心理カウンセリング ウィル

ご相談はホームページの予約申し込みフォームからお願いします。
 

トイレに引きこもる社員

2012-04-17 21:19:41 | インポート
  トイレが落ち着くという人は多い。しかし、トイレを避難所にしたり、食事をしたりする場所として活用するとなると話は別になります。カウンセリングをしていて、何かあるとトイレに入ったまま2~3時間出てこなって困る、とクライエントの保護者から聞くことがありますが、社会人になっても閉じこもる人が意外と多いことを知って驚いています。
 先頃、下痢止め薬を販売しているライオン(株)が、新入社員が上司からプレッシャーを感じた言葉とその解消法をプレスリリースしました。一番プレッシャーを感じる言葉は「言っている意味わかる?」の35・2%、次いで「そんなこともわからないのか」(24・0%)、3位は「期待しているよ」(23・6%)だそうです。
 その解消法はというと、仕事以外の人と話したり、趣味に没頭したりするというほかに、なんと4人に1人が「トイレに駆け込んで1人の時間を作る」と回答したそうです。誰の目も気にする事のない1人だけの空間を得ることで、プレッシャーから心を開放する手立てになっているようです。中には「ご飯を食べる」と回答した人もいたということです。
 さらに、 新入社員の3人に1人は行きつけのトイレ「マイ トイレ」を決めているとあります。社会人になって生活環境が変化し、通勤経路や客先などで行きつけ(お気に入り)のトイレ「マイ トイレ」があるか聞いたところ、3人に1人が「マイ トイレ」を決めていることがわかったということです。中には10件以上決めて、それぞれのトイレを使い分けている人もるということです。まさにレストルームですね。
 ある学生が就活の面接官に「君はどうも、何かあるとトイレに引きこもりそうなタイプだね」と言われたと怒っていましたが、その企業はそんな社員がいて対応に苦慮していたのかも知れません。
 ライオンは「部下への配慮のつもりの言葉が、逆にプレッシャーと感じられることもあるようだ」と話しているそうです。