「アレント?誰ソレ?」と 大きな声でつぶやいていたところ、
「(そういう質問をするところに立っている人に)説明するのは難しい。」と ピンポンのような素早さの返答があった。ゴモットモデス…。
「あ、倫理の教科書に(その人)載ってた。」なんて別の声も続く。
自分の時代の社会の教科書にも載っていたのだろうか。波に足元をすくわれたような気になっていった。
世界は広く 世界は深い。
ため息のような深呼吸とともに 「アレント Hannah Arendt 公共性の復権」 川崎修 講談社 2005 * を読み始める。
まえがき に 目を通してみたら
(私の方へ引張ってきた意訳・ガンバッテ読ンデゴラン。)と 聞こえてきたのだ。
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この本にひと月ほど向き合って 半分くらいまでページをめくった。
読んで 数行進んで わからなくなって…。
目を通しても ほとんどが頭に残らない、こう書くとすべてが苦しいことのような印象になるが
なにか 面白いのである、川崎修さん(1958年生まれ)の文章。
サークルのお仲間の丁寧な説明を聞いているような気になって、どこか楽しくもあった。
これで もし 「わかる」という思いがついてきたら どんなにうれしいことだろう。
わかる、という思いがついてきたら…。
*
巻末見開き2ページ 「現代思想系統図」には
マルクスさん、ニーチェさん、フロイトさん、フッサールさん の 似顔絵入り。
おー、バタイユさん こんなところに。消尽 と一言のもと。
なかなかに 楽しい?系統図です。