタイルブック」

2013-04-14 | 



田村セツコ「すてきなおばあさんのスタイルブック」 WAVE出版 定価1575円初版帯有

帯にある「カワイイ」の元祖、というよりは、「ゴスロリファッション」の元祖、
または、「大人かわいい」「ガーリィ」の方がしっくりくるのではないかと思います。
で、スタイルブックとあるのですが、前半はヘアスタイルや小物についてで
中後半は、生き方について、という感じの内容なのでワードローブを見たかった私としては、
正直、がっかりでした。(「happyをつむぐ~」の方がまだ掲載されてありました…)

「気の合う人とだけ付き合いたい」はダメ、嫌な人とも付き合うこと、頭の体操になるから
(ボケ防止だそうで…)また、「許すよろこび」をもつこと、背負い過ぎないこと、
おおらかに…というのは難しいですねぇ…。
合わない人と話したり、そういった環境に身をおくというのは辛いです。
性格的に、可能な人と不可能な人がいる訳で、そう心がけて実際に実行する人なのだと思いました。

…そういう優等生な所が多分、田村セツコが、大人に受けた理由というか
「清く正しい」あるべき少女の姿、中原淳一が提唱した乙女像だなぁと思います。
でも、だから「色気」というか「性」「生身」が感じられないのですよね。
松田瓊子も乙女とか少女であったけれども、文章から何かしらの「生々しさ」が感じられて
後、その理由を早川茉莉編集の松田瓊子の本(日記でさりげなく婚前交渉してたと記載が)で知り、
すごく微妙な気持ちに(苦笑)エキセントリックな性格だったというのも微妙というか
まぁなんか納得もしましたが…。

良い子ども、良い人、正しいこと、憧れるしそうなりたいとは思うけれど、
真似は出来ないし、無理はしたくないなぁ…そんな気持ちになった本でした。