おうみ進学プラザ 先生ブログ

先生たちがリレー形式でブログを作成。
どの先生が登場するかはお楽しみ。

オフサイドはなぜ反則か?

2014年05月17日 | 日記

真野教室から川合です。

今週の火曜日に北海道の稚内で桜が満開になったそうです。つまり日本列島を南から上がっていった桜前線が、ようやくゴールインしたというわけですね。沖縄や北海道は、桜の種類が少し違うようですが、日本を代表する桜はやっぱり「ソメイヨシノ」でしょう。以前、塾新聞で真下先生も書いていましたが、日本中のソメイヨシノは、すべて同じ遺伝情報をもったクローンなので、気温など条件が整うと、そこら中のソメイヨシノが、足並みをそろえて一斉に開花するそうです。桜の世界にオフサイドは無いということですね。
というわけで、今回のテーマは「オフサイド」です。ちょうどサッカー・ワールドカップの代表メンバーも発表になりましたが、もし、フットボールの世界にオフサイド・ルールが無かったら、どんなゲーム展開になるでしょうか?きっと、もっとたくさん点を取り合うスポーツになっていたでしょうね。でも、それで、もっとエキサイティングな試合になっていたかどうかは分かりません。さて、このオフサイドというルール、ゲームを進めたいのに、それを妨げるような、なかなか点を取らせないはたらきをしていますね。いったいなぜ、こんなルールがあるのでしょうか?西洋史を学んでいた学生時代、面白い本に出会いました。『フットボールの社会史』、『オフサイドはなぜ反則か』という2冊です。それによれば、昔のイギリスで行われていたのは、たくさんの住民たちが参加して、一日中ボールを奪い合っているストリート・フットボールだったそうです。村中・町中を使って行われる、祭りの延長のような行事です。ボールが川に落ちれば、みんな川に飛び込んでボールを追う。途中で休憩してみたり、お酒を飲んでみたり、「プレイ」している彼らにとって一番の願いは、ボールを追っている「楽しい時間」が少しでも長く続くことでした。だから、かんたんに点が取れるような、ゲームを早く終わらせてしまうような行為は、無粋でしかなかったのですね。みんなで共有している時間をもっと長く…、という感覚は小学校の頃の遊びの中にもありましたよね。うーむ、「オフサイド」は無くてはならないルールだと思えてきました。もうすぐワールドカップも開幕。楽しみだなあ。





ワールドカップに協賛の意をこめて、真野教室より元素のサッカーチームをご紹介します。小学生が開発したということで話題になった化学のカードゲームを使って、イレブンを編成してみました。水素はFW、酸素はMF、炭素がDFで、窒素がGKです。なかなか強そう!この頃、中1生から中3生まで、理科で元素や化学式にふれています。周期表も、おなじみの「水兵リーベ」からオリジナル暗記ソングまで動員して、頭に仕入れてもらっています。先日面白かったのは、「炭素は君たちの体の中にもあるよ」と言ったとたん、何人かの中1生が一斉に自分のお腹を見たことです。「いやいや、そんなとこ見ても、分からないってば!」





最後は、高校生たちの中間テスト対策の風景です。中学生諸君よ。日曜の朝から先輩たちはがんばっているぞ!春期総体が終わったら、今度は君たちの番だ。一年間の最初の定期テストなのだから、気合いで勝ちにかかろうぞ!テスト勉強にはオフサイドは無いぞ。ほらほら、今すぐ始めよう!!


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