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大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

激減の今朝・・・ 2019.5.10

2019年05月10日 | Weblog
 昨日から一転、鳥が激減した大阪城公園。昨日が良過ぎたとも言える。園内各所で鳥友たちと出会うが、異口同音に 「居ないなぁー」 

 酒の会の一部メンバーは、8時ごろから反省会を始めると言っていた。こんな様子なら反省しか、することがない。

 キビタキは、市民の森と梅林南側上桜広場で計3羽。

 メボソムシクイは、飛騨の森と太陽の広場東の森で計2羽。

 センダイムシクイは太陽の広場東の森で1羽。

 ツバメは梅林で1羽。

 夏鳥は以上。

 コゲラ太陽の広場東の森でドラミングと、みどりのリズム。

 アカハラ1羽 豊国神社裏。

 
 長年、大阪城公園ばかりで飽きないかと言われることがある。しかし、飽きたと思ったことはない。その訳は簡単で、相手が次々と変わるから。

 野鳥は多くの生物の中でもっとも移動する生物。同じ所を観察しているだけで、季節季節に新しくやってくる。日々入れ替わり、出合いの感動をくれる。また不思議だし疑問もいっぱい。

 昔、キビタキの春と秋の違いが気になって、野鳥の会大阪支部の故塩田猛氏に教えを願ったこともあった。
 1996年10月 大阪城公園鳥だより 19号に 「秋期のキビタキ雑感」 として寄稿いただいた。渡りは当時から気になっていた大きな関心事。

 渡りは分からない事が多いのも魅力の一つと言える、なぜなら、人は分からない事に強い興味を抱くから。

 面白い本が出た。「日本の渡り鳥 観察ガイド」 文一総合出版 7名による共著。渡りの不思議にちょっと近づける。

 鳥はなぜ渡る?、いつ、どうやって渡る?、どこを渡る? などなど興味深い内容。特に私が面白かったのは渡りルート。
 
 ワシタカやシギチのような中型大型の鳥と違い、まだまだ分からない事が多い渡りルートを推測も含め、分かりやすく解説している。

 大阪城公園を通過する小鳥たちは、どんなルートを通って渡りの移動しているんだろうか。本のページを繰りながら、鳥たちと一緒に旅している。

 7名の共著の一人梅垣氏は、古い関西のバーダーなら少年時代をよく知っている。今は立派な大人になって、歳月の経過に自分の歳を知らされた。

 書店でぜひ 「日本の渡り鳥 観察ガイド」 を手に取ってみることをお勧めする。

●今日の鳥たち。
 コゲラ、キビタキ、シジュウカラ、アカハラ、ツバメ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、アオサギ、カワウ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。


◆◆カルガモ (2008.5.29 西外堀)
 親子カルガモはすぐに見つかった。雛を連れたカルガモがいると聞いて西外堀へ駆け付けた。京橋口から出て追手門学院の前辺りである。
 カルガモの親子は各地で何度も目にしているが、この感激は定点観察している者のみに与えられた喜びだろう。雛は2羽。明らかに少ない。離巣してしばらく経過するのだろう。カラスなどにやられたか、鯉に飲まれたか。
 営巣場所が分からない。元自衛隊の赤レンガ建物の辺り寝屋川沿いなら繁殖に適した場所があるが。
 日を改めて西外堀沿いを隈なく探した。西の丸庭園の中も探した。しかし営巣跡らしき痕跡は見当たらなかった。謎である。
 推定ではあるが、西の丸庭園内の乾やぐら周辺の堀沿いだろうと判断した。他の場所では猫などに襲われたり人に見つかってしまったりする可能性が高い。
 ただし西の丸庭園内では、雛があの高い所から堀の中に飛び込むことができたのかとの疑問も残るが。オシドリの雛が巣穴から飛び出す映像などからすると、不可能ではないだろう。今後の繁殖を期待し、早めに調査観察をこっそり続ける予定だ。

サンコウチョウ3羽、コルリ4羽 2019.5.9

2019年05月09日 | Weblog
 曇天も気温はやや高く、空気はさらっとしていて過ごしやすい。
 春の渡りも終盤になると、サンコウチョウの時がやってくる。今朝は計♂3羽。

 東外堀沿い藤棚で1羽、梅林南側上桜広場で1羽、飛騨の森で1羽。梅林から青屋門付近でサンコウチョウが1羽、高い木にとまる。
 より近い方へと、梅林の東外堀天端に駆け上がると見当たらない。登っている間にどこかへ飛んだようだ。
 
 大将の話しでは飛騨の森のサンコウチョウが東へ東へ移動していた。このサンコウチョウはその個体だろうと。

 尾の長いなかなかのイケメンだが、落ち着きがなく手強いタイプだと。どおりですぐに見失ってしまった訳だ。

 コルリは飛騨の森と市民の森で計♂4羽。春の渡りでコルリのピークは遅い。多くの夏鳥は4月の初めから次々と現れるが、コルリは4月の下旬から5月になる。これがいつも言う、遅刻してくるタイプの意。

 一方秋の渡りでは、多くが9月から10月に次々到着するが、コルリは早く8月下旬にはピークを迎える。これが早退するタイプの意。

 つまり、コルリは春の到着が遅いのに、秋の渡りは早く大阪城公園を後にしていく。「コルリは、遅刻して早退するタイプ」 の所以。

 昨日は大阪南部にある温泉旅館で、朝から露天風呂に入って部屋でゆっくり酒を飲むという優雅な時間を過ごした。
 梅林南側上桜広場にムギマキが出ていると、鳥友たちから連絡メールをいただいたが、何杯飲んだかも分からず、ぐでんぐでんの酔っぱい状態。

 部屋に飾ってある花が何か聞かれ、「知らん」 と答えると、何と正解!! シラン(紫蘭)という花らしい。
 大阪城公園にもあるのではないかと。今朝回りながらちょっと意識して探して見たが分からなかった。花の事なので、今度ひでキングに聞いてみよう。

 マミジロ♂3♀1。市民の森、飛騨の森。飛騨の森では美しい声で 「キョリンツリー。キョロンッリー」 と鳴き続けていた。市民の森でもよく鳴いていたと。

 センダイムシクイ、市民の森、飛騨の森で4羽。

 メボソムシクイ市民の森2羽。昨日はオオムシクイも鳴いたそうだ。

 エゾムシクイ2羽 飛騨の森。

 コサメビタキ3羽 音楽堂西側上、飛騨の森。

 キビタキ9羽 ♂6♀3 飛騨の森ほか。

 ツバメ4羽。

 トラツグミ1羽 飛騨の森。

 カルガモ2羽 人工川。

 キンクロハジロ♂♀ 南外堀。

 マルガモ型雑種 ヒナは6羽に減少していた。11から9にそして6。

※追加情報=ムギマキ♂、ノジコ、愛の森。ビンズイ市民の森。アカハラ市民の森で17羽。今日もムギマキ!

●今日の鳥たち。
 サンコウチョウ、マミジロ、コルリ、センダイムシクイ、メボソムシクイ、コサメビタキ、カルガモ、キンクロハジロ、カワウ、ツバメ、キビタキ、トラツグミ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、コサギ、ムギマキ、ノジコ、ビンズイ、アカハラ。 

◆◆カワラヒワ (2007.4.19 一番やぐら)
 茜色、浅黄、萌葱色など伝統色という日本の色がある。染物や絵画などに使われたもので、主に草木を原料としてから染め出した。色合いは日本の風土によく調和するものだ。
その中に鶸色(ヒワ色)がある。緑色とやや暗めの黄色との中間の色合いだ。
 鶸は枕草子の38段に出てくるが、清少納言も同じ鳥を見ていたんだと思うと、不思議でしかも彼女に親近感も沸く。
 しかし、見た鶸はカワラヒワなんだろうか、それともマヒワだろうか。想像では多分カワラヒワだろう。マヒワでは「鶸色」の深みがない。やはりカワラヒワのこの微妙な色合いが「鶸色」に合う。これでしか表現できない色だ。
 図鑑でどう表示されているか調べてみると、褐色がかった暗緑色。あるいはオリーブ褐色。とある。鳥を知らない人がこれを見て、どんな色を頭に浮かべるだろうか。 

春の渡り 終わりが近い? 2019.5.7

2019年05月07日 | Weblog
 気温はやや低い。園内は四方新緑に包まれている。その上薫風が体に心地よい。ただし鳥は少ない。

 早朝、大阪城公園を回っていると、まだ自宅にいた娘から電話。

 「ベランダで、荷物の間にスズメのヒナが」
 「助けようとしたが、飛べないで、うずくまって鳴いているだけ」
 「近くで仲間が、心配して鳴いている。どうしよう?」

 そのまま触れずに、捨てておけ。近くで鳴いているのは、仲間でなく親だと返事。トリミニストの娘でもこの程度の知識。

 この時期は、巣から落ちたヒナによく出合う。野鳥の会では毎年この時期に 「ヒナを拾わないでキャンペーン」 を行っている。

 巣から落ちたヒナの近くには必ず親が見守っている。ヒトが手出しすることは子の誘拐犯になる。

 落ちたヒナを見付けたら絶対に手出ししないで捨てておく事。これが大原則。
 例外的に、道路上で車が多く走っている場所や、ネコが多くすぐに襲われそうな場所であれば、そっと枝の上に乗せる。

 ずいぶん前に、知らない中学校の先生から電話がかかってきたことがあった。

 「ツバメの巣が落ちたがどうすればいいか?」
 この場合は、
 カップラーメンなどの容器を半分に切ってガムテープなどで壁に止め、落ちた卵と巣をそのまま入れるように。
 うまく壁に付けられない時は、容器を近くの柱などの上に固定し同じようにと。

 春の渡りはいよいよ終わりが。今日の夏鳥は次の3種のみ。

・キビタキ ♂市民の森、♀天守閣東側配水池。

・ツバメ 4羽。

・センダイムシクイ1羽 愛の森さえずり。

 夏鳥が随分少なくなった。これからはサンコウチョウやトケンなどが楽しみ。

・カワラヒワ2羽 水上バス乗り場。

・コゲラ2羽 太陽の広場東の森でドラミング。

・アカハラ1羽 豊国神社裏。

・コサギ2羽 南外堀上飛翔と第二寝屋川。

・南外堀にキンクロハジロ♀1羽、どうしたんだろう。

◎今日の観察種。
 カワラヒワ、コゲラ、アカハラ、キビタキ、ツバメ、キンクロハジロ、シジュウカラ、コサギ、センダイムシクイ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆コサギ (2009.4.4 城南地区人工川)
 春、桜満開。例年この時期には見られなくなることも多いコサギが1羽。冠羽と美しい蓑毛をまとい岩の上に。 
 花見で人出が多く、その上注水が止められ流れは干上がっている。冬の間滞在していた奴なのだろうか。しばらくして「これではだめだ」といった感じで北の方に飛び立った。
 大阪城公園を知らない人がこの写真を見れば、自然度の高い公園に見えるだろう。しかしこのすぐ北側は芝生が広がりブルーシートがびっしり敷かれている。南側は中央大通りで多くの車が走る。
 この場所で毎年1羽のコサギが秋から春まで過ごしている。20年ちかくになるが、世代が更新しているのか、まったく同一個体かは分からない。
 ここにくればコサギがいるのが当たり前のようになっている。
今回のように違うイメージの写真も撮影しておかなければ、見られなくなってあわてないように。

マミジロ、オオヨシキリなど 2019.5.6

2019年05月06日 | Weblog
 梅田地下街、ホワイティ梅田の 「泉の広場」 が今日で廃止されるとのニュース。朝晩通勤にこの前を通った。
 40年も前のこと。人生の一ページを飾った場所。うれしい事も悲しい事も。数年間、朝晩通った懐かしい場所。辛い事の方が多かったかも。

 本丸から飛び込んだマルガモ型雑種。親の後を9羽のヒナが一列について泳ぐ。可愛い姿に数人のカメラマンが。
 数が少なくなっているかもと、数えると今日も9羽と変わっていない。よしよし!

 全体に春の渡りは終盤であることは変わりない。公園内を夏鳥があふれるなどはない。各所でぽつぽつと。

・カルガモ8羽 東外堀、人工川、北外堀ほか。

・アカハラ8羽 太陽の広場東の森、市民の森、豊国神社裏。

・カワラヒワ5羽 第二寝屋川沿い幼鳥2羽と親ほか。

・マミジロ♂2羽 市民の森。十数人のカメラマンが。

・ハシボソガラス 5羽 人工川、天守閣東側配水池、第二寝屋川。人工川では1羽が巣立ち。おめでとう♪

・メボソムシクイ5羽 市民の森、豊国神社裏、飛騨の森、梅林南側上桜広場、愛の森。

・キビタキ♂3羽 市民の森、飛騨の森、音楽堂西側上。

・コサギ2羽 上空通過、第二寝屋川。

・エゾムシクイ1羽 市民の森。

・ツバメ4羽。

・クロツグミ♀1羽 音楽堂西側上。

・キンクロハジロ♀1羽 南外堀、まだ残っている。

・センダイムシクイ1羽 人工川。

・カワウ10羽。

・エナガ2羽 豊国神社裏。

・オオヨシキリ1羽 飛騨の森。出会った鳥友から鳴いていたと聞く。全く同じ場所で、4日に観察していたので同じ個体だろう。今日で3日目になる。

・コゲラ1羽 梅林。

・スズメ 飛騨の森で幼鳥に給餌。

◎ ブログの最後の文章は?
 何か?とメールがあったので簡単に説明すると。 大阪城公園で撮影した写真は2Lサイズにプリントしている。それと同時に撮影時の思いを文章にして、必ず写真と文章をセットにして保管している。
 それが約30年間で790件ほどになった。
 増える一方なのでブログで紹介しようと始めたもの。一緒に写真もあるがパソコンが苦手で面倒なので文章のみをブログに。
 写真を眺めながら文を読んでいると、懐かしさだったり、興奮だったりした、撮影当時の感情がよみがえる。
 写真だけなら20年30年と経過すると、その時の感動の思いは、薄れてしてしまう。それが惜しい。

●今日の観察種。
 カルガモ、アカハラ、カワラヒワ、マミジロ、メボソムシクイ、キビタキ、コサギ、エゾムシクイ、ツバメ、クロツグミ、キンクロハジロ、センダイムシクイ、カワウ、エナガ、オオヨシキリ、メジロ、アオジ、アオサギ、コゲラ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆コゲラ (1993.6.27 ラグビー場横)
 いつか合えると思っていたが、冬でなく6月の下旬になるとは想像外。記念樹の森で「ギィー」と独特の声に見上げると林の上を飛び去るコゲラの姿を見つけた。見当をつけて飛んだ方向に歩きながら探してみるが分からない。
 シジュウカラの騒ぐ声がするので行ってみるとその中にコゲラがいた。しばらくその付近で採餌していたがシジュウカラを残してラグビー場を超えて梅林方向へ飛び去った。梅林へ駆けつけて付近を探すが分からずにあきらめる。
 北外堀沿いバス駐車場の上を歩いていると再び「ギィー」の声。しかし分からない。本丸庭園池に近づくとヤマガラの声がしたので行ってみるとシジュウカラに混じって採餌するコゲラを発見しばらく楽しむ。
 最後は梅林南側上桜広場の端を鳴きながら音楽堂方向に飛び去る姿を見送る。
 今までまったく見なかったものが一日に4回も観察するとは不思議なものだ。場所も離れているのですべて同一個体ではないと思うがどうだろう。今年生まれの幼鳥が巣立ちしてやってきたような気がした。
 

今朝はやや低調 2019.5.4

2019年05月04日 | Weblog
 薫風の中心地よいが今朝はやや少ない。GWも終わりに近づくと夏鳥たちは山野で繁殖に忙しい。
 大阪城公園を通過するのも減少する。また渡りには波がある。今朝は春の渡りが終わりに近づいた上に、渡りの波の谷の日か。

 メボソムシクイのさえずりが聞こえ始めた時から予想していたとおり。ただし、サンコウチョウ、オオムシクイ、トケンなどこれから通過する種も。

 本丸日本庭園池付近で営巣したと思われるカルガモ型雑種、ヒナ11羽が本丸日本庭園池で親と泳いでいたが、昨日は11羽から10羽に減少。

 昨日は、本丸から下の内堀へ飛び込むのを山男Tさん観察。5メートルや10メートルじゃない。親に誘われて次々飛び込む。昨年は南外堀で大将が石垣を登るヒナを観察している。
 20~30メートルの垂直に近い石垣を登ったり飛び下りたり。ただただ驚き!

 そして今日は内堀に親の後を必死に付いて行くヒナ9羽。カラスやカメに次々と襲われて数を減らしていく。かわいそうだが仕方ない。
 南外堀の3羽は、目に付かなかった。どうしたんだろうか。

 アカハラ4羽 太陽の広場東の森、一番やぐら。

 アオバト 市民の森、飛騨の森、梅林、梅林南側上桜広場などで4羽。鳴き声も何度か聞こえる。

 ツバメ3羽。

 センダイムシクイ1羽 音楽堂西側上。

 エゾムシクイ1羽 市民の森。

 キビタキ♂4・♀3の7羽 沖縄復帰の森、一番やぐら、豊国神社東、飛騨の森など。

 オオルリ♂1・♀1の2羽 沖縄復帰の森、市民の森。

 マミチャジナイ1羽 一番やぐら。

 アオジ1羽 梅林

 カワウ9羽

 メボソムシクイ2羽 梅林、飛騨の森。

 アオサギ2羽

 カルガモ1羽 第二寝屋川。

 ハシボソガラス1羽 水上バス乗り場。

 チョウゲンボウ1羽 空堀西側 高校生U君観察。

 モズ♀1羽 人工川。

 キンクロハジロ1羽 南外堀。

●今日の鳥たち。
 シジュウカラ、アカハラ、アオバト、ツバメ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、キビタキ、オオルリ、マミチャジナイ、アオジ、モズ、カワウ、メボソムシクイ、アオサギ、カルガモ、チョウゲンボウ、キンクロハジロ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆イソヒヨドリ (2002.4.5 空堀)
 大阪城公園では空堀で見られる事が一番多いイソヒヨドリ。数年間も同じ個体が来ている訳ではないので、この場所の環境が合うのだろう。
 対面の石垣では平面的で写真的ではない。撮影しやすい鳥が少ないこの時期、カメラマン達は桜門への入口の近くに集まって、イソヒヨドリがこの枝にとまるのを待ち、世間話しで時間をつぶしている。
 やや距離が遠いためと、光の条件が今ひとつなので、一度のみ撮影しただけであった。それがこの写真だ。
 通りかかるたびにカメラマン達から情報を得て、その後の様子を伺っていた。
 やがて日がわずかに高くなった事により、光が当たる時間も出てきた。背景も緑にできるポイントもあった。その時間帯は数人のカメラマンが並んでいて割って入るほどの気にはならない。かといって、早くから場所をとって待つほどの事もないと対応しないままで終わってしまった。
 1.4倍のテレコンで光が当たれば何とかなりそうで少し後悔している。こういう事が時々ある。今後はこれまでより積極的に撮影するつもりだ。

マミジロ♂♀ 到着で~す。 2019.5.3

2019年05月03日 | Weblog
 絶好の鳥見日和。10連休、関係ない立場の私。一番気になるのは空模様。

 春の渡り、月日の経過はムシクイで分かる。今日のムシクイは、

 メボソムシクイ4羽 市民の森、梅林、沖縄復帰の森
 エゾムシクイ1羽 音楽堂西側上
 センダイムシクイ2羽 第二寝屋川、飛騨の森

 数年間幽閉されていて、目隠しされてここに連れてこられたとしても5月の上旬と分かる。体に心地よい薫風のせいじゃない。ムシクイたちの声で分かる。
 やがてオオムシクイが通過し始めるだろう。草木の芽生えで季節を知ると言うが、私は鳥で季節を知る。

 水上バス乗り場のタンポポの実にカワラヒワが2羽。あのふわふわのぼんぼりとカワラヒワを、開放で半逆光で深度を浅く、柔らかい雰囲気でと作品イメージが浮ぶ。

 が、カワラヒワはすぐに警戒して飛び立つ。まだ30メートルも離れていたのに。

 アオバト 6羽市民の森、5羽飛騨の森と大将から。

 キビタキ♂6・♀1 みどりのリズム、市民の森、沖縄復帰の森、豊国神社東、飛騨の森など、音楽堂西側上で撮影された個体は変なキビタキ。

 不完全換羽、異常換羽、半なりとかいろいろ言われる。キビタキはこんな変異型が多い、昨日も飛騨の森で撮影されている。

 近年秋によく見られた 「白斑キビタキ」 とは別だと考えているがどうんなんだろう。分からない事が多すぎる。でもこれが野鳥の世界。

 マミジロ♂1羽 一番やぐら前の林、なかなか姿が見えない、数十人に囲まれて 「キョロン」 「キョロン。」 と鳴いている。
 一声づつ切れるのがマミジロ。アカハラなら 「キョロン・キョロン」 「キョロン・キョロン」 と2音ずつ。

 この時期で悩むのがシロハラ。声の響きはさすがツグミの仲間。ただし鳴き方がはっきりしないがアカハラ似。
 シベリアでシロハラが盛んにさえずっているのを聞きたい。多分ツグミもそうしているんだろう。

 分からない。いつも言うが、人が鳥の事を分かるはずがない、まして朝から飲んでいる私に分かるはずがない!
 それが野鳥。それも野鳥。

 オオルリ♂♀ 市民の森。

 サンショウクイ市民の森の上鳴き飛ぶ声との事、修道館裏では撮影される。

 カワウ9羽 西外堀、内堀、北外堀。

 オオヨシキリ1羽 飛騨の森入口あたりでさえずる。

 アオジ1羽 修道館裏。

 アカハラ13羽± 豊国神社裏、天守閣東側配水池、市民の森、太陽の広場東の森

 シメ1羽 太陽の広場東の森

 クロジ1羽 愛の森

 アオサギ1羽 上空通過

 ツバメ2羽

 ヨタカ♂1羽 音楽堂西側上。第二寝屋川を前にベンチで飲んでいると、時々出会う知人が通りかかる。音楽堂西側上でヨタカを見付け撮影とモニターを見せてもらう。

 彼はカラスがヨタカを教えてくれたと話す。所要があるらしく撮影途中で帰途に。これまで何度も話している好印象の男性。失礼ながら名前が思い出せない。

 山男Tさんから電話で、本丸日本庭園池近くにカルガモ雑種親と子11羽が集まっていると。昨日観察された親子だろう。
 南外堀の親子4羽は今日も。共にこれからどうなるか気になる。

 昨日はみどりのリズムにムギマキ♂との話し。この時期種々の鳥たちが観察される。

●今日の鳥たち
 カワラヒワ、アオバト、キビタキ、メボソムシクイ、マミジロ、オオルリ、サンショウクイ、シジュウカラ、カワウ、オオヨシキリ、アオジ、アカハラ、シメ、クロジ、アオサギ、ツバメ、ヨタカ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆コルリ (1993.5.9 記念樹の森北西ツツジの四辻)
 公園内の道であっても通りに巨大なレンズを構えて座り込んでいる姿は異様で不思議に見えるのだろう。
 通りかかるほとんどの人が好奇心をむき出しにして私を眺め、そしてレンズが向けられた方を見る。しかしその先は、ただのツツジの植え込みで、花が咲いている訳でもない。再び視線を私に戻すと振り返りながら去って行く。
 中には自転車を止めて後ろに座り込み、何を撮っているかとことんつきとめてやる、といった感じの暇そうな人もいる。
 私も早朝から1時間に1回ほど植え込みの前に出てくるところを数時間も待ち続けているのだから暇と言えば暇かもしれない。
 しかし、姿を現す一瞬のため常に心を緩めず緊張を持続しながら待ち続けている。決してのんびりしているわけではないが他人からは分からないだろう。
 コルリは葉の間から少し顔をのぞかせ、様子を見ているかと思えば急に出てきて素早く茂みに走り込こむ。その間に構図を決め露出とピントを合わせシャッターを切る。一日中いてもチャンスは数回もない。

令和 元年 初の鳥見 2019.5.2

2019年05月02日 | Weblog
 二日間空模様がすっきりしなかった。今朝は久しぶりに青空が見える。5月の新緑は雨に洗わて目にしみる。

 昨日、一昨日とミゾゴイが観察されたようだ。雨の中でも観察する人が多かったと。ひでキングもそうだったらしい。

 ずいぶん昔のこと、鳥友がアメリカへ探鳥行に出かけた。帰阪後の土産話で、アメリカのバーダーは雨でも普通に探鳥すると感激したように話した。
 感化されたナチュラリストの彼は、天候に関係なく鳥見に出かけると言っていたが、その後どうしているだろう。

 前回のブログに音楽堂西側上のコルリの事を書いた。その後、そのコルリを撮影したと数枚の写真が送られてきた。
 6:30ごろに10分間400枚。市民の森のジュウイチに行って戻ってきて7:17ごろから7分間300枚、独占的に撮影したと。

 私が観察撮影したのが8:00だったので、1時間半以上同じところでさえずっていたことになる。

 1、植え込みの中でなく、3~4メートルの高さの枝にとまっていた。
 2、警戒心の弱い個体で、近くから観察撮影できた。
 3、長い時間さえずり続けた。

 30年近い観察で、3点を満たすようなコルリに合った事はない。大阪城公園で過去3回、高い枝でさえずるコルリを観察しているが、いづれも満たしていない。
 今後、一生こんな出合いはないだろう。

 コルリは、今朝も音楽堂西側上のツツジの植え込みの奥からさえずり。飛騨の森でも1羽、計2羽。

 太陽の広場東の森に着くとメボソムシクイのさえずりが2か所から聞こえる。今期初と思っていると、既に4/30に観察されていたらしい。

 エゾムシクイは5羽、市民の森、梅林、飛騨の森など。

 センダイムシクイは2羽 元射撃場、音楽堂西側上。

 キビタキは♂6♀2、太陽の広場東の森、市民の森、音楽堂西側上、城南地区、梅林南側上桜広場、飛騨の森など。

 オオルリ♂1羽 音楽堂西側上から沖縄復帰の森へ。

 ジュウイチ1羽 市民の森で観察撮影された。他にホトトギスの声もとの情報。

 梅林南側上桜広場で、突然頭の上をタカがそのまま音楽堂方向へ。一瞬だった100分の1くらいだった。
 翼の先はとがっていた、尾は長くなかったし黒帯も見なかった、下面に縦斑か横斑かあったような。

 最近よく見られるチョウゲンボウではないだろう。瞬間の印象はハヤブサ。答えは分からないまま。

 アカハラは多く、みどりのリズム、豊国神社裏、市民の森、飛騨の森、修道館裏などで14羽。

 シロハラ2羽 太陽の広場東の森、梅林南側上桜広場。

 ツグミ2羽 市民の森、城南地区。

 モズ教育塔裏。

 キンクロハジロ2羽 南外堀。

 ヨシガモ♂♀ 内堀。このカップル負傷しているんだろうか。不思議。

 コサギ1羽 第二寝屋川。

 アオサギ1羽 第二寝屋川。

●今日の鳥たち。
 シジュウカラ、キビタキ、シロハラ、メボソムシクイ、コゲラ、アカハラ、エゾムシクイ、ツグミ、センダイムシクイ、コルリ、オオルリ、ツバメ、モズ、キンクロハジロ、カワウ、アオジ、ヨシガモ、カワラヒワ、メジロ、ジュウイチ、ビンズイ、ホトトギス、コサギ、アオサギ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

◆◆センダイムシクイ (1993.4.29 愛の森)
 他の鳥を探している時だったので注目していなかったが、目がいくたびに同じ枝の葉先でホバリングしている。なぜかその木に執着しているようだ。餌になる虫がたくさんいたのだろう。
 しばらくしてその枝の近くに行ってみると、枝にとまって動かないセンダイムシクイを見つけた。ムシクイが動かずとまっている姿は見たことがない。
 鳴き声はないが、はっきりと頭央線が見える。これほどはっきり確認できてセンダイムシクイも珍しい。
 他のムシクイとの識別点に、大きさや色合いなどが書かれているが、多くの経験を積まないと簡単には見分けられない。その点頭央線が見えて識別できるのは幸運だ。
 前にかかった枝がなければ、なお良かったが、とりあえず数分間じっくり観察できたことに感謝。