女子向けネット古書店の草分け海月書林の市川慎子さんの本
ポプラ社 2008年9月1日第1刷発行 定価1680円
明治生まれの女流作家の作品や生い立ち(生き様?)を
多少の野次馬根性的な視点と国語便覧風に紹介した本。
第1部として、根性悪かったといわれる林芙美子、エスの元祖吉屋信子
鴎外の娘で出産をかたいうんこをしたみたいとのたまったお嬢様森茉莉、
中里恒子、城夏子、晩年のCMが記憶に残ってる着物の宇野千代を中心に頁を割いており、
ますます晩年のエッセイ「薔薇の小筐」で苦手と思った城夏子が嫌厭に…。
少女趣味で略奪って生々しくてドリカムの吉田美和を彷彿とさせます。
(あちらも略奪後、すぐに男の方がお亡くなりになりましたが…これは報いなのかしら)
第2部は、片山廣子、長谷川時雨、岡本かの子、尾崎翠、野溝七生子
矢田津世子、森田たま、山川菊栄、幸田文、佐田稲子など。
が、頁数一人頭2頁で、字面だけの紹介ですごく物足りない。
明治生まれ篇とあるので大正昭和篇もあるのかしら、とちょっと期待。
早速、尾崎翠と中里恒子を図書館でレンタルしました。