なんでも日記

出かけた時気付いた事や、身の回りのニュース等をとりとめも無く書きます。

日本伝統の技

2011年09月03日 | 経済・社会
日本らしい、細かな美しい技です
日中は暑さのため、厚さ1mmの木は膨張するので夜の仕事となります
その美しさは、全国建具展示会で、内閣総理大臣賞を受賞

  

親子二代の、内閣総理大臣賞受賞です
細かい技術で、とても綺麗です

  

新潟県の小千谷煙火興業、夜空に美しく咲く花火の製作です
火の気を恐れて、電気製品は一切ダメなので
作る人は、黒い火薬と汗にまみれて汚れます

製造会社は、1981年の125社は
今もほとんど変わらず、120社有ります

大きな3尺玉は、600m打ち上がって
直径600mの大輪を、夜空に見事に咲かせます

   

揚げ浜式の天然の塩作り
人が生きて行くうえには、無くてはならない命の綱

作業は朝6時から、砂に多量の海水をかけます
海水の7倍の塩水を作り、14時間煮詰めます
63℃にもなる所で、薪を燃やし続けます

 

大きな石場から、火薬で切り出していく墓石
火薬の仕掛けは、経験で深さや量・位置に微妙な調整をします

見事なほど、必要な大きさにし
表面を何度も磨き、綺麗な墓石になります

    

仏具の「おりん」です
材料は、極シンプルです

後は、技で独特の音色を作り出します
綺麗な音色も、作り手は暑い時期に熱い火の前で、汗にまみれています

内側を叩きながら、微妙な調律をします
明治42年創業、40人いた作り手も今は4人に減ってしまいました

   

神社には欠かせない、茅葺き屋根です
材料は茅一つで、後は技です
 
平均年齢30歳、全国で100人位の若い人達が頑張っています
6~7人のグループで数ヶ月掛かります

 

屋根の鬼瓦も日本独特の技です
明治12年創業、祖父の背中を見て育ち
自然と鬼瓦師のなろうと思った23歳の女性、まだまだ修行中だそうです

  


生まれて初めて髪を切る、赤ちゃんの頭髪
「胎毛筆」は一生の記念品です

クセをアイロンで取り、静電気防止のため灰でもみ
毛先を整え、根元を熱で固め
失敗しないよう細心の注意を払いながら仕上げます

  


その他にも、まだ沢山の伝統技術が有ります
うるしの木から樹液と採り、太陽の熱で4時間まぜながら水分を蒸発
精製したうるしですが、98%は中国からの輸入です

変わった所では蛸壺
菊の花の開花時期をずらす、電照菊
友禅や番傘など日本独特の文化の伝承に頑張っている人達が沢山います