真野教室から川合です。冒頭の写真ですが、曳山(ひきやま)をひく綱が2カ所から出ていませんか?屋根のあたりから出ているように見える綱の先に、巨大なふくらはぎが見えますね。近江高島駅前のガリバー像です。祭りを手伝っているように見えますよね。ここに写っている「大溝祭(おおみぞまつり)」は、私の実家(三重)の方の祭りだったらしいのですが、殿様が近江に移るよう命じられた時に、城下のものを、お祭りまで根こそぎ持ってきたと聞いていました。私の地元には何一つ残っていません。そんなわけで、この仕事に就いてからずっと見たいと思っていた「大溝祭」に、やっとこさ見物に行ってきました。
ガリバーと高島町のつながりが、いまひとつ分かりませんが、風景の中での収まりは良い感じです。高島町勝野は、万葉に歌われた土地で、かなり前の県立高校入試にも出たことがあります。かなり前です…。そんな町の中を、曳き山がのんびりと進んでいきます。交差点に来ると、てこの原理と力まかせを上手に組み合わせて(?)、方向転換しています。お囃子も曳く人も男女関係なしなのが、珍しいなあと感心しました。世間一般では、女性が参加できない祭りはけっこうたくさんあるのです。
もとは地元にあったはずのお祭りを、のんびり楽しんで家路につきました。
珍しく電車に揺られてみますと、車とは違って、考え事ができますので、いろいろなことに気づいて面白かったです。まずは、題名にも書きましたが、今回の小旅行中、ほとんど鯉のぼりを見かけませんでした。本来なら「こどもの日イブ」ですから、そこら中に翻っていそうなものですが、まったくと言って良いほど、見かけませんでした。これはどうしたことだ!端午の節句はどこへいったのやら?次に気になったのは、列車に乗ると、なぜ鉄のにおいが体につくんだろう、ということです。もしかすると、車輪とレールの摩擦で、細かい鉄の粒子が空気中を舞っていて、そのせいで鉄道に近づくと鉄のにおいが染みつくのかな?う~む。これは子どもの頃から感じていたのですが、久しぶりに鉄道を利用して、感覚がよみがえってきました。最後は車内アナウンスです。柔らかい女性の声で「次はわに、わにです。」と告げてくれるのですが、このイントネーションが、「わ」が高く「に」が低いものですから、水辺の「ワニ」に聞こえるのです。和邇の方たちは「わ」も「に」も同じ高さで発音しておられますね。そちらを聞き慣れているので、ギャップが楽しかったです。風景をぼーっと眺めたり、考え事をしたり、たまには電車も良いものですね。
さあ、GWが明けたら、青葉キャンペーンに突入だ!生徒諸君、いろんなメニューが待っていますよ。
風光る5月、風薫る5月。鯉のぼりは無いけど、天高く舞い上がれ!