どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

雪だるま ルートヴィッヒの ねがいごと

2024年01月26日 | 絵本(外国)

   雪だるま ルートヴィッヒの ねがいごと/レーロ・トゥンガル・文 レジーナ・ルック-トゥーンベレ・絵 塩崎香織・訳/化学同人/2023年

 

 雪だるまのルートヴィッヒに たりないものなどないはずでした。

 けれどある日、小鳥の会話から、クリスマスツリーのことをきき、おなじように部屋においてもらえるにちがいないと、そばで遊んでいた子どもたちの家に、どうにかこうにか いきました。そのとき、石段のところで、おかあさんの声がきこえてきました。「ふたりとも、また雪がついたままではいってきたのね! あっちもこっちもびしょびしょにして‥ながぐつの雪はおとしてって、なんかいいえばわかるの」。

 雪だるまは困りました。ながぐつの雪ぐらいであんなに叱られるなら、まるごと雪のぼくが入っていけば、何をいわれるか・・・。悩んでいると、小鳥たちが 森のこびとたちのかしらで、魔法も使えるパトリックをよんできました。

 雪だるまは、パトリックの魔法でクリスマスツリーのかざりほどになって ツリーにかざられ、夢のような時間をすごせたのです。

 雪だるまのルートヴィッヒは部屋の中にずっといたの? いえいえ、朝日が昇る前に、パトリックがそとにつれだし、もとのおおきさにもどす魔法をかけました。

 

 エストニアの絵本。表紙の雪だるま、タイトルが 浮き出ています。絵も特徴的で、木?がしゃもじのように描かれ、子どもの顔も大人のようです。

 こびとのパトリックも、こびとこびと風で、なにかはよくわかりませんが、小さな円も気になりました。


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