日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(1238)「ある人はフランス人の学生である」の「述語論理」。

2023-08-10 12:23:44 | 論理

(01)
1    (1)(Fa&Ga)∨ (Fb&Gb)∨(Fc&Gc)  A
1    (2)(Fa&Ga)∨{(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)} 1結合法則
 3   (3)(Fa&Ga)                   A
 3   (4) Fa                       3&E
 3   (5) Fa∨Fb                    4∨I
 3   (6) Fa∨Fb∨Fc                 5∨I
 3   (7)    Ga                    3&E
 3   (8)    Ga∨Gb                 7∨I
 3   (9)    Ga∨Gb∨Gc              8∨I
 3   (A)(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)     69&I
  イ  (イ)         (Fb&Gb)∨(Fc&Gc)  A
   ウ (ウ)          Fb&Gb           A
   ウ (エ)          Fb              ウ&E
   ウ (オ)       Fa∨Fb              エ∨I
   ウ (カ)       Fa∨Fb∨Fc           オ∨I
   ウ (キ)             Gb           ウ&E
   ウ (ク)          Ga∨Gb           キ∨I
   ウ (ケ)          Ga∨Gb∨Gc        ク∨I
   ウ (コ)(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)     カケ&I
    サ(サ)                 (Fc&Gc)  A
    サ(シ)                  Fc      サ&E
    サ(ス)               Fb∨Fc      シ∨I
    サ(セ)            Fa∨Fb∨Fc      ス∨I
    サ(ソ)                     Gc   コ&E
    サ(タ)                  Gb∨Gc   ソ∨I
    サ(チ)               Ga∨Gb∨Gc   タ∨I
    サ(ツ)(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)     セチ&I
  イ  (テ)(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)     イウコサツ∨E
1    (ト)(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)     23Aイテ∨E
従って、
(01)により、
(02)
①(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)
②(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(03)
①(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)
②(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)
③(Fa&G
に於いて、
③ ならば、② であるが、
③ ならば、① ではない
従って、
(03)により、
(04)
①(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)
②(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)
に於いて、
② ならば、① であるとは、「限らない」。
従って、
(02)(03)(04)により、
(05)
①(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)
②(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない
然るに、
(06)
(ⅲ)
1 (1)∃x(Fx&Gx)     A
 2(2)   Fa&Ga      A
 2(3)   Fa         2&E
 2(4)∃x(Fx)        3EI
 2(5)      Ga      2&E
 2(6)   ∃x(Gx)     5EI
 2(7)∃x(Fx)&∃x(Gx) 46&I
1 (8)∃x(Fx)&∃x(Gx) 127EE
(ⅳ)
1  (1)∃x(Fx)&∃x(Gx) A
1  (2)∃x(Fx)        1&E
 3 (3)   Fa         A
1  (4)       ∃x(Gx) 1&E
  5(5)          Ga  A
 35(6)   Fa&Ga      35&I
 35(7)∃x(Fx&Gx)     6EI
1 (8)∃x(Fx&Gx)     137EE
従って、
(06)により、
(07)
③ ∃x(Fx&Gx)├ ∃x(Fx)&∃x(Gx)
④ ∃x(Fx)&∃x(Gx),Ga├ ∃x(Fx&Gx)
といふ「連式」は、両方とも「妥当」である。
従って、
(07)により、
(08)
③ ∃x(Fx&Gx)
④ ∃x(Fx)&∃x(Gx)
に於いて、
③ ならば、④ であるが、
④ ならば、③ ではない
cf.
「E.J.レモン 著、論理学初歩、竹尾治一郎・浅野楢英 訳、1973年、154頁」
然るに、
(09)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
であるとして、
①(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)
②(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)
③ ∃x(Fx&Gx)
④ ∃x(Fx)&∃x(Gx)
①=③ であって、
②=④ である。
従って、
(05)(08)(09)により、
(10)
① ∃x(Fx&Gx)    は、(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)であって、
② ∃x(Fx)&∃x(Gx)は、(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)  であるが、
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない
然るに、
(11)
F=フランス人である。
G=学生である。
として、
① ∃x(Fx&Gx)
② ∃x(Fx)&∃x(Gx)
は、それぞれ、
① ある人は(フランス人の学生である)。
② ある人は(フランス人であって)、ある人は(学生である)。
といふ「日本語」に「等しい」。
に於いて、
① ならば、② であるが、
② ならば、① ではない
(12)
① aさんは(フランス人の学生である)。
② aさんは(フランス人であって)、aさんは(学生である)。
に於いて、
① ならば、② である。
然るに、
(13)
① aさんは(フランス人の学生である)。
② aさんは(フランス人であって)、さんは(学生である)。
に於いて、
② ならば、① ではない
従って、
(01)~(13)により、
(14)
{xの変域}={aさん、bさん、cさん}
であるとして、
F=フランス人である。
G=学生である。
として、
①(Fa&Ga)∨(Fb&Gb)∨(Fc&Gc)
②(Fa∨Fb∨Fc)&(Ga∨Gb∨Gc)
③ ∃x(Fx&Gx)
④ ∃x(Fx)&∃x(Gx)
⑤ ある人は(フランス人の学生である)。
⑥ ある人は(フランス人であって)、ある人は(学生である)。
に於いて、
①=③=⑤ であって、
②=④=⑥ であるが、
①=② ではない