(01)
① 2×(3×4)<(2×3)×(2×4)
② 2+(3+4)<(2+3)+(2+4)
③ 2×(3+4)=(2×3)+(2×4)
④ 2+(3×4)<(2+3)×(2+4)
従って、
(01)により、
(02)
「数学」であれば、
① A×(B×C)⇔(A×B)×(A×C)
② A+(B+C)⇔(A+B)+(A+C)
③ A×(B+C)⇔(A×B)+(A×C)
④ A+(B×C)⇔(A+B)×(A+C)
に於いて、唯一、
③ だけが、「正しい」。
従って、
(02)により、
(03)
「数学」でいふ、「分配法則」は、
③ A×(B+C)⇔(A×B)+(A×C)
に、他ならない。
然るに、
(04)
「論理」に関しては、「結論」として、
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式(分配法則)」が、成立する。
(05)
(a)
1(1) A&(B&C) 仮定
1(2) A 1&E
1(3) B&C 1&E
1(4) B 3&E
1(5) C 3&E
1(6) A&B 24&I
1(7) A&C 25&I
1(8)(A&B)&(A&C) 67&I
(b)
1(1)(A&B)&(A&C) A
1(2)(A&B) 1&E
1(3) A 2&E
1(4) B 2&E
1(5) (A&C) 1&E
1(6) C 5&E
1(7) B&C 46&I
1(8) A&(B&C) 37&I
(06)
(a)
1 (1) A∨(B∨C) 仮定
2 (2) A 仮定
2 (3) A∨B 2∨I
2 (4)(A∨B)∨(A∨C) 3∨I
5 (5) (B∨C) 仮定
6 (6) B 仮定
6 (7)(A∨B) 6∨I
6 (8)(A∨B)∨(A∨C) 7∨I
9(9) C 仮定
9(ア) (A∨C) 9∨I
9(イ)(A∨B)∨(A∨C) ア∨I
5 (ウ)(A∨B)∨(A∨C) 5689イ∨E
1 (エ)(A∨B)∨(A∨C) 1245ウ∨E
(b)
1 (1)(A∨B)∨(A∨C) 仮定
2 (2) A∨B 仮定
3 (3) A 仮定
3 (4) A∨(B∨C) 3∨I
5 (5) B 仮定
5 (6) (B∨C) 5∨I
5 (7) A∨(B∨C) 6∨I
2 (8) A∨(B∨C) 23457∨E
9 (9) A∨C 仮定
ア (ア) A 仮定
ア (イ) A∨(B∨C) ア∨I
ウ(ウ) C 仮定
ウ(エ) B∨C ウ∨I
ウ(オ) A∨(B∨C) エ∨I
9 (エ) A∨(B∨C) 9アイウオ∨E
1 (オ) A∨(B∨C) 1289エ∨E
(07)
(a)
1 (1) A&(B∨C) 仮定
1 (2) A 1&E
1 (3) B∨C 1&E
4 (4) B 仮定
14 (5) A&B 24&I
14 (6)(A&B)∨(A&C) 5∨I
7(7) C 仮定
1 7(8) A&C 27&I
1 7(9)(A&B)∨(A&C) 8∨I
1 (ア)(A&B)∨(A&C) 34679∨E
(b)
1 (1)(A&B)∨(A&C) 仮定
2 (2) A&B 仮定
2 (3) A 2&E
2 (4) B 2&E
2 (5) B∨C 4∨I
2 (6)A&(B∨C) 35&I
7(7) A&C 仮定
7(8) A 7&E
7(9) C 7&E
7(ア) B∨C 9∨
7(イ) A&(B∨C) 8ア&I
1 (ウ)A&(B∨C) 1267イ∨E
(08)
(a)
1 (1) A∨(B&C) 仮定
2 (2) A 仮定
2 (3) A∨B 2∨I
2 (4) A∨C 2∨I
2 (5)(A∨B)&(A∨C) 34&I
6(6) B&C 仮定
6(7) B 6&E
6(8) A∨B 7∨I
6(9) C 6&E
6(ア) A∨C 9∨I
6(イ)(A∨B)&(A∨C) 8ア&I
1 (ウ)(A∨B)&(A∨C) 1256イ∨E
(b)
1 (1) (A∨B)&(A∨C) 仮定
1 (2) A∨B 1&E
1 (3)~~A∨B 2DN
1 (4) ~A→B 3含意の定義
1 (5) A∨C 1&E
1 (6) ~~A∨C 5DN
1 (7) ~A→C 3含意の定義
8(8) ~A 仮定
18(9) B 48MPP
18(ア) C 78MPP
18(イ) B&C 9ア&I
1 (ウ) ~A→B&C 8イCP
1 (エ) A∨(B&C) ウ含意の定義
従って、
(05)(06)(07)(08)により、
(09)
果たして、
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式(分配法則)」が、成立する。
(10)
2×2=4>2
2+2=4>2
とは異なり、
A&A=A(冪等律)
A∨A=A(冪等律)
であるが故に、
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式(分配法則)」が、成立する(ものと、思はれる)。
従って、
(10)により、
(11)
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式」は、「分配法則」といふよりも、むしろ、「冪等律」である(と、思はれる)。