ジョージェット・ヘイヤー「令嬢ヴェネシア」 20101015初版 ハーレクインMR文庫
なんでもイギリス、もとい世界?で歴史ロマンス(ハーレクインヒストリカル)の世界を確立した作家、らしいです。
19世紀後半に生きてその時代を執筆していたジョーン・オースティンとは違い、
20世紀生まれとして、当時を理解されやすいように書いた(参考文献など資料を集めた)とのこと。
で、1818年当時、(長)女に家の相続権はなく、跡継ぎは男子のみで、
弟が結婚したら家を追い出される、または召使いみたくただ働きせざるを得ないという。
後、相続権も(女王誕生してますもんね…)付与されることになりましたが
財産が無いというのは心もとないわー。
この主人公25歳美人は父親が偏屈で母が死んで田舎に引き篭もった上に、
娘が適齢期(15歳~20歳位まで)になっても社交界デビューもさせないで死んでしまいます。
田舎で女主人のいない屋敷の切り盛りと体の不自由な弟の面倒をみる毎日、
求婚しにくるのはマザコンでカチコチ頭と、10才下の従兄弟、
いずれ戻ってくる上の弟(長男、跡取り)が結婚したら居場所が無くなることなどの不安。
ふとしたことで隣家の悪評高い 不埒な男爵と知り合い……、
ヒロインは美人だけど、相手役は不細工で過去に人妻と逃避行するってゆーび、微妙な…お相手でして。
なんというか共感できない主役二人と、足の不自由な鬱陶しい弟、求婚者たちで
読んでいてつまんない(。´-д-)疲れた。。。
唯一、共感できたのが死んだとヴェネシア(だけ)が思っていた母親。
子ども産みたくなかった、体形崩れるし好きじゃない、とはっきり言っちゃう!
美人で露出の激しい…まぁ、恥ずべき人扱いですけど、自分に正直でこちらのほうが魅力的ですな。
濡れ場がないからつまらない、とは、思わないけれども、訳が下手なのかしゃれてないのか
すんごいつまらなかった。