入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’24年「春」(36)

2024年04月02日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

       昨日の引き返し地点、無理すればまだ行くことができた
  
 思い立って昨日、どこまで行けるか分からないまま上に行ってみることにした。高遠を抜けて荊口の集落に入ると、山室川の水量は増えていた。雪解けの水のせいだろう。
 悪ければ枯木橋、そうでなくてもオオダオ(芝平峠)まで行ければ御の字だと思っていたが狭い谷の両側、その日陰にも雪らしきものは目に付かない。芝平の集落を過ぎても、状況は変わらず枯草や芽吹き前の木々に春の日射しが暖かそうに射していた。
 幾日か続いた雨はこの辺りでも雪にはならず、辺りの冬の名残りを山室川に押し流してしまったようだった。

 芝平を過ぎて第2堰堤まで行った所で、対岸の日陰部分に僅かな残雪を見たが、意に介すほどの量ではなく、そのまま進んだ。
 堰堤の舗装が終わると道は荒れ、まるで河原でも走るような落石や土砂の"伏兵"が現れ、予想はしていたが驚き、呆れた。多量の雪や雨は側溝から溢れ、あるいは塞がれ、道路をほしいままに流れ、削り、荒れ放題になっていた。

 枯木橋を過ぎても雪はなかった。峠の少し手前の曲がりで、ようやく雪道に車が取られ、そこで4駆に切り換えた。
 峠に出るとやはり雪道になっていて、少し楽観的になっていた気持ちを引き締めさらに進むと、上から1台の車が下りてきた。その先の雪の状況を尋ねようと車を停めると、諏訪側の顔見知りの猟師で、先方から声をかけてきた。
 やはり、焼き合わせから先は雪が腐っていて、そこで引き返してきたと言う。彼の車は悪路に強い4駆の普通車で、その車でも無理なら少し先で引き返すと話し、後は鹿の頭数が減ったという話をさんざんして別れた。
 
 結局、焼き合わせまで行かずにその手前で引き返し、下ってくると、また下から上ってくる1台の車に出会った。伊那市の文字が車体にあったので、行政の車だと分かり停車を求めた。そして芝平と峠の間の林道の保守、特に側溝の浚いと水切り設置は何とかならないかと訴えてみた。建設課所属というその職員は、それなりに誠意のある態度で聞くだけは聞いてくれた。
 帰りは芝平に下らず、枯木の頭経由で所々にに残る雪にもそれほど手こずることなく千代田湖へ下りた。
 
 NMさん「号外」有難く拝読しました。北原新道が地図に表記され、お師匠も喜んでいると思います。テイ沢北側を高巻く古い山道は、以前にかなり丁寧に調べましたが、途中から踏み跡は消えています。ただ、観光的な理由からも「大阿原湿原」から「湿原」の文字は消えないでしょう。
 本日はこの辺で。
 
コメント
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