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ハイサイ!! うちなぁぐち vol.9  比嘉光龍

2009年05月25日 | 月曜(2009年4~6月):比嘉光龍さん


 5月18日、月曜日に沖縄気象台は沖縄地方の梅雨入りを宣言しました。ついに梅雨入りです。ダムの貯水率もかなり減ってきていたので、もしかして断水か、とも言われていましたが、梅雨入り宣言をした途端に毎日雨が降り続いています。良いことなのですが、微妙ですね。
 さて、その梅雨ですが、うちなぁぐちでは何というのでしょう?その説明をする前に下の表をご覧いただだきましょう。



 この上の表は二十四節気という季節を表す用語をまとめたものです。その名の通り一年を24に区切って名前を付けたもので、中国から伝わり、日本にもそして琉球にも伝わりました。

 このなかで有名なのが「八節(はっせつ)」と呼ばれる季節の呼び名。「立春・春分・立夏・夏至・立秋・秋分・立冬・冬至」ぐらいは、誰でも聞いたことはあるでしょう。しかし、これらが二十四節気だということはどうでしょうか知っていましたか?
 この八節のほかに、うちなぁんちゅならば誰でも知っている「清明(しーみー)」がありますが、実はこれも二十四節気の一つだったのです。この二十四節気はうちなぁで生活するならば是非覚えたい季節を表す語句だと言えるでしょう。

 さて梅雨の話に戻りますが、実は、うちなぁぐちで梅雨のことは、上の表にもある通り「小満(すーまん)・芒種(ぼーすー)」と言うんです。つまり二十四節気のなかの小満にあたる頃から、芒種までの間が丁度、うちなぁでは梅雨の時期と重なるんです。それでその時期に梅雨になることからこういう風に名付けられたようです。

 上の表にもある通り、小満の入りは毎年5月21日頃とあるように今年も小満は5月21日で木曜日ですね。梅雨は18日に入ったので季節的には、二十四節気で言うと、まだ「立夏(りっかー)」なんですね。ちなみに去年、平成20年度の小満の入りは同じく5月21日で水曜日でした。そして去年の梅雨入りは5月22日で丁度、小満に入った頃に梅雨入りしています。
 今年、平成21年度は立夏の節に梅雨入りしましたが、いつまで続くのでしょうか、多分、例年のように芒種の頃までは続くのでしょう。

 そして、梅雨が明ける頃には、うちなぁは「夏至(かーちー)」の季節に入るんです。その頃には夏の到来を告げる季節風「夏至南風(かーちーべー)」が南から吹き付けてきて、その風が吹くと、昔からうちなぁんちゅは、梅雨もそろそろ終わりこれからは本格的な夏が来るな、ということを体感的に知っていたようです。その「夏至南風(かーちーべー)」の後は「夏至凪(かーちーどぅり)」と言い一転して今度は無風状態になるというのが一般的なうちなぁの季節のようです。



※写真について
私のうちなぁぐちの大師匠である首里金城町の「ぅんめー(おばあさん)」からうちなぁぐちの聞き取り調査。大正6年生まれで現在御年92歳。首里言葉について本当にたくさんのことを覚えていらっしゃっていて、いつも色々なことを教えて頂いています。私が来ると、とても喜んで下さって、帰る際にも又何時でも遊びにいらっしゃいと言ってくださるので本当に助かっています。「ぅんめーさい、御拝(にふぇー)でーびる」


text:比嘉光龍



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (親川やいびん)
2009-05-26 00:10:14

すごくややこしいですね!笑

光龍さんにはうちなあぐちぬ先生がたくさんいらっしゃって、本当に羨ましい限りです☆
またなにがあれば
教えてください!

御願さびら。
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