日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(300)「ド・モルガンの法則」を「日本語」だけで説明すると。

2019-07-18 07:27:21 | 「鏡の中の、上下左右」

―「昨日(令和元年07月17日)の記事」を書き直します。―
(01)
〈ヤフー!知恵袋、質問〉
twi********さん2008/9/1413:49:40
ド・モルガンの法則について
ド・モルガンの法則をほとんど日本語だけで説明できますか?
(02)
論理語(Logical term)」で書くと、
①   ~P∨~Q
② ~(P& Q)
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)により、
(03)
日本語(Japanese)」だけで言ふと、
① PとQの、少なくとも、一方はウソである。
② PとQが、両方とも本当である。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
従って、
(02)(03)により、
(04)
①   ~P∨~Q =PとQの、少なくとも、一方はウソである。
② ~(P& Q)=PとQが、両方とも本当である。といふことはない。
に於いて、
①=② である。
(05)
論理語(Logical term)」で書くと、
③   ~P&~Q
④ ~(P∨  Q)
に於いて、
③=④ である。
(06)
日本語(Japanese)」だけで言ふと、
③ PとQは、両方とも、ウソである。
④ PとQの、どちらか一方が、本当である。といふことはない。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(05)(06)により、
(07)
③   ~P&~Q =PとQは、両方とも、ウソである。
④ ~(P∨  Q)=PとQの、どちらか一方が、本当である。といふことはない。
に於いて、
③=④ である。
従って、
(04)(07)により、
(08)
①   ~P∨~Q =PとQの、少なくとも一方ウソである。
② ~(P& Q)=PとQが、両方とも本当である。といふことはない
③   ~P&~Q =PとQは、両方とも、ウソである。
④ ~(P∨  Q)=PとQの、どちらか一方が、本当である。といふことはない
に於いて、
①=② であって、
③=④ であって、
このことを、「モルガンの法則」と言ふ。
然るに、
(09)
(ⅰ)
1   (1) ~P∨~Q  A
 2  (2)  P& Q  A
  3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P& Q) 25RAA
   7(7)    ~Q  A
 2  (8)     Q  2&E
 2 7(9)  ~Q&Q  78&E
   7(ア)~(P& Q) 29RAA
1   (イ)~(P& Q) 1367ア
(ⅱ)
1   (1) ~( P& Q)  A
 2  (2) ~(~P∨~Q)  A
  3 (3)   ~P      A
  3 (4)   ~P∨~Q   3∨I
 23 (5) ~(~P∨~Q)& 
         (~P∨~Q)  24&I
 2  (6)  ~~P      35RAA
 2  (7)    P      6DN
   8(8)      ~Q   A
   8(9)   ~P∨~Q   8∨I
 2 8(ア) ~(~P∨~Q)& 
         (~P∨~Q)  29&I
 2  (イ)     ~~Q   8DN
 2  (ウ)       Q   イDN
 2  (エ)    P& Q   2ウ&I
12  (オ) ~( P& Q)&
         ( P& Q)  1エ&I
1   (カ)~~(~P∨~Q)  2オRAA
1   (キ)   ~P∨~Q   カDN
(ⅲ)
1   (1)  ~P&~Q   A
 2  (2)   P∨ Q   A
1   (3)  ~P      1&E
  4 (4)   P      A
1 4 (5)  ~P&P    34&I
  4 (6)~(~P&~Q)  15RAA
1   (7)     ~Q   1&E
   8(8)      Q   A
1  8(9)   ~Q&Q   78&I
   8(ア)~(~P&~Q)  19RAA
 2  (イ)~(~P&~Q)  2468ア∨E
12  (ウ)~(~P&~Q)&
        (~P&~Q)  1イ&I
1   (エ) ~(P∨ Q)  2ウRAA
(ⅳ)
1   (1) ~(P∨ Q)  A
 2  (2)   P      A
 2  (3)   P∨ Q   2∨I
12  (4) ~(P∨ Q)&
         (P∨ Q)  13&I
1   (5)  ~P      24RAA
  6 (6)      Q   A
  6 (7)   P∨ Q   6∨I
1 6 (8) ~(P∨ Q)&
         (P∨ Q)  17&I
1   (9)     ~Q   68RAA
1   (ア)  ~P&~Q   59&I
従って、
(09)により、
(10)
① ~P∨~Q=~(P&Q)
③ ~P&~Q=~(P∨Q)
といふ「ド・モルガンの法則」が、成立する。
従って、
(08)(09)(10)により、
(11)
① ~P∨~Q=~(P&Q)
③ ~P&~Q=~(P∨Q)
といふ「ド・モルガンの法則」は、「命題論理」としても、「日本語」としても、「正しい」。
然るに、
(12)
例へば、
①「被告の主張」と「原告の主張」のうち、少なくとも一方は「ウソ」である。
②「原告の主張」と「被告の主張」が、両方とも「本当」である。といふことはない
といふ「命題」に於いて、
①=② である。
といふことを、「理解」できない高校生は、ゐないはずである。
然るに、
(13)
高校生にとっての「モルガンの法則」は、


といふやうな「ベン図」を用ひての、「集合同士の関係」であるため、
①「被告の主張」と「原告の主張」のうち、少なくとも一方は「ウソ」である。
②「原告の主張」と「被告の主張」が、両方とも「本当」である。といふことはない
といふ「命題」に於いて、
①=② である。
といふことを、「理解」できたとしても、「ベン図」で説明される「ド・モルガンの法則」を、理解できるとは、限らない
然るに、
(14)
(ⅰ)
1   (1) ~P∨~Q  A
 2  (2)  P& Q  A
  3 (3) ~P     A
 2  (4)  P     2&E
 23 (5) ~P&P   34&I
  3 (6)~(P& Q) 25RAA
   7(7)    ~Q  A
 2  (8)     Q  2&E
 2 7(9)  ~Q&Q  78&E
   7(ア)~(P& Q) 29RAA
1   (イ)~(P& Q) 1367ア
といふ「命題計算」を、「日本語だけで言ふと、
1   (1)Pがウソであるか、Qがウソである。 と仮定する。
 2  (2)Pは本当であるし、Qも本当である。 と仮定する。
  3 (3)Pはウソである。          と仮定する。
 2  (4)Pは本当である。          理由は、2。
 23 (5)Pはウソであり、Pは本当である。  理由は、3と4。
  3 (6)Pは本当であるし、Qも本当である。 といふ「仮定」は「マチガイ」である。理由は、2と5。
   7(7)Qはウソである。          と仮定する。
 2  (8)Qは本当である。          理由は、2。
 2 7(9)Qはウソであり、Qは本当である。  理由は、7と8。
   7(ア)Pは本当であるし、Qも本当である。 といふ「仮定」は「マチガイ」である。理由は、2と9。
1   (イ)Pは本当であるし、Qも本当である。 といふことはない。 理由は、1367ア。
といふ、ことになる。
従って、
(12)(13)(14)により、
(15)
「日本語」と「ベン図」と、「命題論理(自然演繹)」を比較するならば、
「日本語」と「命題論理(自然演繹)」は、「ほぼ同じ」であるものの、
「日本語」と「ベン図」は、「全く似てゐない」。
従って、
(16)
「(高校数学としての)集合」が苦手な生徒がゐたとしても、その生徒が、同じやうに、「論理学」が苦手であるとは、限らない


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