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これどうしようかな・・・どうしようか考えてみます。

思い出は美しすぎて 〈泉屋のクッキー〉

2014-04-18 | _ナツオワ・ラヂオ_

““入学式にも卒業式にも出ていない”学校。思い出は楽しいことばかり。
フレッシュマンの先生と 元気な子供たち。
始まりの時の 言葉の違い は いつの間にか気にならなくなっていた。”

ぽつんとやってきてぽつんと去っていく。
“入学式にも卒業式にも出ていない”学校のその年月を 自分が覚えていなくて誰が覚えていてくれるのだ。
忘れないように 記憶のカケラ一つ一つ そのときどきに思い返してきた。

その頃の写真の中に
同じクラスだった男の子が二人 おもしろ顔をして納まっているものがあった。
そのどちらかの子のおうちに遊びに行って こんにちは。と挨拶すると
思いがけず お母さんではなくてお父さんが玄関に現れた。
ああ、こんにちは。くつろいだ着物姿のお父さんは 今思えば佐分利信みたいな声で迎えてくれた。
二言三言ことばのやり取りがあって
(わたしが話すと まわりで笑うの。)(そのうちおさまるよ。心配いらない。)
なぜ初対面のそのお父さんと そんな踏み込んだ人生相談のような会話をしたのか今考えると不思議だが
その時ごちそうになった 泉屋のクッキーが とてもおいしかったからかなあ。

「記憶のカケラ一つ一つ そのときどきに思い返してきた。」はずなのに
ここに改めて考えてみると もういくつかのことは 記憶の薄れていることとなってきたようだ。
その時の人々と 話が出来たら よみがえる事もあるだろうか。
その時の人々と 会うことができたら…。

 

そんな本日の プレミアムシネマ 
「恋人までの距離(ディスタンス)」。

 

 

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