日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(816)「P→(P∨Q):P→(P∨R)」は「(少し)不思議」である。

2021-02-08 16:01:58 | 論理

(01)
1(1)P       A
1(2)P∨Q     1∨I
 (3)P→(P∨Q) 12CP
(02)
1(1)P       A
1(2)P∨R     1∨I
 (3)P→(P∨R) 12CP
(03)
1    (1)  P                  A
1    (2)  P∨Q                A
 3   (3)  Q→R                A
  4  (4)    Q                A
 34  (5)    R                34MPP
 34  (6)  P∨R                5∨I
   7 (7)  P                  A
   7 (8)  P∨R                6∨I
13   (9)  P∨R                24678∨E
1    (ア) (Q→R)→(P∨R)         39CP
     (イ) (P∨Q)→{(Q→R)→(P∨R)} 2アCP
    ウ(ウ) (P∨Q)& (Q→R)        A
    ウ(エ) (P∨Q)               ウ&E
    ウ(オ)        (Q→R)→(P∨R)  イエMPP
    ウ(カ)        (Q→R)        ウ&E
    ウ(キ)              (P∨R)  オカMPP
     (ク){(P∨Q)&(Q→R)}→(P∨R)  ウキCP
従って、
(01)(02)(03)により、
(04)
① P→(P∨Q)
② P→(P∨R)
③  {(P∨Q)&(Q→R)}→(P∨R)
といふ「論理式」、すなはち、
①   Pならば(Pであるか、または、Qである)。
②   Pならば(Pであるか、または、Rである)。
③{(Pであるか、または、Qであって)、尚且つ、(Qならば、Rである)}ならば(Pであるか、または、Rである)。
は、3つとも、「恒真式(トートロジー)」である。
然るに、
(03)により、
(04)
1    (1)  P                  A
1    (2)  P∨Q                A
 3   (3)  Q→R                A
  4  (4)    Q                A
 34  (5)    R                34MPP
 34  (6)  P∨R                5∨I
   7 (7)  P                  A
   7 (8)  P∨R                6∨I
13   (9)  P∨R                24678∨E
従って、
(03)(04)(05)により、
(06)
③{(P∨Q)&(Q→R)}→(P∨R)
④{(P∨Q)      }→(P∨R)
に於いて、
③ は、「恒真式(トートロジー)」であるが、
④ は、「恒真式(トートロジー)」であるとは、限らない。
然るに、
(07)
④(0∨1)→(0∨0)
であれば、
④( 1 )→( 0 )
であるため、この場合、
④(P∨Q)→(P∨R)
は、「真」ではなく、「」である。
従って、
(04)(06)(07)により、
(08)
「番号」を、付け直すと、
① P→(P∨Q)
② P→(P∨R)
③     (P∨Q)→(P∨R)
といふ「論理式」、すなはち、
① Pならば(Pであるか、または、Qである)。
② Pならば(Pであるか、または、Rである)。
③     (Pであるか、または、Qである)ならば(Pであるか、または、Rである)。
に於いて、
③ は、「恒真式(トートロジー)」ではない