どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

ボクは じっとできない

2023年04月28日 | 絵本(外国)

   ボクは じっとできない/バーバラ・エシャム・文 マイク&カール・ゴードン・絵 品川裕香・訳/岩崎書店/2014年

 

 ADHD(注意欠如・多動性障害)のデイヴィッドが自分の特性に気づき、対策を見出す話。

 デイヴィッドは自分の行動が、みんなをイラつかせていることに気がついていましたが、ひとつのことに集中すると、その場の状況にあわせることができません。そんなデイヴィッドが、ノートと解決救急箱を、ロッカーからとりだしました。

 デイヴィッドは、学校に呼び出されたパパとママ、ゴールスキー先生の前で、ひくくてちょっとこわいい声で話しだしました。

 注意力や集中力を すこしでもよくさせるため <集中して聴く><注意!><今からやることがらを考える><結果はどうなる?>を書いた「注意・集中力こうじょうカード」を机の上におくこと。

 注意したり集中したりするために、どれくらいの時間がかるかタイマーを利用すること。

 それでも「じっとできない病」が、ふだんよりも はげしいときは ストレス・ボールを ギュッとにぎると 集中力が あがっていたこと。

 デイヴィッドは、それからクラスの子にも、”じっとできない病”が すこし見られることにも気がついていました。デイヴィッドの話を聞いて、先生も子どものころ、じっと できないことを思い出していました。

 

 多動性が障がいと認識されるようになったのは いつ頃からでしょうか。何か集中できるものがあれば まわりが見えなくなることは 当たり前にも思えますが、集団のなかでは、それが許されません。注意力、集中力は科学的な発見、発明にもつながる力です。


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