シスターみみっくのなんだかわからない堂

日常のよしなしごとをつづります。正教会のお祈り、読んだ本、ハマリものなどなど。

陸軍“特幹”飛行兵の物語―大空にあこがれた戦時下の青春群像

2013-01-13 16:23:45 | レビュー
盛岡教会執事長の佐藤先生の本が先月文庫になりました。
赤トンボの兵隊ごっこ―特幹飛行兵の回想改題。

陸軍“特幹”飛行兵の物語―大空にあこがれた戦時下の青春群像 (光人社NF文庫)
佐藤 洸
潮書房光人社


日本が危ない!名門・盛岡中学から陸軍にとびこんだ一少年兵の軍隊体験
米内光政、板垣征四郎を輩出した旧制盛岡中学校在学中に航空兵をめざした、わずか16歳の少年――
郷土を憂える仲間とともに過ごした日々をみずみずしく描く、少年兵たちの素顔の記録。

と帯にあります。
これだけ読むとまなじり決してお国のためにキッ!て感じですが、中身はどちらかというとこの光人社NF文庫でいうならば「よもやま物語」とか「めしたき物語」系のほのぼのタッチです。
ヘマして中隊全体が連帯責任で罰を食らったその内容が「メダカすくいの罰」でむしろ大変楽しいレクリエーションになっちゃったとかw(先週の大河ドラマの「しっぺの刑」もワロタ)
飛行のさわりになるから耳とか目とかに故障を起こさないよう絶対ビンタしない中隊長とかね。
こんないい上官ばっかりじゃなかったと思うけど、なんつか年端もいかない少年兵たちに対するいたわりとか温かみを感じました。
それにしてもよくもまあ今の高校生ぐらいで…時節柄仕方なかったのでしょうけど
是非書店でお手にとって見て下さい。
ちなみに表紙ど真ん中のイケメソが先生です。