受験シーズンです。寒さや眠気のおそうなかで、新型コロナウィルスやインフルエンザの感染に気を配りながら、受験生の皆さんは最後の追い込みに余念がないことと思います。そんな受験生に朗報となるのかどうか判りませんが、「手を握るだけで記憶力が上がる」というエッセイを読んだので、参考までに紹介します。
東大薬学部・池谷裕二教授の『パテカトルの万能薬 脳はなにげに不公平』(/朝日新聞出版)」の中で紹介されている、アメリカのモントクレア州立大学の実験は以下のようなものです。
36個の単語を、各単語5秒間ずつ、3分間かけてモニターに表示し、覚えている単語を書き出す。
① 単語を覚える前に行うこと
右手で直径5cmのゴム製ボールを45秒間思い切り握りしめる。15秒休んでもう一度45秒間思い切り握りしめる。
② 単語を書き出す前に行うこと
左手で直径5cmのゴム製ボールを45秒間思い切り握りしめる。15秒休んでもう 一度45秒間思い切り握りしめる。
③ 効果。思いだせる単語の数が平均8.6個から10.1個(18%)に増加した。
(注 釈)
a ソフトテニスボールの直径は6cmなので、これで代用できると思います。
b 覚えるときに使用するのが右手なのは、記憶するのが左前頭葉だからということです。
c 思いだすときに使用するのが左手なのは、思い出すのが右前頭葉だからということです。
d 左利きの人の実験はしていないということです。
記憶というのは、「記銘」、「保持」、「想起」に分けられます。この実験では時間の経過がありませんので、「保持」がどの程度できるのかが判りません。興味のある人は試してみてください。エビングハウスの忘却曲線では、単なる暗記では、1日経たつと74%は忘れてしまうといわれています。
参考までに、人間は空腹状態に置かれた時に、危機を回避のために生命力が活性化し、記憶力が高まるといわれています。逆にお腹が一杯になると眠くなるのは、生存の心配がないので安心しきった状態だからなのでしょう。受験生諸君、夜食は避けた方が良いのかも知れません。
東大薬学部・池谷裕二教授の『パテカトルの万能薬 脳はなにげに不公平』(/朝日新聞出版)」の中で紹介されている、アメリカのモントクレア州立大学の実験は以下のようなものです。
36個の単語を、各単語5秒間ずつ、3分間かけてモニターに表示し、覚えている単語を書き出す。
① 単語を覚える前に行うこと
右手で直径5cmのゴム製ボールを45秒間思い切り握りしめる。15秒休んでもう一度45秒間思い切り握りしめる。
② 単語を書き出す前に行うこと
左手で直径5cmのゴム製ボールを45秒間思い切り握りしめる。15秒休んでもう 一度45秒間思い切り握りしめる。
③ 効果。思いだせる単語の数が平均8.6個から10.1個(18%)に増加した。
(注 釈)
a ソフトテニスボールの直径は6cmなので、これで代用できると思います。
b 覚えるときに使用するのが右手なのは、記憶するのが左前頭葉だからということです。
c 思いだすときに使用するのが左手なのは、思い出すのが右前頭葉だからということです。
d 左利きの人の実験はしていないということです。
記憶というのは、「記銘」、「保持」、「想起」に分けられます。この実験では時間の経過がありませんので、「保持」がどの程度できるのかが判りません。興味のある人は試してみてください。エビングハウスの忘却曲線では、単なる暗記では、1日経たつと74%は忘れてしまうといわれています。
参考までに、人間は空腹状態に置かれた時に、危機を回避のために生命力が活性化し、記憶力が高まるといわれています。逆にお腹が一杯になると眠くなるのは、生存の心配がないので安心しきった状態だからなのでしょう。受験生諸君、夜食は避けた方が良いのかも知れません。