日本語の「は」と「が」について。

象は鼻が長い=∀x{象x→∃y(鼻yx&長y)&∀z(~鼻zx→~長z)}。
とりあえず「三上文法」を「批判」します。

(815)「論理式」に於ける、四つの「分配法則」。

2021-02-07 13:51:32 | 論理

(01)
① 2×(3×4)<(2×3)×(2×4)
② 2+(3+4)<(2+3)+(2+4)
③ 2×(3+4)=(2×3)+(2×4)
④ 2+(3×4)<(2+3)×(2+4)
従って、
(01)により、
(02)
「数学」であれば、
① A×(B×C)⇔(A×B)×(A×C)
② A+(B+C)⇔(A+B)+(A+C)
③ A×(B+C)⇔(A×B)+(A×C)
④ A+(B×C)⇔(A+B)×(A+C)
に於いて、唯一、
③ だけが、「正しい」。
従って、
(02)により、
(03)
「数学」でいふ、「分配法則」は、
③ A×(B+C)⇔(A×B)+(A×C)
に、他ならない。
然るに、
(04)
「論理」に関しては、「結論」として、
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式(分配法則)」が、成立する。
(05)
(a)
1(1) A&(B&C)    仮定
1(2) A          1&E
1(3)    B&C     1&E
1(4)    B       3&E
1(5)      C     3&E
1(6)  A&B       24&I
1(7)    A&C     25&I
1(8)(A&B)&(A&C) 67&I
(b)
1(1)(A&B)&(A&C) A
1(2)(A&B)       1&E
1(3) A          2&E
1(4)   B        2&E
1(5)      (A&C) 1&E
1(6)         C  5&E
1(7)   B&C      46&I
1(8) A&(B&C)    37&I
(06)
(a)
1    (1) A∨(B∨C)    仮定
 2   (2) A          仮定
 2   (3) A∨B        2∨I
 2   (4)(A∨B)∨(A∨C) 3∨I
  5  (5)   (B∨C)    仮定
   6 (6)    B       仮定
   6 (7)(A∨B)       6∨I
   6 (8)(A∨B)∨(A∨C) 7∨I
    9(9)      C     仮定
    9(ア)   (A∨C)    9∨I
    9(イ)(A∨B)∨(A∨C) ア∨I
  5  (ウ)(A∨B)∨(A∨C) 5689イ∨E
1    (エ)(A∨B)∨(A∨C) 1245ウ∨E
(b)
1      (1)(A∨B)∨(A∨C) 仮定
 2     (2) A∨B        仮定
  3    (3) A          仮定
  3    (4) A∨(B∨C)    3∨I
   5   (5)   B        仮定
   5   (6)   (B∨C)    5∨I
   5   (7) A∨(B∨C)    6∨I
 2     (8) A∨(B∨C)    23457∨E
    9  (9)       A∨C  仮定
     ア (ア)       A    仮定
     ア (イ) A∨(B∨C)    ア∨I
      ウ(ウ)         C  仮定
      ウ(エ)       B∨C  ウ∨I
      ウ(オ) A∨(B∨C)    エ∨I
    9  (エ) A∨(B∨C)    9アイウオ∨E
1      (オ) A∨(B∨C)    1289エ∨E
(07)
(a)
1  (1) A&(B∨C)    仮定
1  (2) A          1&E
1  (3)    B∨C     1&E
 4 (4)    B       仮定
14 (5) A&B        24&I
14 (6)(A&B)∨(A&C) 5∨I
  7(7)      C     仮定
1 7(8)    A&C     27&I
1 7(9)(A&B)∨(A&C) 8∨I
1  (ア)(A&B)∨(A&C) 34679∨E
(b)
1  (1)(A&B)∨(A&C) 仮定
 2 (2) A&B        仮定
 2 (3) A          2&E
 2 (4)   B        2&E
 2 (5)   B∨C      4∨I
 2 (6)A&(B∨C)     35&I
  7(7)       A&C  仮定
  7(8)       A    7&E
  7(9)         C  7&E
  7(ア)       B∨C  9∨
  7(イ)    A&(B∨C) 8ア&I
1  (ウ)A&(B∨C)     1267イ∨E
(08)
(a)
1  (1) A∨(B&C)    仮定
 2 (2) A          仮定
 2 (3) A∨B        2∨I
 2 (4) A∨C        2∨I
 2 (5)(A∨B)&(A∨C) 34&I
  6(6)    B&C     仮定
  6(7)    B       6&E
  6(8) A∨B        7∨I
  6(9)      C     6&E
  6(ア)    A∨C     9∨I
  6(イ)(A∨B)&(A∨C) 8ア&I
1  (ウ)(A∨B)&(A∨C) 1256イ∨E
(b)
1 (1) (A∨B)&(A∨C) 仮定
1 (2)  A∨B        1&E
1 (3)~~A∨B        2DN
1 (4) ~A→B        3含意の定義
1 (5)        A∨C  1&E
1 (6)      ~~A∨C  5DN
1 (7)       ~A→C  3含意の定義
 8(8) ~A          仮定
18(9)    B        48MPP
18(ア)          C  78MPP
18(イ)    B&C      9ア&I
1 (ウ) ~A→B&C      8イCP
1 (エ) A∨(B&C)     ウ含意の定義
従って、
(05)(06)(07)(08)により、
(09)
果たして、
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式(分配法則)」が、成立する。
(10)
2×2=4>2
2+2=4>2
とは異なり、
A&A=A(冪等律)
A∨A=A(冪等律)
であるが故に、
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式(分配法則)」が、成立する(ものと、思はれる)。
従って、
(10)により、
(11)
① A&(B&C)⇔(A&B)&(A&C)
② A∨(B∨C)⇔(A∨B)∨(A∨C)
③ A&(B∨C)⇔(A&B)∨(A&C)
④ A∨(B&C)⇔(A∨B)&(A∨C)
といふ「4つの等式」は、「分配法則」といふよりも、むしろ、「冪等律」である(と、思はれる)。