君は転んで血を流す

もう僕は夢のあとが見たいから

ほどいた手/marble 12.1.16

2012-01-20 04:26:56 | 今日の好きな歌





ピロウズの「TRIAL」はやっぱり名盤だと思う。




新年一発目から大きいの引いたわ~って感じなんだけど
この作品は他の人の感想を眺めるのも楽しい(笑)。なんかどの感想もいちいち頷ける感じ。
特に「持ち主のないギター」からの流れは本当にみんな好きみたいで、
そこをお気に入りとして記述したのもあって
そういう意見には本当に救われるなあ。自分の感情とのシンクロはやっぱり何度重ねても嬉しいですよね。

人それぞれなのは承知ですし、全員が全員同じ方向なのも気持ち悪いと思う。
けど分かってもらおうとする努力は絶対に必要だとも思う。
その為に書いているのですから。
なんで一致とかシンパシーに関しては結構敏感な人間なのかも。伝える努力だけは出来る限り怠りたくないです。





【第136回】 ほどいた手/marble




寒さも絶頂の中沁みるバラードを一つ。
季節感を気にしたりはしないですが
でもたまには素直にその季節っぽい曲を聴きたくなったりもするのです。
って事でこの曲、実は前日の一曲とも通じる部分があったり。


【行くあてもない 散ることもできないの】

このフレーズは何度聴いてもヤられてしまいます。
内容的には訣別の歌なんですけど
これってある種人生に重ねてる気も個人的にはするんですよね。
行く宛は見当たらないけど、
かといって潔く散る度胸もない。
そんなんばっかりです。
宙ぶらりんばっかの人生です。
そんな人生を俯瞰して、胸にいっぱいの感傷を与えて、でも別に快方に向かう訳でもないっていう
marbleの楽曲の中では本当に珍しく救いという救いがない曲でもあるんですけど。
でもそんな救いのなさに逆に救われる感覚もあったりするんですよね。
めいっぱい自分と向き合わせてくれるっていうか
リアルを感じさせてくれる一曲という意味合いで。
そういう悲しみや途方に暮れる曲は人によってはビックリするくらいフィットする可能性がある訳で
現実性に浸って、色々とその後を考える事が出来る様な・・・そういう懐の深さのある隠れた名曲だと思います。
感情が伝わってくる歌い方だからこそその楽曲観に思いっきり潜れるのかと。



冬は何かと世知辛さを感じやすい季節だと思いますが、そんな時にはバッチリハマる一曲です。