ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

ザリガニの鳴くところⅡ

2022-11-21 00:21:37 | Weblog
 誕生日を迎え遂に年代がひとつ繰り上がり。30年ぶりに大学時代の同級生と再会を果たしてみたら、空手部主将も務めたモテモテの2枚目だった彼が、すっかりおじいさんになっていたことに愕然。

 高齢者に仲間入りしたせいか、最近とみに涙もろくなり。帰ってきた初代相棒とともにヒューマニティあふれるテイストも帰ってきた「相棒」と、PICU吉沢亮くんの演技に毎週号泣。

 そして、映像化は不可能だろうと勝手に思っていた「ザリガニの鳴くところ」、映画化のCMを見て待ちわびていた日々。本日早々に行きたかったが、不眠の夜勤明けのためひと休みして夕方からの観劇、その映像美に感激した。頭の中で想像するしかないと思っていた、原作に忠実な自然と動物の姿。その自然現象をCGでごまかすことなく、よくぞ撮影できたものだと驚嘆。

 日本なら戦後に当たる貧困の時代に、虐待と差別偏見の中で必死に生き抜いた少女の人生、孤独との闘い、しかし苦しみを乗り越えて、離別した家族と再会したシーンは、原作でも最高頂に号泣した場面。世界中に何億人もいるであろう、被虐待児がみな涙するに違いない。その一人である自分には、到底涙なしに観られないのは必然。そして、孤独な生い立ちから幸せを掴むドラマであったことが嬉しい。世界中の被虐待児に希望を灯す作品である。

 さらには、愛と社会派とミステリーの融合であるところに、空前絶後の素晴らしさがある。ミステリー大賞上位作品ながら、最後のどんでん返しはいらなかったのではないかと思えるほど、ヒューマンドラマとしての完成度が高かったが・・・結末がなければミステリー大賞作品にはならなかったかもしれず。やはりこれで完璧なのだろう・・・

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