パソコンサポート Q & A

パソコン講習会で寄せられた質問を解説しております。

オブジェクトの依存関係

2006年02月23日 | Access
データベースを開発しているうちに、オブジェクトはどんどん増えていきますね。
グループを作って整理するというのも便利ですが、どのオブジェクトがどれと繋がっているのか分からなくなってしまう事も考えられます。
また、不用になったクエリをうっかり削除してしまうとレポートが壊れてしまったりしてしまいますね。
こんなとき、データベース ウィンドウで選択したオブジェクトの依存関係情報を表示することができます。

特定のオブジェクトを使用するオブジェクトの一覧を参照すると、長期間に渡ってデータベースを保持したり、レコード ソース が見当たらないというエラーを避けたりすることができます。
たとえば、クエリを削除する前にデータベース内のどのオブジェクトがこのクエリを使用しているのかを確かめることができます。
こうすれば、依存しているオブジェクトを変更して依存関係を削除するか、依存しているオブジェクトを削除してから、クエリを削除することができます。
依存しているオブジェクトの完全な一覧を参照すると、時間を節約し、エラーを最小限に抑えることができます。

選択したオブジェクトを使用するオブジェクトの一覧を参照する以外に、選択したオブジェクトで使用されているオブジェクトを参照することもできます。

依存関係情報は、Access データベースのテーブル、クエリ、フォーム、およびレポートに対してだけ生成できます。
しかし、デザイン ビューでオブジェクトを開く権限がない場合には生成できません。
また、Access プロジェクト、データ アクセス ページ、データベース内のマクロとモジュール、名前の自動修正機能によってサポートされないオブジェクト (ユニオン クエリ、データ定義クエリ、パススルー クエリ、およびサブクエリを含むアクション クエリや SQL 固有のクエリなど) に対しては生成できません。

◆オブジェクトの依存関係を表示する方法
※オブジェクトが開いている場合、Access で正確な情報を生成するには、オブジェクトを保存して閉じる必要があります。

1.[表示] メニューの [オブジェクトの依存関係] をクリックします。
2・[オブジェクトの依存関係] ウィンドウに、選択したオブジェクトを使用するオブジェクトの一覧が表示されます。

3・選択したオブジェクトによって使用されているオブジェクトの一覧を表示するには、ウィンドウ上部にある [このオブジェクトが依存するオブジェクト] をクリックします。
4.[オブジェクトの依存関係] ウィンドウに、選択したオブジェクトによって使用されているオブジェクトの一覧が表示されます。

5.ウィンドウの一覧にあるオブジェクトの依存関係情報を表示するには、オブジェクトの横の展開アイコン (+) をクリックします。


隠しオブジェクトは、[オプション] ダイアログ ボックスの [表示] タブで [隠しオブジェクトの表示] チェック ボックスをオンにすると、一覧表示されます。


Access 2003 では、名前の自動修正 機能によって保持されるオブジェクト名の割り当て情報を探すことによって、依存情報が生成されます。名前の自動修正情報のトラック機能が無効になっている場合、依存情報を参照することはできません。

(※依存情報を参照するには、名前の自動修正情報のトラックが有効になっている必要がありますが、名前の自動修正の実行が有効である必要はありません。)

依存関係情報を表示するには、[名前の自動修正情報をトラックする] チェック ボックスをオンにする必要があります。

(名前の自動修正 : フォーム、レポート、テーブル、クエリ、またはフィールドの名前や、フォームやレポートのコントロールの名前を変更するときによく起こる副作用を自動的に修正する機能です。ただし、名前の自動修正では、名前を変更したオブジェクトへの参照をすべて修復することはできません。)


データベースの共有

2006年02月22日 | Access
社内LAN環境でデータベースを共有するにはどうすればよいかとの質問です。
ネットワーク環境にあるコンピュータを利用して、1つのデータベースを複数のユーザーで使用する場合があります。
このような使用方法を「マルチユーザー」と言います。

マルチユーザーでデータを共有するには以下の方法があります。
■データベース全体を共有する
データベースをネットワークサーバーまたは共有フォルダに配置し、全てのユーザーが同じデータベースを使用する。

■データベースのテーブルのみ共有(リンク)する
ネットワーク上のサーバーにテーブルのみのデータベースを置き、ユーザーのコンピュータ上のデータベースには、テーブルへのリンク、および他のデータベースオブジェクトをそれぞれ作成する。

■インターネットまたはイントラネット環境を利用する
HTML形式で出力したデータベースオブジェクト、及びデータベースアクセスページをWebサーバーに置き、Internet Explorerなどのブラウザを使用して表示する。

共有の方法を選択する場合の一般的な例は以下の通りです。
■全てのユーザーのデータベースの使い方が同じである場合は、データベース全体を共有する。

■ユーザー側で、フォーム、レポート、及びその他のオブジェクトを自由にカスタマイズし、データベース全体を共有するよりもネットワークに対する負担を少なくするにはテーブルのみ共有(リンク)する。

■ユーザーがモバイルコンピュータなどで外出先からデータベースにアクセスする場合は、インターネット環境を利用する。

テーブルのアタッチとは?

2006年02月22日 | Access
「テーブルのアタッチ」とは「テーブルのリンク」ですね。

ちなみに、リンクとは、Access アプリケーションから他のアプリケーションのデータへの接続を作成し、両方のアプリケーションでデータを編集できるようにすることです。
また、他の Access データベースのテーブルとの間にリンクを設定し、他のデータベースを開かずに、カレント データベースからそのテーブルのデータを操作することもできます。

テーブルにリンクが設定されると、オブジェクトアイコンにはが表示されます。

データベース内のリンク テーブルの情報を表示するには、「リンク テーブル マネージャ」を使います。
「リンクテーブルマネージャ」を表示するには、リンクされたテーブルを右クリックし、ショートカット メニューより [リンク テーブル マネージャ] をクリックします。


データベースでは、「アタッチ」「デタッチ」という表現が良く使われますね。
「アタッチ」そのものの意味は「付加」「接続」と言う事でしょうか?
「デタッチ」とは「切り離す」ことですね。

詳しくはこちらを参考にしてみてください。

Access 2.0 のデータを Access 2000 にアップグレードしたい

2006年02月21日 | Access
Access 2.0 から Access 2000 への変換は、16 Bit で作成されたコントロールで現在廃止されたものが存在します。
大きな変更点としては、Access Basic が VBA に変更になった点、
また、文字列の取り扱いが ANSI から Unicode に変更になった点などが挙げられます。
従って、それらの修正作業が必要となります。

修正作業は、まずデータ変換時にエラーとなる部分の修正を行い、そののちデータ変換作業を行います、最後に、実行時エラーとなる部分の修正を行います。

詳しくはこちらを参考にしてください。

また、過去バージョンの Access ファイルを変換する方法についてはこちらを参考にしてください。

セルの塗りつぶしを無視して印刷したい

2006年02月10日 | Excel
印刷したくない項目を一時的に隠す方法です。

1.[ファイル]メニューの[ページ設定]を選択します。

2.[シート]タブを選択し、印刷項目の[簡易印刷]チェックボックスをオンにします。

3.[OK]ボタンをクリックします。

設定された色や罫線を無視して、印刷されます。


[白黒印刷]を選ぶと、白と黒以外の色はグレーになり、罫線も印刷されます。

Windows98にパスワードを設定したい

2006年02月10日 | Windows
組織内でたくさんの人がパソコンを勝手に使い始めてしまい、セキュリティが心配なのでパソコンをロックできないかという相談です。

結論から先に言いますと、残念ながら「Windows98」では充分な機能はありません。
「コントロールパネル」-「パスワード」で、パスワードは設定できるのですが、実際には、パスワードの入力を要求される画面で「Enter」や「Esc」キーを押すと、そのままパソコンが使える状態になってしまい、パスワードの意味がありません。

そこで、もう1つの方法に「スクリーンセーバー」の「パスワード」を使うという方法があります。
ただし、これも「スクリーンセーバー」が起動するまでには時間が必要となってしまいます。

どうしても「Windows 98」でパスワードを設定したいのでしたら、フリーソフトを使ってみてはいかがでしょうか?
次のようなものがあります。

「鍵言葉」

「HidePass」


あくまでも自己責任でお願いしますね。

ホームページでマウスが重なると画像が入れ替わるようにしたい

2006年02月06日 | ホームページ作成
<img>タグに次の赤字の部分を挿入してください。

<img SRC="最初に表示する画像ファイル" onMousemove="this.src='入れ替える画像ファイル名'" onMouseout="this.src='最初に表示する画像ファイル名'"

「onMouseover」と「onMouseout」はイベントと呼ばれ、それぞれこのイメージにマウスが重なった時と、離れた時に実行する処理を「="~"」に指定しています。
「this」とはこのイメージ自信のオブジェクトを示し、「src」プロパティ(画像のファイル)を変えることで画像を入れ替えています。


タグ内にJavaScriptを標記するので<script>タグは使いません。

画像を省き文章だけを印刷したい

2006年02月02日 | Word
オートシェイプやワードアートなどのイラストを多用している文書から文章だけを印刷してチェックしたいとの事です。
確かに、文章の校正だけだったらオブジェクトの印刷は不要の場合もありますし、また、そのためだけに元の文書から画像などを削除する訳にもいきませね。
「印刷」ダイアログボックスで、文書内のオブジェクトを印刷しないように設定する事が出来ます。

「手順」
1)「ファイル」メニューをクリックし「印刷」をクリックします。
  (または、「印刷プレビュー」-「印刷」) 
2)「印刷ダイアログボックス」が表示されますので「オプション」をクリックします。
3)「同時に印刷する項目」で「オブジェクト」のチェックを「オフ」にします。

この方法を使うと用紙やインクの節約にも繋がりますね。