日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(786)「ルカジェヴィッツの公理(1)」と「パースの法則」の、「読み方」。

2020-12-14 07:52:46 | 論理

(01)
① P→P
② P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
に於いて、
① を、「同一律」といひ、
② を、「ルカジェヴィッツの公理(1)」といひ、
③ を、「パースの方法」といふ。
(02)
 ―「含意の定義」の「証明」。―
(ⅰ)
1  (1)    P→Q  A
 2 (2) ~(~P∨Q) A
  3(3)   ~P    A
  3(4)   ~P∨Q  3∨I
 23(5) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q) 24&I
 2 (6)  ~~P    35RAA
 2 (7)    P    6DN
12 (8)      Q  17MPP
12 (9)   ~P∨Q  8∨I
12 (ア) ~(~P∨Q)&
        (~P∨Q) 29&I
1  (イ)~~(~P∨Q) 2アRAA
1  (ウ)   ~P∨Q  イDN
(ⅱ)
1     (1)  ~P∨Q   A
 2    (2)  P&~Q   A
  3   (3)  ~P     A
 2    (4)  P      2&E
 23   (5)  ~P&P   34&I
  3   (6)~(P&~Q)  25RAA
   7  (7)     Q   A
 2    (8)    ~Q   2&E
 2 7  (9)  Q&~Q   78&I
   7  (ア)~(P&~Q)  29RAA
1     (イ)~(P&~Q)  1367ア∨E
    ウ (ウ)  P      A
     エ(エ)    ~Q   A
    ウエ(オ)  P&~Q   ウエ&I
1   ウエ(カ)~(P&~Q)&
          (P&~Q)  イオ&I
1   ウ (キ)   ~~Q   エカRAA
1   ウ (ク)     Q   キDN
1     (ケ)  P→ Q   ウクCP
従って、
(02)により、
(03)
②  P→Q(Pならば、Qである)
③ ~P∨Q(PでないかQである)
に於いて
②=③ である(含意の定義)。
然るに、
(04)
(ⅰ)
1(1)   P    A
1(2)~Q∨P    1∨I
1(3) Q→P    2含意の定義
 (4)P→(Q→P) 13CP
(ⅱ)
1    (1)  (P→Q)→P    A
 2   (2)  ~P∨Q       A
 2   (3)   P→Q       3含意の定義
12   (4)        P    13MPP
1    (5) (~P∨Q)→P    24CP
1    (6)~(~P∨Q)∨P    5含意の定義
  7  (7)~(~P∨Q)      A
   8 (8)  ~P         A
   8 (9)  ~P∨Q       8∨I
  78 (ア)~(~P∨Q)&
         (~P∨Q)      79&I
  7  (イ) ~~P         8アRAA
  7  (ウ)   P         イDN
    エ(エ)        P    A
1    (オ)   P         67ウエエ∨E
     (カ) ((P→Q)→P)→P 1オCP
従って、
(04)により、
(05)
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」は「妥当」である。
然るに、
(06)
① P├ P
② P├(Q→P)
③((P→Q)→P)├ P
といふ「連式(Sequents)」に対して、
①├ P→P
②├ P→(Q→P)
③├((P→Q)→P)→P
とい「連式(Sequents)」を、「恒真式(トートロジー)」と言ふ。
然るに、
(07)
「恒真式(トートロジー)」は、「恒に、」であって、「」であることが無い
従って、
(06)(07)により、
(08)
例へば、
②├ P→(Q→P)
であれば、すなはち、「ルカジェヴィッツの公理(1)」であれば、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(→真)
は、「両方とも、である」。
然るに、
(09)
②├ P→(Q→P)
に於いて、
②├ 真→(真→真)
②├ 真→(→真)
の、「両方が真である」。
といふことは、
②├ P→(Q→P)
に於いて、
Pが「真」であるならば、
Qが「」であらうと、
Qが「」であらうと、いづれにせよ
Pは「真」である。
といふことを、「意味」してゐる。
従って、
(09)により、
(10)
② P→(Q→P)
といふ「式(トートロジー)」は、
② Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
といふ「意味」になる。
従って、
(06)~(10)により、
(11)
③├((P→Q)→P)→P
の場合も、
③ ((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」になる。
然るに、
(12)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式」は、
②   Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
と「読む」のが、「普通」である。
従って、
(10)(11)(12)により、
(13)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
②    Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ「意味」であるにも拘らず、
② Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読まれる」ことになる。
従って、
(13)により、
(14)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」には、「意味読み」に於いて、「齟齬」が有る。
といふ、ことにない。
従って、
(13)(14)により、
(15)
「その意味」を考慮する限り、
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」を、
②    Pならば(QならばPである)。
③((PならばQならば)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」ことは、「間違ひ」であると、言はざるを得ない。
すなはち、
(16)
②   P→(Q→P)
③((P→Q)→P)→P
といふ「式(トートロジー)」は、
②    Pならば(Qであらうと、Qでなからうと、Pである)。
③((Pならば、Qであらうと、Qでなからうと、)Pならば)Pである。
といふ風に、「読む」のが、「正しい」。



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