日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(811)分配の法則(の、命題計算と真理値表)。

2021-02-02 18:57:49 | 論理

(01)
(ⅰ)
1  (1) P&(Q∨R)    A
1  (2) P          1&E
1  (3)   (Q∨R)    1&E
 4 (4)    Q       A
14 (5) P&Q        23&I
14 (6)(P&Q)∨(P&R) 5∨I
   7(7)      R     A
1 7(8)       P&R  27&I
1 7(9)(P&Q)∨(P&R) 8∨I
1  (ア)(P&Q)∨(P&R) 34679∨E
(ⅱ)
1  (1)(P&Q)∨(P&R) A
 2 (2) P&Q        A
 2 (3) P          2&E
 2 (4)   Q        2&E
 2 (5)   Q∨R      4∨I
 2 (6)P&(Q∨R)     35&I
  7(7)       P&R  A
  7(8)       P    7&E
  7(9)         R  7&E
  7(ア)       Q∨R  9∨I
  7(イ)    P&(Q∨R) 8ア&I
1  (ウ)P&(Q∨R)     1276イ∨E
といふ「命題計算(propositional calculus)」は、概ね、
(ⅰ)
(1)「Pであって、その上(Qであるか、または、Rである)。」従って、
(2)「いづれにせよ、Pである。」従って、(1)(2)により、
(3)「PであってQであるか、または、PであってQである。」
(ⅱ)
(1)「PであってQであるか、または、PであってQである。」従って、
(2)「いづれにせよ、Pである。」従って、(1)(2)により、
(3)「Pであって、その上(Qであるか、または、Rである)。」
といふ「意味」である。
従って、
(01)により、
(02)
① P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、すなはち、
① Pであって、その上(Qであるか、または、Rである)。
② PであってQであるか、または、PであってRである。
に於いて、
①=② である(分配法則)。
従って、
(01)(02)により、
(03)
(a)「命題計算(propositional calculus)」は、
(b)「自然言語(natural language)」に似てゐる。
然るに、
(04)

従って、
(04)により、
(05)
「真理値表(Truth table)」により、
① P&(Q∨R)
②(P&Q)∨(P&R)
に於いて、
① の「真理値」と、
② の「真理値」は、「等しく」、それ故、
①=② である。
然るに、
(06)
(a)「命題計算(propositional calculus)」と、
(b)「自然言語(natural language)」と、
(c)「真理値表(Truth table)」と
比較すると、
(a)と(b)が「似てゐる」のに対して、
(a)と(c)は「似てゐない」。
(01)~(06)により、
(07)
(a)「命題計算」による「証明」は、「自然言語的」であるが、
(b)「真理値表」による「証明」は、「自然言語的」ではない