大賀ハスのふるさとの会

東京大学からハス見本園の管理を引き継ぎ、観蓮会の開催・ ハス文化の継承と普及を行うため組織されたボランティア団体です

2024年7月28日 検見川のハス見本園 一般解放の最終日!

2024-07-29 14:10:06 | 日記
検見川のハス見本園では、気温32度のムシッとする猛暑日となりましたが、早朝から多くの来場者をお迎えすることができました!

(Photo by 羽石陸人)

受付ではアンケートにお答えいただき、今後の観蓮会のサービス向上に役立てていきます。少ないボランティアで運営しているなかでも、皆様の声は大切にしています。


蓮のポストカード・写真、果托、植物などの販売の売り上げは、蓮の栽培に必要な数年に一度の植え替え作業に使わせていただきます。


今年はサボテンも販売しました!


ロータスティーの試飲はいつも好評です。ご寄付いただいた皆様には深くお礼申し上げます。こちらも蓮の植え替え資金とさせていただきます。蓮は3年に1度のペースで蓮根を掘り出して洗浄し、土を入れ替えないと弱って咲かなくなるからです。


今日のハス見本園で特に目を引いたのは、品の良い舞妃蓮(まいひれん)です。王子蓮♂と大賀蓮♀の交配種で、坂本祐二氏によって1966年に作出されました。

チョウトンボが気持ちよさそうに蓮の上を飛び交います。
(Photo by 羽石陸人)

パネルの最後には大賀一郎博士による色紙に「これからだ。裸一貫で我は立つ」とあります。博士が検見川に古代の蓮の実があると思ってやってきたのは、御年68歳の時でした!
(Photo by 羽石陸人)

大賀蓮が2000年の眠りから覚め、開花したのは1952年7月18日です。検見川のハス見本園ではその日を記念して7月に観蓮会を行っていますが、温暖化のせいでしょうか、現代の大賀蓮の開花は6月中旬です。

上の写真は艶陽天(えんようてん、中国品種)です。

花弁の先端が細長い紅領巾(こうりょうきん)です。



今日も蓮の葉シャワーで暑さを凌ぎます。勢いよく葉の中心である荷鼻(かび)というヘソからもミストのように水が噴き出しています。

千弁蓮(せんべんれん)にはまだ蕾があります。

今日の見本園は、まさに百花繚乱でした。


来場者の皆様がお帰りの際も、最後まで安全を第一に誘導させていただきます。おかげさまで2024年も無事に一般開放を終えることができました。来年も蓮たちとお待ちしております!
ボランティアの皆様、お疲れ様でございました。

最後に。会場の向かいの東大総合運動場の池では、大賀蓮がまだ咲いています。この運動場のなかの大賀蓮の実が発掘された場所には、記念碑が建てられています。


報告は以上です。

(担当: れい)

コメント (3)
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