音楽療法のライブ日記

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「未来のこと」とは言えない

2020-06-13 07:19:55 | 研究関連
前ブログのアミロイドβの蓄積図は衝撃でした。
脳アミロイド蛋白の蓄積を画像化する試みのことを「アミロイドイメージング」と言い、
発症後の脳委縮(MRI)や脳血流低下(SPECT)などの検査以前に
アミロイドPETで蓄積を調べることが研究段階で始まっています

アルツハイマー病の危険因子は年齢も含みますが、
アミロイド蛋白の蓄積が最も大きな因子になる説が定石となっています。

高齢化率の増加は今後30年以上続き、認知症を患う人数も増加する中で、
早期発見、早期治療が喫緊の社会的課題だと認識している現状です。
少しでもリスクを減らす為に研究者は生活習慣病にならないことを推奨しています。

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1906 年に Alois Alzheimer(ドイツの精神科医)によって
アルツハイマー病患者の第一例が報告された.
すでに百年以上が経過したが,未だに根本的治療法は確立していない.
ここ 20 年間にアルツハイマー病研究は長足の進歩を遂げ,
発症メカニズムの枠組みはほぼ理解されたと考えられている・・・
「老年医学の展望」 道川誠 (日老医誌 2014;51:109―116)
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15年前の大学院時代に研究資料見て大変驚いた記憶があります。
その資料では若い人の独居(賃貸住居)の増加を予想していました。
それは結婚する人数の減少、更なる少子化、高齢者世帯のみの住居の増加、
空き家の増加なども同時に示していました。

たとえ15年前とはいえ、未来予想されている数字がそのまま現状に
なっていることにかなりの不安を覚えます。
認知症の治療方法の確立という研究とは異なり、
予想されている未来が示されているのであれば、
今現在の生活を明るい未来に繋ぐにはどうしたら良いのでしょうか・・・

「未来の年表2」を読みながら考えています。
(河合雅司.講談社現代新書.2018)

*参考:「国土の長期展望」中間とりまとめ概要.平23.2.21





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