ねがいのいえ理事長 藤本真二のブログ

障害を持つ方たちに寄り添い支援する日々の中で感じたこと、そのほか伝えたい話題などを、思いのまま日記風に綴ります。

名もない支援者の中に

2015-07-07 21:25:58 | Weblog
 入職から1年ですっかりベテランと変わらない動きを見せる若いスタッフに今夜も頼もしさを感じながら、宿泊利用者の就寝を整えて、今ひと休み。20年前、24時間年中無休のレスパイトを全国で初めて実現した師匠のもとで、一軒家で当たり前に寝泊りする経験を積んだ自分には、24時間の支援は最初から当たり前だった。今ここで経験を積んでいるスタッフたちが、同じようにこの形を当たり前と思ってくれたら。そしてそんな人材をたくさん世に送り出すことが出来たなら、どんな要望にも24時間答える小規模多機能な事業所の増加に貢献できるかもしれない。

 今回の研修に集まったみなさんは口数が少なくて盛り上がりに欠ける感があり、どうしようかと思いましたが、心のケアの最後の話では、真剣なまなざしで強く感じ入ってくれた様子。この話を出来るだけ多くの現場職員へ届けたいという想いをまた深めた一日でした。本にしたいという相談にのって見学に来られた出版社の社長から「今日は勉強になりました」と言われ。これから執筆の方向で話がまとまり、さらに忙しくなるのがまた楽しみ。

 今日は、2才で初めて在宅生活をスタートさせた重症児の支援に、この地域の親切ヘルパーを3軒集めて、ぞろぞろと連れ立って初訪問。「この難しいケースに、いとも簡単に連携を作るなんて」と感激しきりの熱血ヘルパーさんから、「気合が入りました。やります」とメールが来て、こちらのほうが感激。

 経験も短く、名もない支援者の中に、こんなにも感動的な人材がいることを、多くの人に知ってもらいたい。
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