「定形外郵便」 堀江敏幸著 新潮社 2021
「『芸術新潮』で好評連載中※のコラム7年分を集めた、約3年ぶりとなる待望の単著。」とのこと。(※最新号2023年4月号でも連載中のようです。)
目次4ページ分に各ページ2段組み、エッセイタイトルがぎっしり並んでいる。
そう、帯にもあるように「活字で美を読む八十一篇の贈りもの」で 「絵画や彫刻、映画、写真、音楽など芸術全般に造詣の深い人気作家が、そのまなざしで触れ、慈しんだ素晴らしきものたち。」なのです。一つ一つの濃すぎる?内容に付いていこうという頭の体力?が足りない。パラパラ追って読みとどまってたくさんの次なるタイトルに移って続かなくて、目次ページに戻った。
目次をもう一度眺めてオワリニシヨウそんな気だったのですが、2つ気になるタイトルが目に入って、その2つくらいを読んで(読むといっても一タイトル3ページほどなのですが。)ヨンダコトニシヨウに変わった。
「570285」
「魂のよろこび」/片山敏彦/雲井書店 という本について。《Ars longa》と《vita brevis》が出てくる。最近目にしたこの言葉を このページでまた出会うこととなった。そう言えば今週坂本龍馬も目にしたなあ、ご本人は一字違いを楽しんでいたのかしら。そしてそして、龍馬に半肩車?のような抱っこをされていた万太郎も富太郎(^^)/も片山敏彦も土佐の高知の。。。、そうね龍馬もね(^^)/。《Ars longa》《vita brevis》、の片山の言い換えが紹介されている。
「瞬時を/いつくしんで/永遠を/信じる」
「78651」
2017年6月にフランスの政治家シモーヌ・ヴェイユ(Veil)が亡くなった話。昔「私の巴里・パリジェンヌ」に出てきたシモーヌ・ヴェイユがVeilで え、政治家だったんだっけ?と思ったシモーヌ・ヴェイユはWeilであること(≒別人であったこと)をここで分かることができただけでもここ読んでよかったななどと思いつつ、ヴェイユ法やホロコーストからの生還に関する内容を読んでいく。
数字だけのタイトル、二つめの 78651 は、
シモーヌ・ヴェイユが 忘れようにも忘れ得ない番号だった。