大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

大阪城にホトトギスの声響く 2022.5.26

2022年05月26日 | Weblog
 今朝はホトトギスの声を園内各所で聞いた。太陽の広場東の森、みどりのリズム、市民の森、東外堀メタセコイヤ、沖縄復帰の森、豊国神社、飛騨の森などなど。
 至るところで声を聞いた。何人かは飛んる姿を見たとか、姿を撮影したと聞くが私は声のみ。

 「鳴いて血をはくホトトギス」と言葉は知っているがその語意は知らない。また 童謡の「夏は来ぬ」
 卯の花の 匂う垣根に
 時鳥(ホトトギス) 早も来鳴きて
 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ
 よく知っているが正しい意味は分からない。特に忍音(しのびね)もらすって?
 朝から各所で 「キョッキョキョキョ」 何度も聞きながらそんな事を思った。

・ホトトギス 1羽 上記
・オオムシクイ 1羽 飛騨の森 みのぱぱさんがシャープな写真を撮影。オオムシクイは春の撮影に限る。彼はオリンパスのカメラに、名器と言われたキャノンEF400ミリF4をつないで使っているが、今日の写真は実に鮮明だった。あの組み合わせ案外魅力的。
・キビタキ 2羽 ♂♀ 太陽の広場東の森、市民の森
・ツバメ 1羽 空堀
・カワウ 2羽 内堀
・シジュウカラ 21羽 相変わらず幼鳥多い
・カルガモ 1羽 北外堀飛翔

 教育塔裏のキビタキは24日を最後に見られなくなった。あれだけ毎日さえずっていたのに、少し寂しい。今から山へ向かっていい相手が見つかるかな。
 内堀のキンクロハジロ、今日も見つからず。。。

 10年ほど前に鳥友がプレゼントしてくれた鳥の漢字の湯飲みを娘が割ってしまった。
 大きさや形状が大変気にいって毎日使っていた。寿司屋によくある魚の漢字を並べた湯のみと同様の鳥の漢字の湯飲み。

 同じ様な形状のものを探そうと考えていたら、数日後、娘がネットで取り寄せたという。
 何で検索した?と聞くと 「鳥へん湯のみ」 と言う。早速検索してみるとあった。

 大阪市自然史博物館友の会ネットショップ。鳥へんの漢字が56個並んだ湯のみ。日本鳥類目録改訂第7版の分類順に並んでいるとの説明。
 監修が和田さん(大阪市立自然史博物館) 企画・制作が大阪自然史センターとなっている。

 同じものが手に入ってよかった。鳥好きの皆さんも鳥の漢字を眺めながら、のんびりとお茶の時間を。もちろん焼酎の湯割りなら一段とうまい。
 ちなみに鳥へんの漢字、書けなくてもほぼ読めると思うと大間違い。挑戦してください。

■■キビタキ(2010.4.23 音楽堂西側上)(2010.4.24 教育塔裏人工川)
 2009年春。キビタキの当たり年だった。回る先々でキビタキに出合った。
 見やすいところにとまると、手持ちのEOS7Dに400ミリズームで撮影。特に難しいことも何もない。カメラを向けてシャッターを押すだけ。ほんの5分ほどで終了。デジタルカメラになって撮影が簡単になった。これまでの苦労は何だったのかとの思いも。
 簡単に撮影出来て、よしよしとの思いは心にあるが、初めてキビタキを見た時、撮影した時の緊張感はない。素晴らしい写真を撮ろうとの強い思いがない。
 慣れる事で怠惰になる。何でもそうなのだろう。成し遂げるまでの過程に充実感を感じる性格なのかも知れない。
 「こんなに贅沢な日々を送っているんだ」と自分に言い聞かせて、怠惰にならないよう、感謝してキビタキたちと向かい合う。
 でないと、キビタキたちと遊べるのはもう10年もないだろうから。
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ショウビン 来てほしい! 2022.5.24

2022年05月24日 | Weblog
 さすがにこの時期になると鳥影が薄くなってきた。バーダーやカメラマンも少ない。目に付くのはシジュウカラ。特にこの春巣立った幼鳥たち。
 この春から働き出した新入社員のリクルート姿のように、新緑の中で胸の淡い色のネクタイが初々しい。

 園内を回りながら頭の隅にはヤマショウビンいいなー。いまだに忘れられない。現実では大阪城公園でヤマショウビンはほぼ不可能に近いだろう。でも可能性ゼロではない。鳥との出合は 「努力と運」 

 大阪城公園のアカショウビンは5月の下旬に出る事が多い。鳥影が薄くなっても、この出合いを期待して歩いている。
 ヤマショウビン、アカショウビン、アオショウビン、ナンヨウショウビン、カノコショウビン。ショウビンの魅力的なこと。どれもこれもわくわくする。もちろんイッショウビンも。

・シジュウカラ 16 各所
・キビタキ ♂3♀1 太陽の広場東の森、市民の森、音楽堂西側上、教育塔裏。
・コゲラ 1 元射撃場
・ツバメ 1 南外堀
・カワウ 3 内堀、北外堀
・ハシボソガラス 2 青屋門
・ゴイサギ 1 ホシゴイが北外堀を水面低く飛ぶ
・コサギ 1 第二寝屋川を上流へ
 

■■コサギ(2008.1.22 人工川)
 いつも見られる人工川のコサギ。大阪城公園の記録を始めた1992年頃からずっと見られる。不思議だ。個体が入れ替わっているのだろうか。それとも同一の個体なのだろうか。人工川の流れ込む枡形部。緑が映えて水面に映る白が美しい。
 サギの名の由来をネットで調べてみたらは複数説があるようだ。
 白い羽が鮮やかである事から「明けき(サヤケキ)」が変化したもの。純白さからの「潔き(イサギヨキ)」から。羽を「白毛(サケ)」とあらわしたことから。鳴き声の「騒(サヤギ)」から。「細毛(サケ)」から転じた。狭い(細いと同義)木(脚のたとえ)「狭木(サキ)」と、細い脚の特徴から。などなど他にも説あるようではっきりした事は分からないそうだ。
 いずれもコサギのもつ雰囲気をよく表している。
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キビタキのさえずりなど 2022.5.23

2022年05月23日 | Weblog
 昨日は、複数のサンコウチョウやホトトギスが出て大変賑わったそうだ。その様子は次のブログを見ると良く分かる。
・鳥写真マンガ=(ルー)
・ひでキング!日鳥事DE日記蝶=(ひでキング)
・U君の観察ノート(大阪城公園の野鳥観察)=(U君)

 しかし、今朝は残念ながら両種とも去ってしまったようだ。
 今日の鳥は
・キビタキ ♂4・♀1 太陽の広場東の森、梅林南側上桜広場、音楽堂西側上、教育塔裏、元ヘリポート
・シジュウカラ 12羽 太陽の広場東の森ほか
・カルガモ 2羽 東外堀、上空飛翔
・オオムシクイ 1 市民の森
・アオバト 1 西の丸庭園
・ツバメ 2 南外堀、内堀
・エゾムシクイ 2 音楽堂西側上
・アオサギ 2 内堀
・カワウ 2 内堀
・マガモ 2 第二寝屋川(とりえあずマガモで)
・イソヒヨドリ ♂餌をくわえて飛んでいく

★ヤマショウビン(5/19)撮影されていた★
 大将からのラインを見て心臓が止まりそうになった!ヤマショウビン!エエッー! 数分経過して鼓動が治まって冷静に判断しようと思った。
 写真も撮影されている。5/19の13時ごろに元射撃場で観察撮影されたとの事。

 ともかく正確な情報を得ることが大切だ。観察撮影されたMさんに、その時の詳しい状況を教えてもらおうと思ったが、何しろ失顔症で出会った事のある人なのかさえ分からない。もちろん連絡先も知らない。

 文一総合出版の図鑑 「日本の鳥550」 にヤマショウビンは、出現頻度の目安として5段階中3とある。同レベルの例としてズアカアオバト、ツメナガセキレイ、アカコッコ、コジュリン、キマユホオジロなどが記載されている。
 ただしこれは日本全体としての評価。大阪となるとかなり珍鳥。珍鳥度合いより衝撃が激しい。

 同書の解説には 「日本では数少ない旅鳥として主に春に通過する。記録は全国からあるが、日本海の離島や南西諸島での記録が多い。対馬では毎年数羽が出現する」

 大阪府の状況は、日本野鳥の会大阪支部発行の 「大阪府鳥類目録2016」 を開くと   ①1982年茨木国際ゴルフ場 ②1989年交野市岩船畑山 ③2014年鶴見緑地の3例が記載されている。

 その後電話でMさんから当日観察の様子を詳しく聞かせてもらった。ありがとうございました。
 もちろん大阪城公園初記録種。179種目になる。大阪城公園は何が出るか分からないと言ってるが、まさかヤマショウビンとは。今夜もあの色柄が頭に浮んで眠れない。

 ヤマショウビンは数十年前に見たことがある。かすかな記憶を頼りにメモを探したが見つからず。いつ頃だったとか何県だったとか思い出せない。ただしその現場は詳細に記憶している。

 300メートルくらいの小さな人工の溜池、そこに繋がる数メートルの水路、水路両側は木々が蜜に茂っている場所。
 当日は出なくて、池の横の草地で車中泊。晩飯で火を焚いていると、近くの工場の宿直員らしき方が、こっちに空き部屋があると声をかけてくれた。

 翌朝やってきた若い男性とともに水路方向で観察できた。あれはどこだったのか、何となく東の方、愛知か静岡方面の気がするが思い出せない。

 いずれにしろあのヤマショウビンが大阪城公園に現れるとは。Mさんは幸運な方だ。羨ましい、ひと目でいいから合いたかった。

 ヤマショウビンの止まった枝も大将が特定。玉造口から元射撃場を見下ろす。上からすっきり見易いサクラの細い枝。ここにとまっていたのかー!合いたかったなー!
 今年の十大ニュースに入るのは間違いない。

■■ホトトギス(2007.10.18 六番やぐら横)
 ホトトギスにはなかなか出合わない。春の場合は鳴き声で気付くこともあるが、秋は鳴くこともなく難しい。偶然の出合いがほとんどだ。
 豊国神社裏から西へ歩いていると修道館裏辺りで樹間を飛ぶ姿に気付く。ヒヨではないな。キジバトでもないな。ん・・? 瞬間頭に浮かんだのはそんな感じだ。
 確認の必要があると、飛び込んだ先に少し戻って探そうとすると、再び飛び出し六番やぐらの方へ。目線を切らずに追う。とまった。樹間の少し開けたところだ。全身が見えるところだ。
双眼鏡を目にすると、いた! 杜鵑だ。
 とりあえず持参のカメラを向ける。2・3枚ほどシャッターを押すと再び飛び出す。小さい。杜鵑だと分かっているのでホトトギスだと簡単に識別できる。
 持参のレンズではシャープには撮れない。800ミリを取りに戻って間に合えばカチッとした写真が撮れるがそこまではとまっていないだろう。
 カメラを持ち歩いていないと撮れなかった。記録には十分だろう。 
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オオヨシキリ鳴く! 2022.5.19

2022年05月19日 | Weblog
 大阪城に着いて横断歩道を渡っていると向かいから自転車の大将が目に入る。手を伸ばして振るも全然気づかず、横に来たので 「大将」 と声を掛けるとオッ!と驚いた様子。

 早朝から一通り回ってこれから仕事だろう。市民の森に着くと数人がだべっている。今朝は鳥が少ないので大将の機嫌が悪かったとか、早くも半袖で出てきて寒がっていたとか、行き先ごとに出会った人から大将の話題。

 アカショウビンが出て、見放題、撮り放題と大将にラインすると、きっと仕事が手に着かないだろう!などなど大将をネタにいじって楽しんでいる。大阪でいじられるのは人気者の意味、居ない所で話題に出るのはたいしたもの。

 梅林の入口でダンディーHさんと出会う。しばらく立ち話の中で天守閣東側配水池でオオヨシキリが鳴いていたと。
 今春は5/15に東外堀沿い藤棚近くで酒の会会長が観察撮影したのが最初、これで2羽目になる。もっと先の真夏でも記録があるので、これからも出る可能性はある。
 
 ダンディーHさんとも話していたが、ホトトギスが来ないなーと。確かにいつ来てもいい時期。何しろ声が大きいのですぐ気づく鳥。

 ホトトギスは、主にウグイスに托卵する鳥で、万葉集では152首、古今集では43首、枕草子では12か所とホトトギスが一番たくさん出てくる人気者。
 カッコウは色々な名前で詠まれているが、ツツドリ、ジュウイチはあまり出てこない。
 杜鵑の中では、やはりあの刺激的な声が、昔から人の心に訴えるものがあったのだろうと思う。

 結局種々の観察情報をいただいて、今朝の大阪城公園の鳥。
 アオサギが東外堀で1羽
 アオバトは3羽、みどりのリズム、豊国神社裏、天守閣東側配水池ほかで鳴き声や姿が。
 キビタキはすべて♂で5羽、市民の森、梅林南側上桜広場、飛騨の森、教育塔裏、六番やぐらでよくさえずる。
 コサメビタキ 1羽 飛騨の森
 オオムシクイ 1羽 飛騨の森
 イソヒヨドリ ♂1羽 京橋口
 カルガモ 1羽 内堀
 キンクロハジロ ♀1羽 内堀、よく潜るので見逃しやすい。多分越夏だろう。

 頭の上にサクラの枝が大きく伸び葉を繁らせている。枝葉の下でビール缶のタップを引く。至福のひととき。

■■オオヨシキリ(2001.5.18 玉造口東側元射撃場)
 5月も中旬を迎えるとバーダーやカメラマンに会うことは少ない。少ないというより会うことはほとんどない。
 私はこんな時期に歩くのが好きだ。その昔、考え事に適した場所は、枕上(ちんじょう)・鞍上(あんじょう)・厠上(しじょう)といわれる。私はこれに歩行中を加えたい。歩上(ほじょう)
 梅林南側上桜広場からヘリポートへ向かい、国旗掲揚台から元射撃場の中をのぞき込んだ。ミゾゴイでもいないかとの思いであった。その時左奥から「ギョギョシギョギョシ」の声が聞こえる。
 元射撃場はフェンスで囲まれているが、入る方法は先日ミゾゴイを探して入ったことがあるので分かっていた。柵の端の隙間から強引に入る。
 かつて珍鳥を追いかけていたころ、車中泊の私の耳に夜中うるさいほど鳴き続けていたオオヨシキリを思い出す。
 その声に比べればずっと小さく、遠慮がちの鳴き声であるがうれしい出合いである。
 雑草が腹のあたりまで茂っているので、進むのも見つけるのも大変。まして撮影となると相当困難である。今日は一日これだけに付き合うと覚悟を決める。
 やがて時間の経過とともに行動パターンも分かってくる。わずか数センチの草の間から、一つのポイントを待ってみたり、行動を予測して先回りしてみたりして、心で対話を楽しみながら数時間を費やした。
 こんな行動もたくさんで取り囲んではできない。一人だから可能な方法だ。撮影も一人が好きだ。
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よくさえずるキビタキ♪ 2022.5.18

2022年05月18日 | Weblog
 緑が濃くなってきた。この前まで日差しの場所を選んで歩いていたのが、今は自然に足が日陰に向かう。

 音楽堂西側上の小路の両端に「カラス注意」の表示が出されている。知らずに通るといきなりカラスに頭を蹴られて驚く事になる。
 毎年この時期には、園内数か所でハシブトガラスが営巣する。そのうちいくつかの親カラスは人が通ると威嚇してくる。

 そんな場所を通る時は、小枝を拾って頭の上にかざすようにして歩くと大丈夫。それから双眼鏡など両手がふさがって小枝が持てない時は、近くの木を背にして立つと大丈夫。彼らは後ろからしか襲ってこないから。

 太陽の広場東の森と緑のリズムでオオムシクイのさえずりを聞く。比較的大きな声だったが、さえずりが聞こえると嬉しい。
 条件がよければ撮影しようと思ったがだめだった。オオムシクイとメボソムシクイの形態での識別は困難で、さえずりで識別するのが一番正確で簡単、なのでオオムシクイの撮影は春がチャンス。 

 ちなみにオオムシクイ、前は亜種コメボソムシクイとされていた。それがオオムシクイとコムシクイに、それぞれ分かれて独立した種として分類された。
 亜種コメボソムシクイ当時に修道館裏で撮影に成功した事がある。数十年前経過した今でもはっきり場所も木も覚えている。
 しかしポジフィルムだったので、次はデジタルで撮影したいと願っている。

 キビタキは、太陽の広場東の森、みどりのリズム、市民の森、飛騨の森、教育塔裏で♂7羽。この時期にしてはやや多い。どの場所でもよくさえずる。
 オオムシクイは、みどりのリズムと太陽の広場東の森でさえずる。
 エナガは、市民の森の石の水場に8羽、近くにも数羽と、城南地区1羽。
 エゾムシクイ みどりのリズム、飛騨の森でさえずりとの事
 シジュウカラは各所で多く計23羽、幼鳥が多い。
 アオサギ1羽 東外堀
 メジロ 4羽 市民の森ほか
 アオバト 1羽 みどりのリズムとの事
 コゲラ 2羽 六番やぐら
 キンクロハジロ ♀1 このままなら越夏するのではないかと思うが、今日も内堀で盛んに潜水を繰り返す。羽繕いでもすれば損傷がどこにあるのか分かると思うが潜水ばかり。
 カワウ 3羽 北外堀、第二寝屋川
 ハシボソガラス 2羽 青屋門

■■メボソムシクイ(1992.10.10 豊国神社裏)
 姿や色がよく似た種は鳴き声が違い、鳴き声が似ている種は色や柄が違ってそれぞれ仲間を区別している。
 私たちも野外での観察はそれを利用して識別している。しかし姿は見られても鳴き声はいつも聞けるとは限らない。特に繁殖期を外れた秋はほとんどさえずらない種が多い。
 この個体も鳴声はなく高い茂みの中を動き回わった。十分に観察できなかったため他のムシクイとの識別に困った。
 動きの中で運良く頭央線が確認できるとセンダイムシクイとの識別に大いに傾く。この個体では見られなかった。
 他に識別点として、下面や頭部、背面など色合いなども書かれているが、野外での観察ではっきりと識別できるほど十分に確認できない時も多い。春になってあの独特のすばらしい声を聞かせてくれることを期待して見送った。
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新緑にツツドリ鳴く 2022.5.16

2022年05月16日 | Weblog
 梅雨入りにはまだ早いが、先週はすっきりしない天気が続いた。空いてる日に限って雨になって観察に行けない日ばかり。
 そんな時13日の金曜日にはムシクイ4種が数多く飛来し、さえずりも非常に多かったと大将から観察結果をもらって大変役に立った。行けなくてちょっと残念だったが。

 明日は糖尿病の定期検診で行けないが、今週は天気もよさそうで楽しみにしている。
 春の渡りの終盤で、少なくなってきたが、こんな時に珍しいのが飛来することもある。昨年のクロハラアジサシ夏羽は5/10、アカエリヒレアシシギは5/31だった。そしてアカショウビンやカッコウが期待できる。

 今朝は市民の森に着くと数人が探している様子。聞くとツツドリが大きな声で鳴いたと言う。酒の会会長は、
「こんな大きな声でツツドリは初めて、声だけで大満足」 と帰っていった。

 姿は見つけられず、いつものコースを回る。内堀沿いで山男Tさんと出会い立ち話していると対岸の上、天守閣東側配水池の東側から 「ポッポッポッ」 と鳴きだした。
 その後の情報では、市民の森ー沖縄復帰の森ー梅林南側上桜広場ー天守閣東側配水池ー元ヘリポートと大きく移動しよく鳴いている。

 教育塔裏のキビタキは今朝もよくさえずっている。同じ個体ならもう2週間以上になる。♂第1回夏羽の個体だ。
 キビタキはそのほか音楽堂西側上でも鳴いていたほか、♀が市民の森石の水場にも降りてきたとの事。

 アオバトの声が市民の森各所から聞こえる。難聴なのに不思議と本種とキビタキはよく聞こえる。

 キンクロハジロ♀は今日も内堀の梅林側で盛んに潜水を繰り返す。このキンクロハジロは謎で、どのように探しても見られない時がある。私だけでなく他の人も同じ。
 山男Tさんもこのキンクロハジロに関心があって意識して確認しているが、見られない日があるという。

 今日もこのキンクロハジロを見ながら山男Tさんと出会って、ツツドリの話しやキビタキの話しなどして、彼が去って堀を見るともう居ない。
 せいぜい10分ほど目を離しただけなのに見つからなくなった。その後飛騨の森を回ってからもう一度探すが見当たらない・・・謎のキンクロハジロ。

 豊国神社東でマミジロ♂1羽。
 市民の森でアカハラ1羽。
 オオムシクイ1羽飛騨の森。
 などの情報をいただく。

 その他、メジロ、アオサギ、カルガモ、カワウ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
 
 一通り回って、青屋門のローソンでビールを買って休憩、いつもの石のベンチに座ろうとしたら、クローバーの花輪が置いてある。きっと昨日の日曜日、小さな女の子が作ったのだろう。夢の忘れ物の横に座って飲む。

■■アオバト(2009.1.22 音楽堂西側上)
 1/22のブログの一節。「音楽堂西側上の小道を歩いていると“アーオーアーオー”の声。アオバトだ!声の方を見ると高く茂った樹々。数歩向かった時、頭に浮かんだ格言。「アオバトは遠くに聞こえて近し」で立ち止まる。すぐ上を見ると樹頂付近にアオバト1羽発見。やっぱり!居たぁ!
 かつて何度も失敗した経験からできた私の格言だ。アオバトの声は遠くに聞こえる。
 15年ぶりの撮影だ。何度も出合いがあったが撮影の機会に恵まれなかった。特に昨年の春には梅林南側でどんぐりを採餌する姿が時々観察され、撮影もされていたが、多くのカメラマンと一緒に出現を待っているのが苦手で結局撮影チャンスを逃してしまった。
 今日は曇り空で高い木の上。条件は非常に悪い。野鳥をやっていて最も感激するのは、まさしく出合いだ。次はどんな出合いを準備して、私を感激させてくれるのだろうか。
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サンコウチョウやムギマキ 2022.5.10

2022年05月10日 | Weblog
 薫風の中を気持ちよく歩くが鳥との出合い悪し。今日の情報はほとんどいただいた観察情報で私は見ていない、、、。
 でもいよいよサンコウチョウの季節になったのは間違いない。ここ数日毎日のようにサンコウチョウが出ている。

 今朝は豊国神社にサンコウチョウが出て豊国神社周辺はカメラマンなどで賑わっている。
 今は神社中の竹やぶに居ると聞いて行ってみると、そこにも数人が飛び出すのを待っていた。

 一人の男性が昨日撮影した杜鵑。ツツドリと言われたが帰って図鑑で調べると、そうではないように思う。セグロカッコウではないかと話しかけてくる。

 セグロカッコウならかなりの珍鳥だ。実は大阪城公園でも記録がある。
 1994年の秋は杜鵑の多い年だった。9月18日修道館裏で撮影した杜鵑に疑問をもった知人が、東京のプロ、超ベテラン野鳥家に写真と共に手紙を出した。
 彼らは山階鳥類研究所の資料室に出向き、詳細に検討した結果、セグロカッコウ幼鳥と結論を出した。
 一方、大阪の超ベテランバーダーの中では、そうではないと反論が出た。私の記録の中では、異論もある事を記したうえで掲載している。

 セグロカッコウは珍鳥情報をもらって出かけた事がある。数十年も昔の事だが、鳥取県東伯郡三朝町の山中で、有名な三徳山三佛寺の「投入堂」が望める場所だった。
 一日ねばって空振りで終わったが、セグロカッコウの遠い昔の思い出。歳を取ると昔話をしてしまう。

 セグロカッコウの識別はまず声 「カッカッカッコウ」 と独特の声。そして尾羽の太い黒帯。これは?と思った時は必ず尾を写す事。これが最も大切。

・サンコウチョウ ♂1羽 上記豊国神社
・アオサギ 1羽 東外堀
・メボソムシクイ 3羽 市民の森ほか
・キビタキ ♂3♀1 音楽堂西側上、梅林南側、豊国神社裏ほか
・マミジロ ♂1 みどりのリズム
・ムギマキ ♂若1 梅林南側上桜広場
・センダイムシクイ 3 市民の森、飛騨の森ほか
・コサメビタキ 1 梅林南側上桜広場
・ツバメ 4 空堀、北外堀、京橋口ほか
・コサギ 1 内堀
・ハシボソガラス 1 青屋門
・シジュウカラ 8 各所 幼鳥も
・アカハラ 1 豊国神社裏
※追加情報 シメ2元射撃場、イカルミライザ裏、キンクロハジロ内堀

■■ツツドリ(2010.10.8 西の丸庭園)
 西の丸庭園での撮影。当初は北東部から茶室付近で見られた。数人の野鳥カメラマンの姿にもそれほど一気に飛び逃げることなく、少し先、少し先と飛んで、最後は一気に芝生広場を超えて反対側の千貫やぐら辺りに飛ぶ。
 この写真ではそれほど見えないが、赤色型の色合いに見えた。赤色も度合いがあるようだ。また幼鳥時の色合いが、成長するにつれて変化する事もあるのだろうか。
 秋になると人生を思う。この1年間も種々の出来事があった。いい事、悪い事。満63歳。まあ元気で暮らしている。神の存在は信じていないが感謝している。
 ぽっくり寺巡りや四国88か所遍路にも出たい気もあるが大阪城公園が頭にある。今後も大阪城公園から離れられないかも知れない。棺桶の中までいくつかの出来事を持って。
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キビタキのさえずりは聞こえるが 2022.5.6

2022年05月06日 | Weblog
 緑が濃くなってきた大阪城公園。散歩するには最適の時期。
 ただし、今朝の鳥は多くなかった。キビタキには各所で出合ってさえずりも楽しめた。耳が遠くなっているのに、何故かキビタキの声は聞こえる。
 アオバトの声も何カ所かで聞いた。聞こえるかどうかは、音の高低によるのだろう。

 先日も大将と出会ってしゃべっていたら空を見上げて 「サンショウクイ」 と言う。で、その辺りを探していたらサンショウクイが見つかった。声が聞こえてなければ探していない。
 山男Tさんは同じ歳、しかしかエゾムシクイやセンダイムシクイなど聞こえると言う。本人は聞こえないのもあると言うが、私からすれば十分。
 さかなやさんは高級補聴器を購入して快聴らしい。ウグイスの笹鳴きなど普通に聴こえると聞いた。3万円くらいなら考えるが、そんな高いものは躊躇する。
 ひでキングに耳の悩みは聞いた事がない。しかし、やがて私と同じ悩みを実感する歳になるだろう。
 ひょうひょうYさんは、そんな事全て超越しているので、聞こえても聞こえなくてもいい。真っ直ぐ純粋に鳥を楽しんでおられる。

 若い頃、年寄りは何故病気の話しばかりするんだと思っていたが、気が付いたら体調の話題が多くなっている。
 大阪城公園の記録のために頑張っているが、別の意味では健康のため歩いている。なので若い時のように、鳥が少ない日でも園内を一通り回っているとそれなりに満足感。もちろんたくさん出合えればよりいいが。

 昨日愛の森でヨタカを、なおちゃんが見つけたと聞く。・・なおちゃん・・んー誰?。すこし悩んで分からない、まぁいいか! 相変わらず人が覚えられない。
 人が分からないのに、鳥が分かるはずがないと開き直っている。この歳になってもいい加減な酔っぱらいバーダーである。

・アオバト 3羽 太陽の広場東の森、市民の森、天守閣東側配水池ほか
・キビタキ ♂5♀2 太陽の広場東の森、元ヘリポート、豊国神社裏、天守閣東側配水池、飛騨の森ほか
・イソヒヨドリ ♂1 京橋口 ヤブさんがお気に入り
・アオサギ 1 内堀
・メジロ 2 
・エゾムシクイ 2 豊国神社裏、梅林南側上桜広場
・ツバメ 2 東外堀
・カルガモ 1 内堀
・シジュウカラ 10 各所
・カワウ 6 内堀、第二寝屋川
・コゲラ 1 音楽堂西側上
・ハシボソガラス 2 青屋門
・センダイムシクイ 3 市民の森、梅林南側上桜広場、豊国神社裏

■■マミジロ(1994.4.29 豊国神社東側)
 茂みの中から出てくるところを撮影した。同じようなカットばかりで当初の緊張も薄れ余裕が出てきて周りの人たちと雑談する。
 やがて夕刻がせまり、取り囲んでたくさんの人たちも、ひとり、ふたりと帰って寂しくなってくる。マミジロは同じように時々出てくるが、人が少なくなったためか安心しているようにも見える。
 鳥たちと本当に向い合えるのはそんな時で、私は嫌いではない。あらためてマミジロに向い、彼と心で会話する。
 早朝から一日付き合っているので、彼には私が分かっているはずだろうとの思いで話しかけてみる。枝にとまってくれないかと。
 周りを見回すとちょうど格好のよい枝が見える。こんなところにとまってくれると最高だなと考えながら暇な時にするようにレンズを向けて構図を見る。露出を測る。しかしマミジロは変わらず地面で採餌している。
 日も傾きかけたので片付け始めた時、突然マミジロが枝に飛び上がった。片付け途中のカメラをあわてて出して数枚のシャッターを切る。同時に茂みに飛び込んだ。
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マミジロ♂ 音楽堂西側上小径 2022.5.4

2022年05月04日 | Weblog
 今朝も素晴らしい快晴の空。心地よい風。いい日。

 5月に入ると園内に夏鳥があふれるという事はない。でもこれからはサンコウチョウ、トケンなど違う種がやってくる。どちらかと言うと、数の少ない種が通過する。

 どちらがいいか。好きな料理を食べるか、珍しい料理を少しつまむか。どちらも食べ物の醍醐味。
 どちらも嫌いでないが、この齢になると珍しいもを少しつまんで酒を飲む方がいい。若い時のように腹いっぱいになるのは選ばない。

 今朝はマミジロ♂が一番人気。カメラマンが集まっていた。昨日まで人気だったサンコウチョウは見られていない様子。

・シジュウカラ 8羽 
・アオサギ 2羽 東外堀、第二寝屋川
・キビタキ ♂5♀2 市民の森、教育塔裏、元ヘリポート、飛騨の森ほか
・コルリ ♂1羽 飛騨の森
・マミジロ 音楽堂西側上♂1 みどりのリズムでも観察されたと聞くが詳細不明
・トラツグミ 1羽 飛騨の森
・ツバメ 2 梅林南側上桜広場上空飛翔
・エゾムシクイ 3羽 市民の森、みどりのリズムほか。山男Tさんさえずり観察と言う。彼とは同年代、羨ましい。
・アカハラ 2 音楽堂西側上、梅林
・カルガモ 1 内堀
・エナガ 5+ 内堀沿いから愛の森へ。もっと多いと思うがばらばら次々動くのでカウント難しい。この春もみじ園で巣立ったファミリーだろうと。園内各所、広範囲で観察されている。一昨日までは8羽のヒナ観察されたと聞く。
・カワウ 7 第二寝屋川
・キンクロハジロ ♀1 内堀
・コサギ 1 第二寝屋川
・コゲラ 2 梅林

■■マミジロ(1993.5.8 記念樹の森)
 梅林南端に座り込んでコルリを待っていると無線が入った「ツツジの辻にマミジロ!」あわてて荷物をまとめカメラを担いで走りだす。
 いつものことながらこの時の気持ちは、明石藩が急報を聞いて江戸に駆けつける時の心境。
心は焦る、足はもつれる、心臓は今にも破裂せんばかりに激しく打つ。頭の中はただただ、着くまで待っていてくれの思いでいっぱい。そのうち意識がぼんやりしてきて図鑑で見た姿が頭の中を飛び交う。
 しばらく走ると肩に食い込む。何しろカメラ、レンズ、三脚など総重量は15キロを超えている。こらえ切れず立ち止まって休む。
 10秒もすると頭が早く行け!と命令する。体はもう少し休ませてくれと要求する。潘は気の毒だったが間に合わず切腹。私の場合は間に合った。
 半日ゆっくりと鳴き声を楽しみ、姿を楽しみ、撮影もできた。はじめから分かっていれば、苦しい思いをしなくてもよかったのだが、それが分からないから鳥見に引き込まれる。
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サンコウチョウ 今日も 2022.5.3

2022年05月03日 | Weblog
 見事な快晴、薫風を受けて新緑の中を散歩するだけでも気持ちいい。まさに極楽!極楽!
 テレビで高速道路の渋滞情報を目にするのは久しぶり、以前は大阪城公園もインバウンド客があふれ、団体の間をかき分けて歩いていたのを思いだす。

 教育塔裏の極楽鳥(サンコウチョウ♀)は今日も滞在中。話しでは昨日より枝にとまっている事が多く撮影しやすいと聞く。ただしカメラマンは50~60人とも。

 サンコウチョウの人気は高い。何しろあの姿はフォトジェニック。。映える。
 慌てることはない。サンコウチョウはこれから増える。春で多かった日は、
・2021年 5月11日 4羽
・2020年 6月3日 4羽
・2019年 5月14日 8羽

 ひでキングとU君に久しぶりに会った。各部が弱ってきた私と違って二人とも元気そうで何より。後5年先の80歳で引退を考えているので、その後はひでキング、そしてU君と記録が引き継がれていくのが望み。こんな記録は長く続くことに意味がある。

 今日の渡りは、昨日と同じような感じ。可もなく不可もなくと言ったところ。
・ツバメ 15羽 第二寝屋川、もみじ園、南外堀、北外堀ほか
・キビタキ ♂7♀1羽 太陽の広場東の森、市民の森、みどりのリズム、飛騨の森ほか
・サンコウチョウ ♀1羽 教育塔裏
・イソヒヨドリ ♂1羽 飛騨の森
・アカハラ 13羽 市民の森、愛の森、もみじ園、みどりのリズムほか
・アオバト 2羽 飛騨の森
・シジュウカラ 6羽 各所
・カワウ 1羽 南外堀
・エゾムシクイ 1羽 豊国神社裏
・センダイムシクイ 4羽 梅林南側上桜広場、教育塔裏、玉造口
・キンクロハジロ ♀1羽 内堀
・アオジ 3羽 人工川、飛騨の森
・シロハラ 1羽 市民の森
・ハシボソガラス 2羽 青屋門
・コサギ 1羽 人工川上空飛翔
・アオサギ 2羽 北外堀、第二寝屋川
・エナガ 10羽 幼鳥8と成鳥2、城南地区 
 昨年越夏のヒドリガモが見られない。仲間と一緒に渡って行ったのか亡くなったの分からないが姿はない。

■■ヒドリガモ(2000.2.23 内堀)
 前回のヒドリガモ撮影の文章でこんなことを書いている。
 「年が明けてから2月ごろに飛去までの完全な繁殖羽で一番美しくなった時期に本腰を入れて撮影しないといけない。スコープ用と短いレンズ用にカーボンの軽量三脚の購入を考えているので、それのデビューにやってみようか」
 今回はその懸案であった用具の購入を決定した。カメラショー、用品ショーとじっくり見て回り、触って質問して実際に役立ったショーだった。
 最終決定の組み合わせは、三脚はジッツオのカーボンG1227、雲台はマンフロットのベーシックヘッド#141RC。悩みに悩み抜いて決定したものだ。
 しかし内堀の青屋門付近に集まるヒドリガモの撮影には400ミリも600ミリも不要で、手持ち300ミリで十分だった。
 結局最新の組合せをここではデビューを飾ることはできなかった。カモは♂♀一緒に撮影を基本としているが、近距離で撮影できる場合は手持ちが絶対に有利である。ピントも露出もオートで撮影に集中できる。まさしく構図のみに集中できる方法だ。
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