どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

星の使者

2022年09月20日 | 絵本(外国)

    星の使者/ピーター・シス:文絵 原田勝・訳/徳間書店/1997年

 

ガリレオの誕生からの生涯を駆け足で描いていますが、絵に惹かれました。

絵の一つは、この当時の社会状況。

このころイタリアは都市国家の時代。ナポリ王国、ヴェネッィア共和国、ミラノ公国、シチリア王国など。そして、まわりは神聖ローマ帝国、オスマン帝国など。

ガリレオが生まれた1564年は、ウイリアム・シェークスピア誕生とミケランジェロ死去。

メディチ家の宮廷づき哲学者兼数学者となったとありますが、大学教授よりも魅力があったのでしょう。

おなじみのピサの斜塔。

木星のまわりをまわる四つの「星」を発見し、この四つをメディチ星となづけたこと。

そして宗教裁判の場面では、中央にガリレオ、そして円形劇場の観客席風に取り巻く神父たち。

教会の教えに従わない孤独をあらわした場面では、恐ろし気な部屋に、小さく描かれたガリレオがいます。

幽閉された家の周りには、監視する兵士と、空をながめるガリレオがいます。


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