パソコンサポート Q & A

パソコン講習会で寄せられた質問を解説しております。

20より大きい数字を①のように○で囲んで縦書きの文書中に表示したい

2008年05月28日 | Word
質問された方は、Windows XPをお使いです。

「まる」と入力し、変換をすると⑳までは表示できますね。
それ以上の数字を○で囲む方法はいくつか考えられますが、「囲い文字」コマンドを使用する方法をご紹介いたします。

まず、 次のいずれかの方法で「囲い文字」ダイアログボックスを表示します。

◆「書式設定」ツールバー→「囲い文字」
◆「書式」メニュー→「拡張書式」→「囲い文字」

カーソルの点滅している文字欄に必要な数字を入力し、囲い文字から○を選択し、さらにスタイルを選択してから「OK」をクリックします。



これで、○で囲まれた数字が入力されます。

ご質問いただいたのは、縦書き文書の中で表示したいということですから、さらに操作を進めていきますね。

まず、「標準」ツールバーから「文字方向の変換」をクリックします。

文書内の文字列は縦書きになりますが、○で囲まれた数字はうまく変換されません。

次の方法で、変換をします。

1.「囲い文字(○で囲まれた数字)」を選択します。

2.右クリックします。「ショートカットメニュー」が表示されます。
 一覧から「フィールドコードの表示/非表示」をクリックします。

3.表示された「フィールドコード」内の数字をドラッグして選択します。

4.「書式」メニュー→「拡張書式」→「縦中横」をクリックします。

5.表示されたプレビューを確認後、「OK」をクリックします。

6.「フィールドコード」を選択し、右クリックします。
 ショートカットメニューから「フィールドコードの表示/非表示」をクリックします。

以上で、すっきりと表示されたはずです。


囲い文字の○や数字のサイズを変えたいときも「フィールドコード」を表示し、変えたい○や数字を選択するとフォントサイズを任意のものに変更することができます。


XPまでのMS書体はJIS90準拠なので、○囲み数字は20までしか用意されていません。
Vista搭載のMS書体 (JIS2004準拠) では21~50の○囲み数字が使えます。


囲い文字で使用できるのは「99」までとなります。

抽出結果だけ計算したい

2008年05月04日 | Excel
Excelにはオートフィルタという便利機能があります。
簡単にデータの絞り込みが行えますが、実際にSUM関数を使ってみると、非表示のデータまで合計してしまいます。

これは、SUBTOTAL関数を使うことで解決できます。

SUBTOTAL関数は、非表示のデータを計算対象から除外してさまざまな計算を行うマルチ関数です。

計算の種類は、第1引数で指定します。

例えば計算したいデータの範囲が「D2」から「D8」だとすると、
SUBTOTAL(9,D2:D8)となります。

これは、指定した範囲の合計を計算する方法です。

また、SUBTOTAL(1,D2:D8)はデータの平均を計算し、SUBTOTAL(2,D2:D8)ならデータの個数をカウントするということになります。



書式
SUBTOTAL(集計方法, 範囲1, 範囲2, ...)
集計方法 リストの集計に使用する関数を、1 ~ 11 の番号で指定します。

集計方法  関数
1     AVERAGE 関数
2     COUNT 関数
3     COUNTA 関数
4     MAX 関数
5     MIN 関数
6     PRODUCT 関数
7     STDEV 関数
8     STDEVP 関数
9     SUM 関数
10     VAR 関数
11     VARP 関数

リストを抽出した結果として非表示になっている行は無視されます。
このため、抽出されたリストに表示されているデータだけを集計することができます。

1行おきに色を変える

2008年05月04日 | Excel
表を見やすくするために、1行おきに色を変えたいとのこと。

条件付き書式を使って、1行おきにセルに書式を設定することができます。

【手順】

1.設定したいセル範囲を選択します。

2.「書式」メニューの「条件付き書式」をクリックします。

3.「セルの値が」の▼をクリックして「数式が」を選択します。

4.右側のボックスに「=MOD(ROW(),2)=0」と入力します。

5.「書式」ボタンをクリックして書式を設定します。

6.「OK」ボタンをクリックします。


「=MOD(ROW(),2)=0」は「行番号を2で割った余りが0のとき」ということです。
つまり偶数行のことです。

「=MOD(ROW(),2)=1」と指定すれば奇数行だけに書式が適用されます。

また、「=MOD(ROW(),3)=0」なら2行おきにセルの色を変更することもできますので試してくださいね。



一覧表では、上下の行と見分けやすくするために、一行おきに色を分けるというデザインにすることもよく使う方法です。
データが少ないリストでしたら「オートフィル」の機能を利用すると手軽ですね。
最初の2行だけ色分けをしておき、あとは右ボタンでドラッグをし、 右ボタンを離すとメニューが表示されるので、「書式のコピー(フィル)」を選んでください。
文字列や数値のデータはもとのままですが、冒頭2行と同じように一行おきに色が塗り分けられます。


土曜日と日曜日のデータに色を塗りたい

2008年05月04日 | Excel
ワークシート上のデータを、土曜日と日曜日だけ文字色を変えたり、セルの背景を塗りつぶして区別する方法がないかとの質問です。

条件付き書式を使えば、自動的に指定した色で表示することができます。

まず条件付き書式を設定したいセル範囲を選択します。このとき、先頭の日付セルがアクティブセルになるようにします。
今回は、A1に先頭の日付が入力されているとみなして説明していきます。

【手順】

1.「書式」→「条件付き書式」をクリックします。

2.「条件付き書式の設定」ダイアログボックスが表示されます。

3.「条件1」で「数式が」を選択し、右のボックスに=WEEKDAY($A1)=7」と入力します。

4.次に「書式」ボタンをクリックします。

5.「セルの書式設定」ダイアログボックスが表示されますので、文字色を設定したり、「パターン」タブで好きな色を指定してください。

6.同じ手順で「条件2」に「「=WEEKDAY($A1)=1」を指定し、書式を設定します。

7.設定が完了したら「OK」ボタンをクリックします。

これで、土曜日と日曜日だけが指定した書式になったはずです。


セルA1は、日付が入力されている先頭のセルです。このアドレスを「$A1」と指定することで、下の行でも常にA列の日付が条件になります。

WEEKDAY関数は指定された日付の曜日を数字で返す関数です。
オプションを指定しないと、土曜日が7日曜日は1となります。



「条件2」を追加するには、「条件付き書式の設定」ダイアログボックスの「追加」ボタンをクリックします。