どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

わたしの森に

2018年10月31日 | 田島征三


    わたしの森に/アーサー・ビナード文 田島征三・絵/くもん出版/2018年

しんしん
 ししんしんしーん
ずしんしん
 ずしんずししーん
とゆきのふるさまが表現されています。
雪の風景が展開して、やがて春

春の様子は
 からだもしっぽもふるえて はなさきは むずむずする
 ふきのとうが ふくらんで 土をおしのけて
 まあんまあんまあん

むんむんの目は ひだりのほほにも みぎのほほにも。 おやおやトガリネズミみつけた。
「むんむん」ってなに?

 みんなに恐れられているマムシです。

 でも、マムシから見ると、はなれてくれれば、わるさはしません。

 ニンゲンの気配をかんじれば、マムシは小川を、すいすいわたっていきます。

 やがて こどもをうんで雪の下で・・・。

 マムシの気持ちって考えたこともなかったと思い知らされました。

 生態系の不思議にもう一度思いをめぐらせる絵本です。

 日本人より日本語をいかした表現をする詩人のビナードさんです。


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